サーバーインスタンス

1.概要

1.1.概要

サーバーインスタンスメニューでは、共用の物理サーバーに収容されるお客さま専用のサーバーインスタンスを提供します。
サーバーインスタンスの作成・設定・削除などは完全に自動化されており、お客さまは好きな時に好きな分だけご利用いただけます。

1.2.メニューの特長

サーバーインスタンスメニューの特長は以下のとおりです。

  • 高い拡張性
APIにより、リアルタイムにスケールイン/アウト(サーバーインスタンスの台数の増減)やスケールアップ/ダウン(サーバーインスタンスのスペックの増減)が可能です。
これにより、お客さまは常に最適な台数やスペックでリソースを利用し、高い拡張性のあるシステムを構築可能です。
例えば、バーストトラフィックや一時的なイベント対応が求められるシステム(Webサーバーなど)の利用に適しています。

  • 高いコストパフォーマンス
本サービスでは安価にサーバーインスタンスの利用ができ、コストパフォーマンスを重視するお客さま、システムに適しています。
また、最低利用期間はなく、リソースは全て従量料金のため、お客さまは数日~数ヵ月の短期間の利用でも最適な価格でリソースの利用が可能です。
リソースの作成、管理、削除もGUI/APIで簡単かつリアルタイムに操作可能なため、お客さま自身で自由なシステム設計が可能です。

  • OpenStackベースのクラウドサービス
クラウド業界で注目のOpenStackを採用しており、OpenStack互換APIも提供しています。
例えば、OpenStackベースの他クラウド基盤で既に構築したお客さまシステムの移行やOpenStack対応が必要なシステムの開発環境として最適です。

2.メニューの説明

2.1.コンピュート

2.1.1.コンピュートのサービス内容

複数のお客さまのサーバーインスタンスが弊社提供の同一設備に収容される、共用型のサーバーインスタンスのサービスです。
CPUとメモリーを組み合わせたプラン(フレーバー)を弊社にて用意しておりますので、お客さまには必要となるスペックに応じて、フレーバーからCPU、メモリーの組み合わせを選択してください。

2.1.2.インスタンスの作成方法

サーバーインスタンスにおいて、インスタンスの作成方法は以下の2通りがあります。

注釈

仮想マシン(VM)はコンピュートとボリューム(または、後述のルートディスク)を組み合わせ、作成されます。サーバーインスタンスメニューでは、この作成された仮想マシンをインスタンスと呼びます。


表 2.1.2.1インスタンスの作成方法
方法 内容
方法1
イメージ(オフィシャルイメージテンプレートやプライベートイメージテンプレート)からインスタンスを直接起動します。
この場合、ルートディスクが自動的に作成されます。(ボリュームは不要です)
ルートディスクは無償ですがポータルに表示されません。また、インスタンスの停止や再起動ではルートディスクは削除されませんが、インスタンスを削除するとルートディスクも自動的に削除されるのでご注意ください。
本作成方法は、インスタンスを即座に作成したい場合に適しています。
方法2
イメージ(オフィシャルイメージテンプレートやプライベートイメージテンプレート)からボリュームを作成し、作成されたボリュームからインスタンスを起動します。
この場合、ブータブルボリュームを一旦作成し、ブータブルボリュームをルートボリュームとしてインスタンスを起動します。
作成方法2はインスタンスのOS領域のデータを永続的に残しておきたい場合に適しています。
※ブータブルボリュームの用語は次項で説明しているので、そちらを参照してください。

上記作成方法をまとめたイメージは以下のとおりです。

図 2.1.2.1インスタンスの作成および削除のイメージ

インスタンスの作成および削除のイメージ

<補足>ルートディスクとルートボリュームの違い

補足情報として、ルートディスクとルートボリュームの主な違いについて以下のとおりご案内します。

表2.1.2.2.ルートディスクとルートボリュームの違い
名称 概要 容量 ポータル表示 料金
ルートディスク
イメージからインスタンスを直接起動した際に自動的に作成されます。
インスタンスを削除するとルートディスクも自動的に削除されます。
イメージのサイズにあわせて自動的に作成されるため、お客さまにて容量を指定することはできません。 N(表示されません) 無償(コンピュートの利用料は発生いたします)
ルートボリューム
ブータブルボリュームをルートボリュームとしてインスタンスを起動できます。
ルートボリュームはインスタンスを削除してもブータブルボリュームとして残り続け、再びルートボリュームとしてインスタンスを起動可能です。
ボリューム作成時に予め用意されたサイズの中から任意のサイズを選択可能です。
※イメージのサイズを下回る容量での作成はできません。
Y(表示されます) 有償(コンピュートの利用料に加え、ボリュームの利用料が発生します)

2.2.ボリューム

2.2.1.ボリュームのサイズ

複数のお客さまのボリューム(仮想ストレージ)が弊社提供の同一設備に収容される共用型の仮想ストレージサービスです。
お客さまは予め用意されたサイズの中から、必要となる容量に応じて自由にサイズを選択可能です。
OSが入ったイメージからブータブルボリュームを作り、ルートボリュームとしてインスタンスを起動させることで、OSが起動され、インスタンスの利用が可能となります。
また、インスタンスのデータディスクとして、データボリュームをインスタンスにアタッチし、データを格納しておくことも可能です。

2.2.2.ボリュームの種類

ボリュームにはボリュームの状態によって、ブータブルボリューム、アンブータブルボリューム、空ボリューム、ルートボリューム、データボリュームの5種類の呼称があります。
ボリュームの違いについては、用語集を参照してください。

表 2.2.2.1.ボリュームの種類比較

  イメージ指定(イメージ入り) ブート設定 ルートボリュームに指定 データボリュームに指定
ブータブルボリューム あり ブート可能 可能 可能
アンブータブルボリューム あり ブート不可 不可 可能
空ボリューム なし ブート不可 不可 可能

図2.2.2.1.ボリュームの種類のイメージ

ボリュームの種類のイメージ

2.3.OS (オフィシャルイメージテンプレート)

オフィシャルイメージテンプレート(以下OS)とは、ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス、およびハイパーバイザーで利用可能なSDPF専用のOSイメージです。

SDPFでは有償/無償のOSを提供しており、お客様は各種サポートを受けることができます。

提供しているメニューは以下の通りです。

表2.3.1.OSメニュー一覧
CentOS
Red Hat Enterprise Linux
Red Hat Enterprise Linux for SAP Applications
Rocky Linux
Ubuntu
Windows Server

OSのサービスについては、OSの詳細情報 を参照ください。

(参考)インスタンス/ボリュームのイメージ化

インスタンスやボリュームはイメージ化が可能であり、イメージ化によりプライベートテンプレートとして状態を保存できます。
またプライベートテンプレートから元のインスタンスやボリュームの複製を作成できます。
詳細は 詳細情報 「イメージ管理」 をご参照ください

(参考)サーバーインスタンスメニューの状態遷移のイメージ

サーバーインスタンスメニューの状態遷移のイメージは以下のとおりです。

図2.3.1.サーバーインスタンスの状態遷移のイメージ

サーバーインスタンスの状態遷移のイメージ

<補足>リージョン、ゾーン、グループ

インスタンスおよびボリュームは、リージョン、ゾーン、グループをお客さま自身で選択できます。
これにより、お客さま自身で最適なシステムの分散設計が可能です。
リージョン、グループ、ゾーンに関する説明は 「詳細情報 リージョン/ゾーン/グループ」 を参照ください。

