リージョン/ゾーン/グループ

本ページの目的

リソースの収容単位となるリージョン、ゾーン、グループの定義について説明いたします。

注釈

  • 本ページでは、旧 Enterprise Cloud 2.0 サービスに属するメニューのみを対象としています。
  • Wasabi オブジェクトストレージは従来の Smart Data Platform リージョンとは異なる Wasabi リージョンで提供されます。
    詳しくは、 Wasabi オブジェクトストレージ を参照ください。
  • TIBCO Spotfire®︎ は従来の Smart Data Platform リージョンとは異なるリージョンで提供されます。
    詳しくは、 TIBCO Spotfire®︎ のサービス説明書 をご参照ください。
  • Arcserve UDP Cloud Direct は従来の Smart Data Platform リージョンとは異なるリージョンで提供されます。
    詳しくは、 Arcserve UDP Cloud Direct のサービス説明書 をご参照ください。
  • Hybrid Cloud with Microsoft Azure は従来の Smart Data Platform リージョンとは異なるリージョンで提供されます。
    詳しくは、 Hybrid Cloud with Microsoft Azure のサービス説明書 をご参照ください。
  • Alkano は従来の Smart Data Platform リージョンとは異なるリージョンで提供されます。
    詳しくは、 Alkano のサービス説明書 をご参照ください。

概要

本サービスでは、お客さまは各メニューについて、最大3階層のロケーション情報を設定することが可能です。

階層 和名 英名 概要
第1階層 リージョン Region
リージョンを分けることでお客さまは国や地域レベルの分散が可能です。
これにより、お客さま自身で大規模災害などに対する災害対策を実現できます。
第2階層 ゾーン Zone
ゾーンを分けることでお客さまはビルレベルの分散が可能です。
これにより、お客さま自身で局地的な災害などに対する災害対策を実現できます。
第3階層 グループ Group
グループを分けることでお客さまは物理収容設備レベルの分散が可能です。
これにより、お客さま自身で収容設備の故障などに対する対策を実現できます。
概念図

リージョン、ゾーン、グループの概念図


リージョン

内容

ゾーンの上位概念で複数のゾーンを配下に持つことがございます。
すなわち、「1 リージョン = N ゾーン」 となります。ゾーンはリージョンをまたぐことはございません。
リージョンは本サービスの管理システムの単位にもなっており、主に (※1)、国や地域レベルの集合単位となります。

注釈

※1: リージョンによっては国や地域が同一であるリージョンもございますのでご注意ください。
各リージョンのロケーションについては後述の「各リージョンにおけるゾーン/グループの情報」を参照ください。

リージョンのイメージ

リージョンのイメージ


実現できること

前述のとおり、リージョンは国や地域レベルの集合単位となっているため、
リージョンを分けることで、お客さま自身で国や地域レベルでの災害対策を実現することが可能です。
また、リージョンが異なれば、本サービスの管理システムの単位も異なるため、
リージョンを分けることで、お客さま自身で独立したシステムを設計することが可能です。

ゾーン

内容

リージョンの下位概念かつ、グループの上位概念で、1 リージョンの中に複数のゾーンが存在することがある、かつ、複数のグループを配下に持つことがございます。
すなわち、「1 リージョン = N ゾーン」、「1 ゾーン = N グループ」 となります。
ゾーンはリージョンをまたぐことはございません。また、グループはゾーンをまたぐことはございません。
ゾーンは主に、収容ビルの集合単位となります。

ゾーンのイメージ

ゾーンのイメージ

実現できること

前述のとおり、ゾーンは収容ビルの集合単位となるため、ゾーンを分けることで、お客さま自身で収容されている設備のビルを分散させることが可能です。これにより、ビルレベルの災害に対する対策が実現できます。


グループ

内容

ゾーンの下位概念で、1 ゾーンの中に複数グループが存在することがございます。
すなわち、「1 ゾーン = N グループ」となります。グループは収容設備の集合単位となります。
グループを指定可能なサービスについては、リソースをどの収容設備グループに収容させるか指定可能です。グループは主に、サーバー、スイッチ、ストレージなどの設備のグループ単位となります。
グループのイメージ

グループのイメージ


実現できること

前述のとおり、グループは収容設備の集合単位となるため、グループを分けることで、お客さま自身で収容サーバーや収容スイッチを分散させることが可能です。
これにより、物理サーバーや物理スイッチレベルの故障に対する対策が実現できます。

