OSテンプレート¶
注釈
利用できる機能¶
機能 |
概要 |
ライセンスの提供 |
OvDC上の仮想サーバーでWindowsやLinuxを動作させるためのライセンスを利用する機能。 |
パブリックカタログの提供 |
上記ライセンスを提供するための、OSインストール済みの仮想サーバーのテンプレートを利用する機能。 |
ライセンス切り替え |
お客様がローカルサーバーなどで作成した仮想サーバーのテンプレートから、 IPV サービス上に仮想サーバーを作成する際、仮想サーバーのライセンスを弊社が提供するSPLAへ切り替える機能。 |
ライセンスの提供¶
- Windows ServerライセンスSPLA(Service Provider License Agreement)にて提供を行います。SPLAとは弊社がマイクロソフト製品のライセンスの提供を受け、エンドユーザーに提供することができる仕組みとなります。
- Red Hat Enterprise LinuxライセンスRed Hat Enterprise Linuxとサブスクリプション(サポート)契約をセットで提供致します。サポートは弊社が一次受けし、OSに関する内容についてはRed Hat社に問い合わせを行います。
注釈
種別 |
名称 |
Microsoft社のライセンス |
Windows Server 2016 Standard (64bit版)
Windows Server 2016 Datacenter (64bit版)
Windows Server 2019 Standard (64bit版)
Windows Server 2019 Datacenter (64bit版)
Windows Server 2022 Datacenter (64bit版)
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Red Hat社のサブスクリプション |
Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64bit版)
Red Hat Enterprise Linux Server 9 (64bit版)
|
注釈
パブリックカタログの提供¶
重要
Microsoft社のライセンスおよびRed Hat社のサブスクリプションは、提供されるテンプレートを使用して作成した仮想サーバー(以下、ライセンスで作成した仮想サーバー)に対してのみ提供されます。
注釈
テンプレートを使用して仮想サーバーを作成すると、OSインストール済みの仮想サーバーをすぐに利用できます。
テンプレートはvCloud Directorテナントポータル内のパブリックカタログに保存されています。
パブリックテンプレート基本設定¶
提供しているパブリックテンプレートのイメージは以下の設定を行っております。
VM設定¶
設定項目 |
設定値 |
CPU |
・Core:1
・Socket:1
|
メモリ |
・Windows Serverテンプレート:4GB
・Red Hat Enterprise Linuxテンプレート:1GB
|
ハードディスク |
・Windows Serverテンプレート:80GB
・Red Hat Enterprise Linuxテンプレート:40GB
|
NIC |
0
|
仮想ハードウェアバージョン |
17
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VMware Toolsバージョン ※RHEL8.10及び9.x以外にインストール |
・Windows Serverテンプレート:11296
・Red Hat Enterprise Linuxテンプレート:10358
|
open-vm-toolsバージョン ※RHEL8.10及び9.xのみインストール |
・Red Hat Enterprise Linuxテンプレート(RHEL9.2):12325
・Red Hat Enterprise Linuxテンプレート(RHEL8.10/9.4):12389
|
ゲストOSカスタマイゼーション |
・ゲストのカスタマイズを有効化:有効
・ローカル管理者パスワードを許可:有効
・パスワードを自動生成:有効
・組織のドメインのオーバーライド:有効
下記の設定はWindows Serverのみ
・SIDを変更:有効
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Windows Server設定¶
設定項目 |
設定値 |
管理アカウント(初期ログインアカウント) |
Administrator
|
ロケール設定 |
・Country or Region:en-US English (United States)
・Keyboard layout:US
※言語パック(日本語)をインストール完了状態です
OSのコントロールパネルまたは設定からAdd Languageにて、OSの言語設定を日本語に変更できます
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NTP設定 |