3.機能一覧

3.1.コンピュート

3.1.1.インスタンス作成時の設定項目

インスタンス作成時に以下の項目を設定してください。
各種項目を設定後、「起動」ボタンを押下すると、インスタンスが起動状態で作成されます。

インスタンス作成時の設定項目一覧

表3.1.1.1.インスタンス作成時の設定項目一覧
項目 設定項目 概要 内容
詳細 ゾーン/グループ ゾーン/グループ選択
  • 作成するインスタンスを収容するゾーンとグループの組み合わせを選択してください。
  • デフォルトの「Any Zone/Group」を選択すると、選択可能なゾーン/グループの中でランダムなゾーン/グループが選択されます。
  インスタンス名 サーバーインスタンス名
  • 作成するインスタンスの名称を入力してください。半角英数記号(※1)で255文字まで入力可能です。テナント内での重複名称の登録も可能です。
  フレーバー フレーバー選択
  • 作成するインスタンスのコンピュ-トのフレーバー(CPUとメモリーの組み合わせのプラン)を選択してください。
  インスタンスのブートソース ブートソース選択
  • 作成するインスタンスのブートソース(OSとするデータ)を選択してください。ブートソース選択では、「イメージから起動」、「ボリュームから起動」が選択可能です。「イメージから起動」を選択した場合、対象となるイメージ名を選択してください。当該イメージが入ったルートディスクが自動で作成され、インスタンスが起動します。「ボリュームから起動」を選択した場合、対象となるボリューム(ブータブルボリューム)を選択してください。選択されたブータブルボリュームをルートディスクとしたインスタンスが作成されます。
  • プライベートイメージから80GB(オフィシャルイメージから作成する際に作られるルートディスクの最大容量)を超えるルートディスクを作成することはサポート対象外であり、非推奨です。当該ルートディスクの作成や利用を今後制限する可能性がありますので、ご注意ください。 ルート領域(OSの起動領域)に80GBを超える容量を必要とする場合は、ルートボリュームをご利用ください。
  • 「イメージから起動」を選択してインタスタンスを作成した後に、ブートソースのオフィシャルイメージテンプレートが更改された場合、閉塞後の旧オフィシャルイメージテンプレート名はポータル画面ではボリュームソースに表示されなくなりますので、ご留意ください。
データボリューム データボリューム データボリュームの選択
  • 作成するインスタンスにアタッチしたいデータボリュームがあれば選択ください。選択した場合、当該データボリュームがアタッチされます。(任意設定の項目となります。)
  • インスタンス作成の画面で選択可能なボリューム数は1つです。複数ボリュームのアタッチは、インスタンス作成後に可能になります。
  • データボリュームをインスタンスのデータディスクとして利用するためには本操作でアタッチ後、OS上でマウントの設定を実施する必要があります。
Post-install script Post-install script カスタマイズスクリプト
  • インスタンスの作成後、自動で実行可能なスクリプトを設定できます。
アクセスとセキュリティ キーペアの設定 キーペアの選択
  • 作成されるインスタンスにアクセスするためのSSHキーペアを作成/登録し、作成されたインスタンスのSSHキーペアとして選択できます。
  • 1つのSSHキーペアを複数のインスタンスのSSHキーペアとして利用できます。
    キーペアのインポート
  • お客さまのSSHパブリックキーをインポートできます。
    管理者パスワード
  • 公開鍵ファイルの内容を設定することで、インスタンス起動後に秘密鍵を使ってログインできます。
ネットワーク ネットワーク 接続ネットワークの選択
  • 接続先のロジカルネットワークを選択してください。
  • インスタンス作成のためには事前にロジカルネットワークの作成が必要です。
  • 選択可能なネットワークはデータプレーンのロジカルネットワークのみです。ストレージプレーンのロジカルネットワークは選択できませんので、ご注意ください。 ロジカルネットワークの詳細については、ロジカルネットワークの詳細情報 をご参照ください。
  • 接続先ロジカルネットワークのIPアドレスの入力を省略した場合、接続先ロジカルネットワークのIP アドレス割り当てプール内から、未使用のIP アドレスの中で最若番が当該インターフェイスのIP アドレスとしてアサインされます。
  • 接続先のポートとIPアドレスを同時に指定することはできません。
  • インスタンスをロジカルネットワークへ接続する際、IPアドレスを設定しますが、事前に設定したIPアドレスのレンジから自動払出でも特定IPアドレスの指定でも設定できます。
メタデータ メタデータ メタデータの設定
  • インスタンスのメタデータの設定が可能です。120ペア/255文字(半角英数記号※2)まで入力可能です。
  • 任意設定の項目です。
  • メタデータではお客さまが任意にキーバリューの追加を設定でき、複数のインスタンスを1つのシステムとしてグルーピングして管理する際などに利用できます。
HA利用 HA利用 HAの有無
  • インスタンスのHA機能のオン/オフを設定します。デフォルトはオンとなります。
  • HA機能をオフにしたインスタンスが弊社メンテナンスや故障などにより停止した場合、自動で起動はされませんので、お客さま自身で起動いただく必要があります。
※1 入力可能文字:abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[]^_`{|}~