補足:ベアメタルサーバーメニュー、サーバーインスタンスメニュー、ストレージカテゴリにおけるグループの違い

ベアメタルサーバーメニュー、サーバーインスタンスメニュー、ストレージカテゴリではグループの考え方に違いがあるため、本項にて補足をいたします。

ベアメタルサーバーメニューにおけるグループ

ベアメタルサーバーにおけるグループは、複数のスイッチで構成された設備単位の名称です。
お客さまは、複数のグループから 1 つのグループを選択することができます。
お客さまは、グループを分けることで、必ず物理的に異なるスイッチに収容することができます。
(お客さまが、同一グループにベアメタルサーバーを設定した場合、ベアメタルサーバーは同一のスイッチに接続する可能性があります。)
これにより、物理スイッチの故障対策を備えたシステムを構築可能です。
ベアメタルサーバーメニューにおけるグループ

ベアメタルサーバーメニューにおけるグループ

サーバーインスタンスメニューにおけるグループ

サーバーインスタンスにおけるグループは、複数の物理サーバーで構成された設備単位の名称です。
お客さまは、複数のグループから 1 つのグループを選択することができます。
お客さまは、グループを分けることで、サーバーインスタンスを必ず物理的に異なるサーバーに収容することができます。
(お客さまが、同一グループにサーバーインスタンスを作成した場合、サーバーインスタンスは同一の物理サーバーに作成される可能性があります。)
これにより、物理サーバーの故障対策を備えたシステムを構築可能です。
サーバーインスタンスメニューにおけるグループ

サーバーインスタンスメニューにおけるグループ


ストレージカテゴリにおけるグループ

ストレージにおけるグループは、複数の物理ストレージで構成された設備単位の名称です。
お客さまは、複数のグループから 1 つのグループを選択することができます。
お客さまは、グループを分けることで、ストレージボリュームを必ず物理的に異なるストレージに収容することができます。
(お客さまが、同一グループにストレージボリュームを作成した場合、ストレージボリュームは同一の物理ストレージに作成される可能性があります。)
これにより、物理ストレージの故障対策を備えたシステムを構築可能です。
ストレージカテゴリにおけるグループ

ストレージカテゴリにおけるグループ

注釈

Wasabi オブジェクトストレージには上記のグループの概念はありません。


複数グループを利用した冗長構成について

  • 本サービスでは基本、1 ゾーンに 2 グループ (グループ A、グループ B) を提供しており、ゾーン内で冗長構成を組む際には、グループ A とグループ B で構成いただくことを推奨しております。
    ※単一グループ内で冗長構成を組むと、同一設備 (スイッチ、物理ホスト、ストレージ) に収容される可能性があるため。
  • 本サービスでは、グループ A やグループ B 内での増強が難しくなった等の理由により、グループ C, D, E, F, G … を提供する可能性がございます。
    この場合、「グループ A, C, E …」と「グループ B, D, F …」で冗長構成を組むことを推奨いたします。
    「グループ A, C, E …」内や「グループ B, D, F …」内で冗長構成を組んだ場合、グループが異なれば収容設備 (スイッチ、物理ホスト、ストレージ) を分散させることは可能ですが、収容設備に関する工事時間が同一となる可能性がございます。
  • 本サービスでは、定期的なメンテナンスの場合、メンテナンスウインドウで定義する時間帯で工事を実施しておりますが、
    メンテナンスウインドウ内で実施する工事時間 (実際に作業を行い影響が生じる可能性のある時間) については
    「グループ A, C, E …」と「グループ B, D, F …」で重複しないように計画いたします。
    このため、「グループ A, C, E …」と「グループ B, D, F …」で冗長構成を組むと、収容設備 (スイッチ、物理ホスト、ストレージ) に関する計画的なメンテナンスの工事時間についても分散することができます
複数グループで冗長構成を組む際の推奨構成

複数グループで冗長構成を組む際の推奨構成


補足:ワークスペースとテナント

内容

ワークスペースとは、 Smart Data Platform サービスで提供される各種リソースを管理するための論理的な管理単位です。
ワークスペースは内部でリージョンに所属するテナントを管理します。ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス、ロジカルネットワークといったリソースは全てワークスペース内のテナントに配置されます。
ワークスペース内のテナントは 1 リージョンにつき 1 つのテナントのみとなります。
お客さまは 1 つの Smart Data Platform サービス契約の中で、1 〜 100 のワークスペースを作成することができます。
Smart Data Platform の各メニューをご利用いただく際にまず、ワークスペースを作成いただく必要があります。
またワークスペースごとにそのワークスペースへのアクセス権をユーザー単位で設定することができます。
ワークスペースにアクセス権を設定すると、ワークスペース内のテナントにも自動的にアクセス権が設定されます。
収容単位ではなく、ユーザーの権限グループの単位となりますので、リージョン/ゾーン/グループの設備収容単位とは概念が異なります。
ワークスペースとテナントのイメージ