Time Zone:UTC
NTPServer:180.55.188.36,0x8 /180.55.188.37,0x8
|
ライセンス認証 |
ライセンス認証で利用するKMSサーバーが指定されています
|
WinRM設定 |
有効化
|
リモートデスクトップ設定 |
有効
|
Windows Defender |
有効
|
Windows Firewall |
有効
※Windows Firewall受信規則設定にて以下ポートが有効化されています
・3389
・5985
|
Red Hat Enterprise Linux設定¶
minimalインストール
VMware Tools ※RHEL8.10及び9.x以外にインストール
open-vm-tools ※RHEL8.10及び9.xのみインストール
Perl
net-tools
RHELライセンス証明書(RHUIクライアント証明書)
設定項目 |
設定値 |
管理アカウント(初期ログインアカウント) |
root
|
ロケール設定 |
・ロケール:en_US.UTF-8
・Keyboard layout:英語キー配列(101/104)
|
NTP設定 |
Time Zone:UTC
NTPServer:180.55.188.36 /180.55.188.37
|
セキュリティ設定 |
・iptables/nftables:設定なし
・SELinux: disable
|
SSH設定 |
・Port:22
・Protocol:2
・PermitRootLogin:yes
・Password Authentication:no
・PubkeyAuthentication:yes
・HostbasedAuthentication:no
|
リポジトリサーバー |
RHUI(CDS)サーバーのFQDNが指定されています
※/etc/hosts内にリポジトリサーバーの名前解決に関する設定情報が指定
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IPv6 |
enable
|
初期ログインメッセージ |
"/etc/motd"を編集し、初期ログインメッセージを標準設定から変更しています
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Red Hat Enterprise Linux 提供リポジトリ¶
IPVにて提供されるリポジトリは以下の通りとなります。
注釈
No |
Red Hat Enterprise Linux 7.x |
Red Hat Enterprise Linux 8.x / 9.x |
1 |
Base |
Base |
2 |
Optional |
AppStream |
3 |
RH-COMMON |
CodeReady |
4 |
Supplementary |
Supplementary |
5 |
Extras |
注釈
ライセンス切り替え¶
注釈
ライセンス切り替え前に、お客様がローカルサーバーなどで作成した仮想サーバーイメージをプライベートカタログにインポートしてください。
ライセンス切り替え後は、プライベートカタログにインポートしたテンプレートを削除してください。
Windows Serverライセンスのアクティベーション作業は弊社より提供する手順書を参考にお客様にて実施いただきます。
本サービスのサポート対象はVL(Volume License)版のライセンスでインストールされている仮想サーバーです。
基盤の仕様上当面の間Windows Server 2022のゲスト OS名は、Windows Server 2019と表示されます。
基盤の仕様上当面の間Red Hat Enterprise Linux 9のゲスト OS名は、Red Hat Enterprise Linux 8と表示されます。
Windows Server 2016 Standard English 64bit版
Windows Server 2016 Datacenter English 64bit版
Windows Server 2019 Standard English 64bit版
Windows Server 2019 Datacenter English 64bit版
Windows Server 2022 Datacenter English 64bit版(※)
Red Hat Enterprise Linux Server 7 + ELS (64bit版)
Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64bit版)
Red Hat Enterprise Linux Server 9 (64bit版)
注意事項¶
- ライセンスでは、パブリックカタログの仮想サーバーテンプレートを利用する場合の初期設定、サーバーへの初回ログイン、およびライセンス認証についてサポートいたします。OSに関わる監視・運用サービスにつきましてはサポートいたしません。