3.1.2.インスタンスで操作可能な項目

インスタンスで実行可能な操作は以下のとおりです。

インスタンス操作可能項目一覧

表3.1.2.1.インスタンス作成時の設定項目一覧
操作項目 内容
インスタンスの概要
  • インスタンスの詳細情報やスペック、IPアドレス [1]_ 、接続されているボリュームなどを確認できます。
インスタンスの作成
  • ブートソース、フレーバーなどを選択し、 インスタンスを起動状態で作成させます。
  • 選択されたブートイメージが入った ルートディスクが同時に作成されます。詳細は前項を参照ください。
インスタンスの起動
  • 電源停止状態のインスタンスを起動させます。
インスタンスの停止 [2]
  • 起動状態のインスタンスを停止させます。
  • 3分以内に停止が完了できなかった場合、強制終了となります。強制終了となった場合、インスタンスが正常にシャットダウンされず、その結果、OSやシステムなどが破損する可能性がありますので、ご注意ください。
  • OSからシャットダウンを実施してもインスタンスを停止させることができますので、通常の停止操作はそちらを推奨いたします。(何かしらの理由でOS上シャットダウンが実施できない場合に本機能をご利用ください)
  • インスタンスを停止してもルートディスクは削除されません。
インスタンスの編集
  • インスタンス名、メタデータ、HAの有無などの設定を変更できます。
コンソール
  • インスタンスへコンソール接続が可能です。
  • ポータルからのコンソール接続では、キーボード配列が英語キーボード(Standard (US) Keyboard)となります。日本語キーボード(JISキーボード)など、その他言語のキーボードをお使いの場合、一部、通常のキーボード配列と文字が異なるものがあります。Standard (US) Keyboard以外のキーボードで利用する場合、OS上でキーボードレイアウトの設定を変更の上、RDP/SSH接続で利用下さい。
インスタンスのリサイズ
  • コンピュートのフレーバーを変更します。
  • インスタンスが起動状態でもフレーバー変更が可能ですが、フレーバー変更時には再起動が行われます。
  • コンピュートのフレーバーを変更してもルートディスクは削除されません。
インスタンスの削除
  • 停止状態のインスタンスを削除します。
  • インスタンス削除により、ルートディスクは自動的に削除されます。一旦削除されたルートディスクは復元できませんので、ご注意ください。
  • ルートボリュームは削除されず、ボリュームとして残り続けます。
インターフェイスの追加 [3]
  • ロジカルネットワークのportを追加し、インスタンスの仮想NICを追加します。
  • インターフェイスの追加は、インスタンスを停止した状態で行うことを推奨しています。
  • ポートとIPアドレスを同時に指定することはできません。
  • 一つのインスタンスにある複数の仮想NICから同じロジカルネットワークに同時接続することはできません。(1インスタンスの同一ロジカルネットワークへの最大接続数は1となります)
インターフェイスの削除
  • ロジカルネットワークのportを削除し、インスタンスの仮想NICを削除します。
  • インターフェイスの削除は、インスタンスを停止した状態で行うことを推奨しています。
スナップショットの作成
  • 対象のインスタンスに接続されたルートディスクをイメージ化し、qcow2形式のプライベートイメージテンプレートとしてイメージ管理に保存可能です。プライベートテンプレートに関する詳細は 「詳細情報 イメージ管理」 を参照ください。
  • スナップショットの作成は必ずインスタンスを停止してから実行してください。 起動状態でスナップショットの作成を実行すると、対象のインスタンスが強制停止される可能性があります。(強制停止により対象のインスタンスが破損する可能性があります)また、作成したスナップショットにデータの不整合が発生し、スナップショットからリソースの作成が正常に行えない可能性があります。
  • イメージのアップロードにかかる目安時間は100GBあたり60分です。ただし、実行時の基盤全体の負荷状況によっては倍以上の時間を要する場合もあります。
  • イメージのアップロードの中断およびアップロード中のインスタンスの操作はできません。処理の完了をお待ちください。
  • スナップショットの作成におけるイメージ化の対象はインスタンスのルートディスクです。
  • インスタンスにルートボリュームやデータボリュームがアタッチされている状態でスナップショットを作成しても対象はルートディスクのみのため、ルートボリュームやデータボリュームはスナップショットとして取得されませんので、ご注意ください。
  • ルートボリュームやデータボリュームをイメージ化したい場合は、該当のサーバーインスタンスより対象のボリュームを一度取り外し、「イメージにアップロード(ボリュームの機能)」を別途実行してください。
セキュリティグループの設定
  • 対象のインスタンスに付与されているポートに対してセキュリティグループを設定します。
  • セキュリティグループに関する詳細は 「詳細情報 - セキュリティグループ」 を参照ください。
  • 「セキュリティグループの設定」の操作では、インスタンスに付与されていないポートへの設定は行えません。セキュリティグループの設定方法は複数のパターンがありますので、 「クイックスタートガイド - セキュリティグループ」 を参照ください。
  • 1回の「セキュリティグループの設定」の操作で設定できるポートは1つになります。複数のポートに対して設定する場合は、再度「セキュリティグループの設定」の操作を行ってください。

注釈

[1] インスタンスのIPアドレスの変更について
インスタンス(にアサインされるロジカルネットワーク)のIPアドレスを変更するためには、当該IPアドレスのインターフェイスを削除(切断)して、追加する(接続しなおす)必要があります。

注釈

[2] インスタンスの再起動について
サーバーインスタンスのインスタンスにおいて、再起動の機能は提供しておりませんので、再起動を実行する際は「インスタンスの停止」を実行後、「インスタンスの起動」を実行してください。

注釈

[3] インターフェイスの追加/削除やボリュームのアタッチ/デタッチを行った際に生じる事象について
  • 本事象は、一度インスタンスのオフ/オン(※2)を行うと、以降、インターフェイスの追加/削除やボリュームのアタッチ/デタッチを新たに行わない限り、再度発生することはありません。従って事象が発生しましたら、一度インスタンスをオフ/オンし、インターフェイス、ボリュームの状態が変更されないことを確認してください。(停止状態でインターフェイスの追加/削除やボリュームのアタッチ/デタッチを行った場合はインスタンス起動後のオフ/オンは不要です)
  • (APIをご利用のお客さまへ)インターフェイスの追加/削除を連続で実行する場合は、1回の追加/削除実行後、インスタンスのインターフェイス情報が追加/削除完了後の状態であることを確認し、それが確認できたら次の追加/削除を実行してください。
  • インスタンスのインターフェイス情報は、 Get server details API のレスポンスaddressesで確認できます。
  • ※2 OS上でシャットダウンを行い、インスタンスのステータスが停止状態となることを確認後、ポータルやAPIで「インスタンスの起動」を実施すること。(OS上の再起動では実施されたことになりませんのでご注意ください)

3.1.3.インスタンスの仕様

サーバーインスタンスメニューのインスタンスは標準で以下の機能を備えています。

インスタンスの標準機能一覧

表3.1.3.1.インスタンスの標準機能一覧
機能 概要
仮想NIC
  • インスタンスはデフォルトで1の仮想NICを備えていますが、インターフェイス追加を行うことで仮想NICの追加が可能です。仮想NICは10Gbpsインターフェイスとして認識されます。
ライブマイグレーション
  • 弊社にてお客さまインスタンスの収容変更を行う際、お客さまインスタンスの電源を停止させることなく変更できる機能です。
  • 本機能により、弊社メンテナンスなどでお客さまインスタンスの収容変更が必要となる際でも、収容変更によるお客さまインスタンスへの影響なく、弊社メンテナンス作業などが実施可能です。
  • なお、ライブマイグレーション機能では異なるゾーン/グループへ収容変更されることはありません。
HA(High Availability)
  • お客さまインスタンスの収容されている物理サーバーに故障が発生した際、同一のゾーン/グループにある他の正常な物理サーバーへ自動的に収容変更が行われ、立ち上がります。
  • HA機能では再起動を伴いますが、自動的に他の正常な物理サーバーで立ち上がるため、手動でのオペレーションより、早くお客さまインスタンスの復旧が可能です。
  • GUI/APIでインスタンスの停止を行ったり、OS上でシャットダウンをしたりしてもHA機能は発動しません(インスタンスは停止状態となります)
  • HA機能は デフォルトオンですが、インスタンス毎にHA機能をオフにできます。ただし、HA機能をオフにしたインスタンスが弊社メンテナンスや故障などにより、停止した場合、自動で起動はされませんので、お客さま自身で起動する必要があります。

メタデータサービスについて

本メニューでは、メタデータサービスと呼ばれるインスタンスに各種設定を流通させるサービスをサービス基盤として保持/提供しています。
メタデータサービスと通信可能な状態であるインスタンスはインスタンスの起動時(HAによる再起動を含みます)にメタデータサービスと自動的に通信を行い、各種設定を流通します。
メタデータサービスに関する仕様は下記のとおりです。

メタデータサービスの仕様

表3.1.3.2.メタデータサービスの仕様
メタデータサービスのアドレス 169.254.169.254
メタデータサービスへのアクセス条件
下記の条件を満たしている場合、メタデータサービスへアクセス可能な状態となります。
インスタンス上で設定されているデフォルトゲートウェイのIPアドレスを持ったリソースが存在する。
当該インスタンスとデフォルトゲートウェイのIPアドレスを持ったリソースが通信可能な状態(IPリーチャブルな状態)である。
メタデータサービスと通信を行うタイミング インスタンスの起動時(HAによる再起動を含みます)
メタデータサービスと通信を行うことで流通/設定される情報
オフィシャルイメージテンプレートをご利用の場合、cloud-init(Linux系)およびcloudbase-init(Windows系)が実行されます。
cloud-initおよびcloudbase-initの詳細については FAQ を参照ください。
メタデータサービスに関する利用料 不要(メタデータサービス自体の利用やメタデータサービスとの通信に関する利用料は一切発生しません)

3.2.ボリューム

3.2.1.ボリューム作成時の設定項目

ボリューム作成時に以下の項目を設定してください。
各種項目を設定後、「ボリュームの作成」ボタンを押下すると、ボリュームが作成されます。

ボリューム作成時の設定項目一覧

表3.2.1.1.ボリューム作成時の設定項目一覧
設定項目 内容
ゾーン/グループ
  • 作成するボリュームを収容するゾーン/グループを選択してください。デフォルトの「Any Zone/Group」を選択すると、選択可能なゾーン/グループの中でランダムなゾーン/グループが選択されます。
ボリューム名
  • 作成するボリュームの名称を入力してください。半角英数記号(※3)で255文字まで入力可能です。テナント内での重複名称の登録も可能です。
説明
  • 作成するボリューム/Volumeにコメントを記載できます。半角英数記号(※4)で255文字まで入力可能です。テナント内での重複名称の登録も可能です。(任意設定の項目となります。)
起動可能
  • 対象のボリュームを起動可能(ブータブルボリューム)とするか、起動不可(アンブータブルボリューム)とするか設定変更が可能です。
  • プライベートイメージから作成されたボリュームはデフォルトではブータブルボリュームとなります。空ボリュームはデフォルトではアンブータブルボリュームとなります。
ボリュームソース
  • 作成するボリュームに入れるイメージを選択します。
  • 「ソースの指定なし」を選択した場合、空ボリュームが作成されます。
  • 「イメージ」を選択した場合、ソースとして使用するイメージを選択してください。
容量
  • 作成するボリュームの容量を指定します。予め用意されたサイズから選択できます。イメージをソースとして使用する場合、イメージの容量よりも大きい値で容量を設定してください。
※3 入力可能文字:abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[]^_`{|}~

3.2.2.ボリュームで操作可能な項目

ボリュームで実行可能な操作は以下のとおりです。

ボリューム操作可能項目一覧

表3.2.2.ボリューム操作可能項目一覧
操作項目 内容
ボリュームの概要
  • ボリューム名、スペック、接続状況、ボリュームソースなどを確認できます。
ボリュームの作成
  • ボリュームを作成します。イメージを指定すればイメージが入ったボリューム(ブータブルボリュームあるいはアンブータブルボリューム)が作成されます。
  • テンプレートを指定しなければ、空ボリュームが作成されます。詳細は前項を参照ください。
接続の管理
  • インスタンスに対し、ボリュームをアタッチ/デタッチできます。追加でボリュームをインスタンスにアタッチすることでそのボリュームをデータボリュームとして使用可能です。
  • ボリュームのアタッチ/デタッチ後はインスタンスを起動し、インターフェイス、ボリュームの状態が変更されないことを確認してください。インターフェイスの追加/削除やボリュームのアタッチ/デタッチを行った場合、インスタンスの起動またはオフ/オン(HA機能による再起動を含みます)を実施すると、データボリュームがオフラインとなったり、インターフェイスのデバイス名が変更されたりする可能性があります。
  • 本事象は、一度インスタンスのオフ/オン(※4)を行うと、以降、インターフェイスの追加/削除やボリュームのアタッチ/デタッチを新たに行わない限り、再度発生することはありません。従って事象が発生しましたら、一度インスタンスをオフ/オンし、インターフェイス、ボリュームが変更されないことを確認してください。(停止状態でインターフェイスの追加/削除やボリュームのアタッチ/デタッチを行った場合はインスタンス起動後のオフ/オンは不要です)
  • データボリュームのアタッチやデタッチはインスタンスが起動状態でも操作可能ですが、上記のとおり、ボリュームのアタッチやデタッチ後、オフ/オン(※3)を行ってください。なお、ボリュームをアタッチする際はインスタンスを停止させてからアタッチすることを推奨します。インスタンスが起動状態でボリュームのアタッチ(オンラインアタッチ)を行うと、アタッチしたボリュームが上手く認識できない場合があります。
  • カスタマーポータルからISO イメージブートしたインスタンスに対して2台以上のボリュームをアタッチする場合、2台目以降のボリュームはデバイスの形式がhdcやhddなどでアタッチされ、I/O性能が落ちる可能性がありますので、ご注意ください(APIの場合はデバイスの形式を選択できるため、本事象を回避できます)。上記のISOイメージからインスタンスを作成する流れにつきましては、チュートリアル を参照ください。
  • データボリュームをインスタンスのデータディスクとして利用するためには本操作でアタッチ後、OS上でマウントの設定を実施いただく必要があります。
  • 月額固定料金のOSが入ったボリュームについて、アタッチ/デタッチを繰り返すと、それに応じて、OSに係る月額固定料金が発生するので、ご注意ください。
インスタンスとして起動
  • ブータブルボリュームをルートボリュームとして、インスタンスを起動状態で作成します。
ボリュームの作成
  • ボリュームを作成します。イメージを指定すればイメージが入ったボリューム(ブータブルボリュームあるいはアンブータブルボリューム)が作成されます。
  • テンプレートを指定しなければ、空ボリュームが作成されます。詳細は前項を参照ください。
イメージにアップロード
  • 対象のボリュームをイメージ化し、qcow2またはraw形式のプライベートイメージテンプレートとしてイメージ管理に保存可能です。プライベートテンプレートの詳細は、 詳細情報 イメージ管理 をご覧ください。
  • イメージにアップロード(ボリュームのイメージ取得)は対象のボリュームがインスタンスにアタッチされている状態では実行できません。インスタンスからデタッチした後に実行する必要があります。
  • イメージのアップロードにかかる目安時間は100GBあたり60分です。ただし、実行時の基盤全体の負荷状況によっては倍以上の時間を要する場合もあります。
  • イメージのアップロードの中断およびアップロード中のインスタンスの操作はできません。処理の完了をお待ちください。
  • ルートボリュームをイメージ化する場合、インスタンスを削除し、インスタンスに接続されていない状態(ブータブルボリュームの状態)にしてからイメージにアップロードを実行する必要があります。
  • ルートボリュームをイメージ化するにあたりインスタンスを削除し、イメージにアップロードを実施後、再度インスタンスを作成した場合、イメージにアップロードの操作前後のインスタンスは異なるインスタンスとして扱われるため、ご利用料金も別インスタンスとして扱われますので、ご注意ください。 (例えば、月額固定料金のOSをご利用の場合、イメージにアップロードの操作前のインスタンスに対する当該OSの月額固定料金と操作後のインスタンスに対する当該OSの月額固定料金の両方が発生します)
ボリュームの削除
  • ボリュームを削除します。 イメージ管理をご覧ください。
  • 一旦削除されたボリュームは復元できませんので、ご注意ください。
ボリュームの編集
  • ボリューム名および説明を編集できます。
  • また、ブータブルボリュームにするか(インスタンスのブートソースとして選択可能とするか)、ブータブルボリュームにしないか(アンブータブルボリュームとなりインスタンスのブートソースとして選択不可となります)の設定ができます。
ボリュームの拡張
  • 作成済ボリュームのサイズを拡張します。
  • ボリュームがインスタンスにアタッチされている状態で変更することはできません。インスタンスからデタッチを行い、インスタンスに接続されていない状態で変更してください。
  • イメージにアップロード(ボリュームのイメージ化)を行っている状態で変更することはできません。
  • ルートディスクの拡張はできません。本機能はボリュームのみ対象となります。
  • ルートボリュームを拡張するにあたりインスタンスを削除し、イメージにアップロードを実施後、再度インスタンスを作成した場合、イメージにアップロードの操作前後のインスタンスは異なるインスタンスとして扱われるため、ご利用料金も別インスタンスとして扱われるため、ご注意ください。 (例えば、月額固定料金のOSをご利用の場合、イメージにアップロードの操作前のインスタンスに対する当該OSの月額固定料金と操作後のインスタンスに対する当該OSの月額固定料金の両方が発生します)
  • ボリュームの縮小はできません。