ライセンスでは、お客様が導入するライセンス製品に関連した不具合などへの対処方法について弊社はサポートを行いません。
ライセンスで提供されるプログラムを利用するにあたり、Microsoft製品であればサービスプロバイダー製品使用権説明書(SPUR)、Red Hat製品であればRed Hatエンタープライズ契約に同意したものとして取り扱われます。詳しくは、以下のURLを参照してください。
|
書面またはその他の手段で、アクティベーションキー、サブスクリプション番号などのインストールに必要な情報を、お客様に直接開示することはできません。
適切な課金が行えなくなるため、オフィシャルイメージテンプレートから作成されたゲストイメージのOSメジャーバージョンアップを行うことを禁じます。
Microsoft社、Red Hat社のサポート終了したOSバージョンのご利用についてのサポートおよび動作保障はしませんが、サービス利用料金は継続して課金されます。
Microsoft社、Red Hat社のサポート終了したOSバージョンのテンプレートについては新規作成やバックアップ等を用いた再作成については行えなくなります。
Microsoft社、Red Hat社のサポート終了したOSバージョンのテンプレートについては予告なく提供を終了いたします。
完全メモリーダンプを使用する場合は、ダンプファイルが作成されるドライブに「仮想サーバーに割り当て済みのメモリー+300 MB」以上の空き領域が必要です。
Windows Server のライセンス認証について
- IPV共通機能にて提供しているNTPサーバー等を利用し、時刻を合わせる必要があります。サーバーの時刻が現在時刻と大きく異なる場合はライセンス認証されません。
- IPV インターネット接続ゲートウェイの申込みおよび共通機能プールへの接続設定をされている必要があります。ライセンス認証ホストにはグローバルアドレスを利用していますが、通信は全て弊社サービス基盤内に閉じており、インターネットに出ることはありません。
パブリックカタログを利用して仮想サーバーを作成後、お客様にてWindows Updateを実施してください。
ご利用中のライセンスで作成した仮想サーバーへ、Windows Updateを実行するためには、インターネットへの接続環境が必要です(チュートリアル「 疎通確認(インターネット接続ゲートウェイ/共通機能プール) 」および「 共通機能プールのご利用 」を参照ください)。
ライセンスでは、お客様がRed Hatカスタマーポータル(旧Red Hat Network)にログインするためのRHNログインIDの情報は提供されません。
お客様の希望で、Red Hat Enterprise Linuxサブスクリプションに含まれる任意のソフトウェアをインストールする場合は、お客様自身がyumインターフェースを使用してインストールしてください。
弊社はrpmパッケージ配信用レポジトリサーバー(Red Hat Update Infrastructure、以降RHUI)を提供します。yumインターフェースによるパッケージ更新を行うためには以下の条件が必要です。
仮想サーバーがRHUI設定を含むパブリックカタログテンプレートから作成されていること。
RHUIサーバーへの接続経路が確保されていない場合は、RHUIサーバーへの経路情報を追加してください(チュートリアル「 疎通確認(インターネット接続ゲートウェイ/共通機能プール) 」および「 共通機能プールのご利用 」を参照ください)。
本サービスのインターネット接続メニューのグローバルIPアドレスを利用していること。
yum updateはBaseリポジトリのパッケージのみ対象とします。それ以外のパッケージは弊社にてリポジトリへの追加登録をいたしません。
RHUI提供リポジトリに関してはチュートリアル( RHELリポジトリサーバー変更手順 )を参照下さい。
ご利用中のライセンスで作成した仮想サーバーへ、yum updateを実行するためには、インターネットへの接続環境が必要です。
yum upgradeコマンドによるパッケージバージョンアップは、弊社サポート対象外です。
- お客様にてオープンソースOSの持ち込みが可能です。持ち込みに関しては(チュートリアル「 IPVでのオープンソースOSのご利用について 」を参照下さい。
リポジトリサーバーへアクセスするためにはインターネット接続環境が必要です。
ライセンスで提供するライセンス製品またはサブスクリプション製品を弊社が指定するクラウド環境以外で使用する行為
カスタマーポータルの機能を使用して仮想サーバーのイメージを再テンプレート化して保存し、エクスポート機能を使用してそのテンプレートを弊社クラウド環境以外に保存し、そのファイルを基に新しい仮想サーバーを作成して、弊社が提供したライセンス製品またはサブスクリプション製品を実行する行為
弊社への通知なしに、ソフトウェアを複製して利用する行為
弊社への通知なしに、ライセンスを利用して動作している仮想サーバーのイメージを複製し、登録情報を変更せずに別の仮想サーバーとして動作させる行為