※4 OS上でシャットダウンを行い、インスタンスのステータスが停止状態となることを確認後、ポータルやAPIで「インスタンスの起動」を実施すること。(OS上の再起動では実施されたことになりませんのでご注意ください)

4メニュープラン

4.1.メニューリスト

サーバーインスタンスメニューで提供するメニューは以下のとおりです。

サーバーインスタンスメニューのメニューリスト

表4.1.1.サーバーインスタンスメニューのメニューリスト
メニュー  
サーバーインスタンス コンピュート
  ボリューム
  OS

4.2.プランリスト

4.2.1コンピュート

コンピュートのフレーバー(プラン)は下記のとおりです。

コンピュートのフレーバー(プラン)一覧

表4.2.1.1.コンピュートのフレーバー(プラン)一覧
メニュー フレーバー CPU GB
コンピュート 1CPU-4GB 1 4
  2CPU-8GB 2 8
  4CPU-16GB 4 16
  8CPU-32GB 8 32
  16CPU-64GB 16 64
  32CPU-128GB 32 128
  1CPU-2GB 1 2
  2CPU-4GB 2 4
  4CPU-8GB 4 8
  8CPU-16GB 8 16
  16CPU-32GB 16 32
  32CPU-64GB 32 64
  1CPU-8GB 1 8
  2CPU-16GB 2 16
  4CPU-32GB 4 32
  8CPU-64GB 8 64
  16CPU-128GB 16 128
  1CPU-16GB 1 16
  2CPU-32GB 2 32
  4CPU-64GB 4 64
  8CPU-128GB 8 128

図4.2.1.1.コンピュートのフレーバー一覧のイメージ図

コンピュートのフレーバー一覧のイメージ

注釈

  • コンピュートの1vCPUは最大2.1GHz相当(2019.4現在)となりますが、物理サーバーの仕様変更などで予告なく変更される可能性があります。
  • また、常時最大の処理能力で動作することを保証するものではありませんので、予めご了承ください。

4.2.2.ボリューム

ボリュームのサイズ(プラン)は下記のとおりです。

ボリュームのサイズ(プラン)一覧

表4.2.2.1.ボリュームのサイズ(プラン)一覧
メニュー サイズ
ボリューム 15GB
  40GB
  80GB
  100GB
  300GB
  500GB
  1TB(1,024GB)
  2TB(2,048GB)
  3TB(3,072GB)
  4TB(4,096GB)

4.2.3.オフィシャルイメージテンプレート

オフィシャルイメージのプランは下記のとおりです。

オフィシャルイメージテンプレートの一覧

表4.2.3.1.オフィシャルイメージテンプレートの一覧
メニュー プラン オフィシャルイメージテンプレート OSバージョン OSエディション アプリケーションバージョン アプリケーションエディション
  Rocky Linux Rocky Linux 8.5 Rocky Linux 8.5      
    Rocky Linux 9.2 Rocky Linux 9.2      
  Ubuntu Ubuntu 20.04.1 Ubuntu 20.04.1      
    Ubuntu 22.04.2 Ubuntu 22.04.2      
    Ubuntu 24.04 Ubuntu 24.04      
  Windows Server Windows Server 2016 Datacenter Edition Windows Server 2016 Datacenter Edition    
    Windows Server 2019 Datacenter Edition Windows Server 2019 Datacenter Edition    
  Red Hat Red Hat Enterprise Linux 7.7 Red Hat Enterprise Linux 7.7      
    Red Hat Enterprise Linux 7.9 Red Hat Enterprise Linux 7.9      
    Red Hat Enterprise Linux 8.6 Red Hat Enterprise Linux 8.6      
    Red Hat Enterprise Linux 8.8 Red Hat Enterprise Linux 8.8      
    Red Hat Enterprise Linux 9.2 Red Hat Enterprise Linux 9.2      
    Red Hat Enterprise Linux 7.1 for SAP Applications Red Hat Enterprise Linux 7.1 for SAP Applications    
ミドルウェア SQL Server SQL Server 2016 Windows Server 2016 Datacenter Edition SQL Server 2016 SP2 Standard Edition
    SQL Server 2017 Windows Server 2016 Datacenter Edition SQL Server 2017 Standard Edition
  RDS SAL Windows Server Remote Desktop Services SAL Windows Server 2016 Datacenter Edition Windows Server Remote Desktop Services SAL  
      Windows Server 2019 Datacenter Edition Windows Server Remote Desktop Services SAL  
  Oracle OracleDB 12.1.0.2.0 SE2 Oracle Linux 7.1   Oracle Database 12c Release 1 (12.1.0.2.0) Standard Edition 2(SE2)
    OracleDB 12.1.0.2.0 SE2 Red Hat Enterprise Linux 7.1   Oracle Database 12c Release 1 (12.1.0.2.0) Standard Edition 2(SE2)
    OracleDB 19.3.0.0.0 SE2 Red Hat Enterprise Linux 7.5   Oracle Database 19c Standard Edition 2(SE2)
    OracleDB 19.3.0.0.0 SE2 Red Hat Enterprise Linux 8.4   Oracle Database 19c Standard Edition 2(SE2)
    OracleDB 12.2.0.1.0 SE2 Windows Server 2016 Datacenter Edition Oracle Database 12c Release 2 (12.2.0.1.0) Standard Edition 2(SE2)
    OracleDB 19.3.0.0.0 SE2 Windows Server 2016 Datacenter Edition Oracle Database 19c Standard Edition 2(SE2)
    OracleDB 19.3.0.0.0 SE2 Windows Server 2019 Datacenter Edition Oracle Database 19c Standard Edition 2(SE2)
    OracleDB 12.1.0.2.0 EE Oracle Linux 7.1   Oracle Database 12c Release 1 (12.1.0.2.0) Enterprise Edition(EE)
    OracleDB 19.3.0.0.0 EE Red Hat Enterprise Linux 7.5   Oracle Database 19c Enterprise Edition(EE)
    OracleDB 19.3.0.0.0 EE Red Hat Enterprise Linux 8.4   Oracle Database 19c Enterprise Edition(EE)
    OracleDB 19.3.0.0.0 EE Windows Server 2016 Datacenter Edition Oracle Database 19c Enterprise Edition(EE)
    OracleDB 19.3.0.0.0 EE Windows Server 2019 Datacenter Edition Oracle Database 19c Enterprise Edition(EE)
    {FOR_NTTGROUP_INTERNAL_USE_ONLY}_OracleDB 19.3.0.0.0 SE2 Red Hat Enterprise Linux 8.4   Oracle Database 19c Standard Edition(SE2)
    {FOR_NTTGROUP_INTERNAL_USE_ONLY}_OracleDB 19.3.0.0.0 SE2 Windows Server 2019 Datacenter Edition Oracle Database 19c Standard Edition(SE2)
    {FOR_NTTGROUP_INTERNAL_USE_ONLY}_OracleDB 19.3.0.0.0 EE Red Hat Enterprise Linux 8.4   Oracle Database 19c Enterprise Edition(EE)

4.3.申し込み方法

サーバーインスタンスメニュー自体の利用申込は不要です。
サーバーインスタンスメニューでは、対象のポータルまたはAPIを用いてリソースをリアルタイムに作成できます。
利用時間や利用量など、リソースを作成した実績に応じて課金されます。

5.ご利用条件

5.1.利用前に準備するもの

5.1.1.サーバーインスタンスメニューの利用に向けた前提条件

インスタンスを作成するためには、事前にロジカルネットワークの作成が必要です。
インスタンスを作成する際には接続するネットワークを指定する必要がありますので、
接続するロジカルネットワークを予め作成しておく必要があります。
※ボリュームはロジカルネットワークを作成しなくても作成が可能です。

5.1.2.他メニューとの組み合わせ条件

サーバーインスタンスメニューでは他メニューとの組み合わせについて特段の制限はしていません。
主に以下のメニューと組み合わせを行うことが可能です。

他サービスとの組み合わせ例

表5.1.2.1.他サービスとの組み合わせ例
メニュー サブメニュー 組み合わせ例
イメージ管理  
ボリュームやインスタンスをイメージ化して保存したり、外部からイメージファイルを持ち込み保存したりすることが可能です。これらイメージからイメージ入りボリュームやインスタンスを作成可能です。
ストレージ ブロックストレージ
ブロックストレージとインスタンスをロジカルネットワークで接続することで、インスタンスの外付けディスクとして利用可能です。
※ブロックストレージにOSイメージが格納されている場合でも、ブロックストレージからインスタンスをブートすることはできません。(すなわち、ブロックストレージをルートボリュームとすることはできません)
インスタンスを利用する場合、OSイメージのストレージは必ずサーバーインスタンスメニューのボリュームを用いてください。
ネットワーク ロジカルネットワーク インスタンスとロジカルネットワークを接続することで、インスタンス同士の通信やインスタンスと他サービスとの通信が可能となります。
  インターネット接続 インスタンスとインターネット-GWやVPN-GWをロジカルネットワークで接続することでインスタンスのインターネットやVPNでの通信が可能となります。
  FICゲートウェイ インスタンスとFlexible InterConnectを接続することで、インスタンスとさまざまなクラウドサービスやデータセンターなどの間を閉域でセキュアに通信できます。
  クラウド/サーバー リージョン間接続 異なるリージョンにあるインスタンス間の接続やインスタンスとコロケーションを接続することで、セキュア、高速、無料/低価格な通信が可能となります。
  コロケーション接続(CIC) CICをロジカルネットワークで接続することで、コロケーションのサービスと通信が可能となります。
  ファイアウォール(vSRX) インスタンスとファイアウォールをロジカルネットワークで接続することでファイアウォールによる通信制御が可能となります。
  ロードバランサー (NetScaler VPX) インスタンスとロードバランサーをロジカルネットワークで接続することで複数インスタンスの負荷分散が可能となります。
  Managed Load Balancer インスタンスとManaged Load Balancerをロジカルネットワークで接続することで複数インスタンスの負荷分散が可能となります。
ミドルウェア/ライセンス SAP HANA SAP HANAメニューと組み合わせることで、SAPシステム基盤を構成できます。
  Oracle インスタンス上でOracle Databaseの利用やクラスター(Oracle Real Application Clusters(RAC))構成を行うことが可能となります。
サポート   選択したサポートメニューのサポートレベルでサーバーインスタンスメニューはサポートされます。
モニタリング   モニタリングでインスタンスの状態を監視できます。

警告

サーバーインスタンスと各種リソースを接続する際、ネットワーク構成でNG構成となるものがありますので、ご注意ください。

5.2.最低利用期間

本サービスでは最低利用期間は設定していません。

5.3.ご利用前の注意点

5.3.1サポート範囲

本メニューは、以下の範囲でサポートを提供します。

  • 本メニューのサーバーインスタンス基盤および操作画面やAPIに関する故障、不具合に関してはサポート対象ですが、
    サーバーインスタンス内のアプリケーションなど、OSより上のレイヤーに関してはサポート対象外です。
  • オフィシャルイメージテンプレートから作成されたサーバーインスタンスについてはサポート対象ですが、
    お客さまのOS上の設定やアプリケーションへの起因が疑われる不具合、お問い合わせについてはサポート対象外です。
  • オフィシャルイメージテンプレートのサポート範囲につきましては、OSの詳細情報 を参照ください。
  • プライベートイメージテンプレートから作成されたサーバーインスタンスについては原則サポート対象外です。
    (弊社ナレッジは提供いたしますが、解析、調査などはできかねますので、予めご了承ください。)
    ただし、オフィシャルイメージテンプレートをもとに作成されたプライベートイメージテンプレートの場合は、サポート対象です。
  • ロジカルネットワークのDHCPオフなどにより、インスタンスのOS上で固定にIPアドレスを設定する場合、ロジカルネットワークで当該インターフェイスにアサインされたIP アドレスをOS 上で設定してください。
    ロジカルネットワークでアサインされたIPアドレスと異なるIPアドレスをインスタンスのOS 上で設定することは非推奨であり、サポート対象外です。(通信が正常に行えない可能性があります)

5.4.注意事項

  • 弊社は本メニューに保存されたお客さまデータのバックアップは取得していません。必要に応じて、お客さまにて取得をいただくよう願います。
  • 弊社は、本メニューに保存されたお客さまのデータが、滅失、毀損若しくは漏洩した場合又は滅失、毀損、漏洩その他の事由により本来の利用目的以外に使用された場合、 その結果お客さまの又は第三者に発生した直接若しくは間接の損害について、その原因の如何を問わず、いかなる責任も負わないものとします。
  • 弊社は、本サービス に係る契約の解除などがあったときは、本メニューに保存されているデータを削除します。
  • 弊社はお客さまが別途定める利用規約、その他規定に違反したと判断した、あるいは疑いがある場合、お客さまの利用サービスを停止、削除する場合があります。
  • その他、故障時などの対応については、 サポート の内容を参照してください。

5.5.制約事項

5.5.1インスタンスの制約事項

インスタンスには以下の制約条件があります。

インスタンスの制約条件

表5.5.1.1.インスタンスの制約条件
項目 制約条件 内容
仮想NIC数 1~16 1つのインスタンスに設定可能な仮想NIC数は最大16となります。
仮想NICに割り当て可能なIP数 1
インスタンスの1つの仮想NICに割り当て可能なIPアドレスの数は1つとなります。
(1つの仮想NICに複数のIPアドレスを設定することはできません)
仮想NICの帯域
10Gbpsベストエフォート
(一部帯域制限の可能性あり)
仮想NICは10Gbpsベストエフォートとなりますが、サービス安定化のため、フレーバーに応じて、独自に帯域制限を設定することがあります。
ルートディスクの性能
IOPSおよびスループットに対し独自に上限を設定
サービス安定化のため、ルートディスクのIOPSおよびスループットに対し独自に上限を設定しています。
※IOPSおよびスループットの上限はインスタンス作成後(ルートディスク作成後)、3時間以内に適用されますのでご注意ください(3時間以内に上限が適用されることで、インスタンス作成当初より、ルートディスクの性能が落ちる可能性があります)
アタッチ可能なディスク数 0~10
ボリュームを合計最大10台までアタッチ可能です。
(参考)最大数には、ルートボリュームは含みますが、ルートディスクは含みません。
キーペアの設定数 0~120 テナント毎に、120キーペアまで作成できます。
メタデータの設定数 0~128 メタデータのKey Valueとして設定可能なルール数は最大128となります。
コネクション数 200,000コネクション(目安)
1インスタンスあたりのコネクション数について、約20万コネクションを上限として設定しています。
このため、多くのコネクションを必要とするシステム(※5)のご利用時には予めご注意いただくかベアメタルサーバーをご利用いただくようお願いいたします。
(ベアメタルサーバーではコネクション数の上限値は設定しておりません)
※共用型サービスとして他のインスタンスへの影響を防ぎ安定稼働を行う観点から、コネクションの上限値を上記のとおり設定していますが、
コネクション数の上限値まで常に利用が可能であることを保証しているものではありません。
※5 一例ですが、Microsoft Office 365では多くのコネクションを使う傾向があります。
お客さまのご利用状況にもよりますが、例えば、Microsoft Office 365で4000ID程度の通信をサーバーインスタンスで取り扱う場合
(例.サーバーインスタンス上でお客さまにて仮想ルーターを構築し、Microsoft Office 365で4000ID程度の通信を取り扱う場合)、
コネクションの上限となる可能性がありますので、参考情報としてご案内します。

ポストインストールアクション(Post-install script/キーペア/メタデータ)の制約条件

  • Post-install script

    Post-install scriptは、インスタンスの起動後、自動で実行可能なスクリプトを設定できる機能です。 Post-install script機能の制約事項は下記のとおりです。

表5.5.1.2.Post-install script機能の制約事項
項目 設定方法 最大値 単位
Script数上限 カスタマーポータル/API 1 スクリプト
スクリプトのサイズ カスタマーポータル 16 KB
  API 64 KB
エンコーディング方式 カスタマーポータル/API base64 NA

<参考>フォーマットの例
各OSのフォーマット例は、以下を参考にしてください。
表5.5.1.3.各OSのフォーマット例
オフィシャルイメージテンプレート 実行ファイル 実行フォーマット
CentOS/Rocky Linux/Ubuntu/Red Hat Enterprise Linux cloud-init https://help.ubuntu.com/community/CloudInit
Windows cloudbase-init

  • キーペア

    キーペアの登録に関する制約事項は下記のとおりです。

表5.5.1.4.キーペア登録の制約事項
項目 設定方法 最大値 単位
ファイル数上限 カスタマーポータル/API 10 ファイル
ファイルパスの長さ カスタマーポータル/API 255 byte
スクリプトのサイズ カスタマーポータル/API 10 KB
エンコーディング方式 カスタマーポータル/API base64 NA

注釈

登録されたキーペアはユーザー単位で管理されます。具体的には下記のとおりです。

  • 登録されたキーペアは登録したユーザーのみ閲覧、利用が可能です(登録ユーザー以外が閲覧、利用することはできません)
  • 登録されたキーペアは登録したユーザーであれば、別テナントでも閲覧、利用が可能です。

  • メタデータ

    メタデータの登録に関する制約事項は下記のとおりです。

表5.5.1.5.メタデータ登録の制約事項
項目 設定方法 最大値 単位
設定可能最大ペア数 カスタマーポータル/API 128 ペア
設定可能最大文字列サイズ カスタマーポータル/API 255 byte

5.5.2.ボリュームの制約事項

ボリュームには以下の制約条件があります。

ボリュームの制約条件

注釈

ゾーン/グループをまたいだインスタンスボリュームの接続はできません。

ゾーン/グループとボリューム

図5.5.2.1.接続可能なボリューム/ゾーン/グループ


5.5.3.オフィシャルイメージの制約事項

オフィシャルイメージテンプレートのサイズは下記のとおりです。
インスタンスを作成した際に作成されるルートディスクのサイズは下記のサイズです。
また、オフィシャルイメージテンプレートからボリュームを作成する際、下記のサイズを下回るボリュームを作成することはできません。

オフィシャルイメージテンプレートのサイズ

表5.5.3.1.オフィシャルイメージテンプレートのサイズ
オフィシャルイメージテンプレート サイズ
CentOS 7.1-1503 15GB
CentOS 7.3-1611 15GB
CentOS 7.5-1804 15GB
CentOS 7.7-1908 15GB
CentOS 7.9-2009 15GB
CentOS 8.1-1911 15GB
CentOS 8.2-2004 15GB
Rocky Linux 8.5 15GB
Rocky Linux 9.2 15GB
Ubuntu 14.04.1 15GB
Ubuntu 16.04.1 15GB
Ubuntu 18.04.1 15GB
Ubuntu 20.04.1 15GB
Ubuntu 22.04.2 15GB
Ubuntu 24.04 15GB
Windows Server 2012 R2 Standard Edition 80GB
Windows Server 2016 Datacenter Edition 80GB
Windows Server 2019 Datacenter Edition 80GB
Red Hat Enterprise Linux 7.1 40GB
Red Hat Enterprise Linux 7.3 40GB
Red Hat Enterprise Linux 7.5 40GB
Red Hat Enterprise Linux 7.7 40GB
Red Hat Enterprise Linux 7.9 40GB
Red Hat Enterprise Linux 8.1 40GB
Red Hat Enterprise Linux 8.2 40GB
Red Hat Enterprise Linux 8.4 40GB
Red Hat Enterprise Linux 8.6 40GB
Red Hat Enterprise Linux 8.8 40GB
Red Hat Enterprise Linux 9.2 40GB
Red Hat Enterprise Linux 7.1 for SAP Applications 40GB
SQL Server 2014_Windows Server 2012 R2 80GB
SQL Server 2016_Windows Server 2012 R2 80GB
SQL Server 2016_Windows Server 2016 80GB
SQL Server 2017_Windows Server 2016 80GB
SQL Server 2019_Windows Server 2019 80GB
Windows Server Remote Desktop Services SAL_Windows Server 2012 R2 80GB
Windows Server Remote Desktop Services SAL_Windows Server 2016 80GB
Windows Server Remote Desktop Services SAL_Windows Server 2019 80GB
OracleDB 12.1.0.2.0 SE2_Red Hat Enterprise Linux 7.1 40GB
OracleDB 19.3.0.0.0 SE2_Red Hat Enterprise Linux 7.5 40GB
OracleDB 19.3.0.0.0 SE2_Red Hat Enterprise Linux 8.4 40GB
OracleDB 12.1.0.2.0 SE2_Oracle Linux 7.1 40GB
OracleDB 12.1.0.2.0 SE2_Windows Server 2012 R2 80GB
OracleDB 12.1.0.2.0 SE2_Windows Server 2016 80GB
OracleDB 19.3.0.0.0 SE2_Windows Server 2016 80GB
OracleDB 19.3.0.0.0 SE2_Windows Server 2019 80GB
OracleDB 12.1.0.2.0 EE_Oracle Linux 7.1 40GB
OracleDB 19.3.0.0.0 EE_Red Hat Enterprise Linux 7.5 40GB
OracleDB 19.3.0.0.0 EE_Red Hat Enterprise Linux 8.4 40GB
OracleDB 12.1.0.2.0 EE_Windows Server 2012 R2 80GB
OracleDB 19.3.0.0.0 EE_Windows Server 2016 80GB
OracleDB 19.3.0.0.0 EE_Windows Server 2019 80GB
{FOR_NTTGROUP_INTERNAL_USE_ONLY}_OracleDB 19.3.0.0.0 SE2_Red Hat Enterprise Linux 8.4 40GB
{FOR_NTTGROUP_INTERNAL_USE_ONLY}_OracleDB 19.3.0.0.0 SE2_Windows Server 2019 80GB
{FOR_NTTGROUP_INTERNAL_USE_ONLY}_OracleDB 19.3.0.0.0 EE_Red Hat Enterprise Linux 8.4 40GB

5.5.4.リソースの利用上限数

サーバーインスタンスメニューでは1テナントあたり作成可能なリソースの上限数を以下のとおり設定しています。

リソースの利用上限数

表5.5.4.1.リソースの利用条件
メニュー   上限数
サーバーインスタンス コンピュート 1テナントあたり、256インスタンスまで作成可能。
  ボリューム 1テナントあたり、総容量で512TB以内かつ512ボリュームまで作成可能

注釈

リソースの利用上限数は最大作成可能数であり、リソースの在庫状況によっては上限数に達していなくてもリソースの作成が出来ない場合がありますので、ご了承下さい。


6.料金

6.1.初期費用

サーバーインスタンスメニューでは初期費用は不要です。
OSメニューの料金の仕様については、OSメニューのサービス仕様書を参照してください。

6.2.月額料金

サーバーインスタンスメニューの月額料金は、コンピュート、ボリューム、OS、いずれも月額上限付の従量課金(分単位)です。

注釈

OSメニューの料金の仕様については、OSメニューのサービス仕様書をご参照ください。
  • OSメニューの詳細情報で記載のとおり、本メニューのオフィシャルイメージテンプレートのOSが格納されたルートディスク、およびボリュームが、1つのインスタンスに複数アタッチされている場合、ルートディスク、およびボリュームの数に応じてOSメニューの料金が加算されますので、予めご注意ください。
  • 月額固定料金のOSが入ったボリュームについて、アタッチ/デタッチを繰り返すと、それに応じて、OSに係る月額固定料金が発生いたしますので、ご注意ください。
  • 「イメージにアップロード」機能をご利用される場合において、インスタンスを削除し、イメージにアップロードを実施後、再度インスタンスを作成した場合、イメージにアップロードの操作前後のインスタンスは異なるインスタンスとして扱われるため、インスタンスやOSのご利用料金も別として扱われますので、ご注意ください(OSに係る料金が月額固定の場合、イメージにアップロードの操作前後で月額固定料金が発生いたしますのでご注意ください)
  • 仮想サーバーメニューの上限料金について、仮想サーバーメニューの上限料金は、フレーバー単位で決められています。そのため、Stopの従量料金はRunningの半額となる仕様ですが、同じフレーバーの場合、StopとRunningの上限料金は同じ金額を記載しています。

7.サービス品質

7.1.SLA

本メニューのSLAは、本サービスに標準で定められたSLAに準じます。詳細については、サービス利用規約 / SLA を参照ください。

7.2.運用品質

7.2.1.運用品質

  •  本メニューでは以下のとおり運用を行います。

    • 本メニューのサービス基盤は24時間365日監視を行います。
    • メンテナンス、故障対応などについては別途定める サポート の内容に従って提供します。
    • 本メニューではHA機能を提供しており、サーバーインスタンスを収容する基盤が故障した際には自動的に他の正常なサーバーへ自動的に収容変更されますが、 収容変更時には再起動が発生し切り替わりに伴う通信断が発生いたします。切り替わり時にはサーバーインスタンスの操作はできなくなりますので、予めご了承ください。
    • その他、運用品質は、本サービスに標準で定められた運用品質に準じます。詳細については、 詳細情報 Support を参照ください。
  • 本メニューでは、お客さまインスタンス、ボリュームが本メニューに起因して利用できない状態を故障とし、別途定める方法に従って、お客さまに通知します。具体的には下記のような事象を故障とします。

    • VM停止
    • サーバーインスタンス側のネットワークの完全断
    • 物理ホストのNICの故障
    • お客さまインスタンスのOSが起動できない事象
    • ディスクが切り離され、ディスクアクセスが不可となる事象
    • データ損失、破損(※瞬間的なパケットロスは除きます)
    • ポータル/API: お客さまに影響のある故障(操作不能など)

    下記のような事象は故障対象外ですので、あらかじめご了承ください。

    • ライブマイグレーション機能によるホスト移動
    • OSより上に起因する利用不可、不安定の事象
    • リソース作成の失敗
    • 品質の低下

7.2.2.ベーシックサポート範囲

全てのお客さまは、ベーシックプランを追加の費用なく無料でご利用いただけます。
詳細については ベーシックサポート をご参照ください。

7.2.3.Professional Support Services範囲

Professional Support Servicesは、導入(設計/構築)、運用などトータルにご相談いただけるサポートメニューです。
詳細については Professional Support Services をご参照ください。

7.2.4.メンテナンスウィンドウ

Smart Data Platform クラウド/サーバーでは、サービスの品質を維持するために、定期的なメンテナンスを実施します。
起動中の仮想サーバーなどのお客様リソースに影響が発生するメンテナンスについては、メールにて事前に通知差し上げます。
詳細については、 定期メンテナンス - クラウド/サーバー (旧Enterprise Cloud 2.0) をご参照ください。

8.用語集

表8.1.用語集
和名 意味
インスタンス
コンピュートとボリュームの組み合わせです。
後述のブータブルボリューム(または、ルートディスク)を組み合わせて作成される仮想マシン(インスタンス)のことを指します。
コンピュート
CPUとメモリーの組み合わせです。
OpenstackのコンポーネントではNovaに相当します。
ボリューム
サーバーインスタンスメニューにおける仮想ストレージです。インスタンスのデータ格納や、OSを格納することによるインスタンス起動が可能です。
ボリュームの容量は作成時に予め用意されたサイズの中から選択できます。
ボリュームには以下の5つ(ブータブルボリューム、アンブータブルボリューム、空ボリューム、ルートボリューム、データボリューム)の状態があります。
Openstackのコンポーネントでは Cinder に相当します。
ブータブルボリューム
OSイメージが保存されたボリュームに対して、ブート可能と設定されたボリュームです。
ブータブルボリュームはルートボリュームに指定できます。また、OSが入っていれば、インスタンスを起動後にコンソールなどから操作できます。
また、データボリュームに指定してインスタンスに外付けすることもできます。ブート不可に設定することでアンブータブルボリュームにすることも可能です。
アンブータブルボリューム
OSイメージが保存されたボリュームに対して、ブート不可と設定されたボリュームです。
ブート不可能なため、アンブータブルボリュームはルートボリュームに指定できませんが、データボリュームに指定して、インスタンスにアタッチすることは可能です。
また、ブート可能に設定することでブータブルボリュームに変更できます。
空ボリューム
OSイメージやデータが入っていない空のボリュームです。
空ボリュームはブート不可と設定されており、ルートボリュームに指定できませんが、データボリュームとして指定してインスタンスにアタッチできます。
また、ブート可能に設定し、OSイメージを保存することでブータブルボリュームに変更できます。
ルートボリューム
ブータブルボリュームを起動用のボリュームとして指定したものです。
インスタンスは、ルートボリュームをOS保存領域として認識し起動します。
アタッチしているインスタンスが削除されない限りデタッチすることが出来ません。
また、ルートディスクとは異なり、インスタンスを削除してもルートボリュームは削除されません。
データボリューム
接続されているインスタンスのOSイメージが格納されていないボリュームです。
インスタンスを削除してもデータボリュームは削除されず、ボリュームは残り続けます。
また、データボリュームは、インスタンスへのアタッチ/デタッチが可能であり、接続先インスタンスの変更もできます。
ルートディスク
イメージからインスタンスを直接起動した際に自動的に作成されるディスク領域です。
インスタンスを削除するとルートディスクも自動的に削除されます。
イメージのサイズにあわせて自動的に作成されるため、お客さまにて容量を指定することはできません。
自動的に作成され、容量を指定できないという点でルートボリュームと異なっています。
オフィシャルイメージテンプレート
Smart Data Platform クラウド/サーバー専用のOSイメージです。
プライベートイメージテンプレート
外部からの持ち込みイメージ、または、サーバーインスタンスやボリュームをイメージ化したテンプレートのことです。
お客さまが持ち込んだイメージもご利用いただけます。
詳細は各OSのサービス説明書をご参照ください。