ワークスペースとテナントのイメージ


各メニューで指定できる範囲

各メニューで指定可能な収容単位は以下のとおりとなります。

メニュー リージョン テナント ゾーン グループ
< 共通機能 >        
テナント Y N N
< 物理サーバー >        
ベアメタルサーバー N ※1 Y Y Y
< 仮想サーバー >        
サーバーインスタンス N ※1 Y Y Y
イメージ管理 N ※1 Y N N
< ストレージ >        
ブロックストレージ (IO 確保型) N ※1 Y Y Y
ファイルストレージ (スタンダード) N ※1 Y Y Y
< プラットフォームサービス >        
IaaS Powered by VMware N ※1 Y N N
< パートナークラウド >        
Power Systems N ※1 Y N N
Hybrid Cloud with Microsoft Azure N ※1 Y N N
Hybrid Cloud with GCP N ※1 Y N N
Hybrid Cloud with AWS N ※1 Y N N
< 構築/開発ツール >        
WebRTC Platform SkyWay N ※1 ※2 Y N N
< 相互接続/関連サービス >        
クラウド/サーバー インターネット接続ゲートウェイ N ※1 Y Y N
クラウド/サーバー Flexible InterConnect 接続ゲートウェイ N ※1 Y Y N
クラウド/サーバー コロケーション接続 (CIC) N ※1 Y Y N
クラウド/サーバー テナント間接続 N ※1 Y N N
クラウド/サーバー リージョン間接続 N ※1 Y Y N
< インターネット/関連サービス >        
DNS N ※1 ※2 Y N N
Akamai Fast DNS N ※1 Y N N
< クラウド/サーバー ローカルネットワーク >        
ロジカルネットワーク N ※1 Y N N
共通機能ゲートウェイ N ※1 Y N N
ロードバランサー N ※1 Y Y Y
Managed Load Balancer N ※1 Y Y Y
< クラウド/サーバー ネットワークセキュリティ >        
ファイアウォール N ※1 Y Y Y
Managed Firewall / Managed UTM / Managed WAF N ※1 Y Y Y
セキュリティグループ N ※1 Y N N
< リソースモニタリング >        
クラウド/サーバー モニタリング N ※1 Y N N
※1: 直接リージョンを指定することはできませんが、ワークスペースを指定することでリージョンの指定が可能です。
※2: ワークスペース作成後、メニューを利用いただく流れとなりますので、リージョンを指定する形になりますが、どのリージョンのワークスペースからも利用可能です。

注釈

ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス、ブロックストレージなどのグループまで指定可能なメニューについては、"ゾーン/グループ" の選択項目で "zoneX-groupX" というゾーンとグループがハイフンで組み合わせされたパラメーターと選ぶことでゾーンとグループの指定が可能です。例えば、zone1-groupa はゾーン 1 のグループ A に収容されることを意味し、zone1-groupb はゾーン 1 のグループBに収容されることを意味いたします。


各リージョンにおけるゾーン/グループの情報

各リージョンにおけるゾーン/グループの情報は以下のとおりとなります。

国名 エリア リージョン名 ゾーン名 データセンター名 グループ名 100%再生可能エネルギー導入済
日本 東日本 JP1 ゾーン 1 埼玉第 1 データセンター グループ A Y
          グループ B Y
    JP4 ゾーン 1 東京第 10 データセンター グループ A Y
          グループ B Y
    JP5 ゾーン 1 東京第 2 データセンター グループ A Y
          グループ B Y
    JP7 ゾーン 1 東京第 11 データセンター グループ A Y
          グループ B Y
          グループ C Y
  西日本 JP2 ゾーン 1 大阪第 5 データセンター グループ A Y
          グループ B Y
        大阪第 1 データセンター グループ C Y
          グループ D Y
    JP6 ゾーン 1 金楽寺データセンター グループ A Y
          グループ B Y
    JP8 ゾーン 1 大阪第7データセンター グループ A Y
その他 JP3 ゾーン 1 弊社専用環境 グループ A
          グループ B

警告

  • 2018 年 4 月 26 日に JP1 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2020 年 11 月 1 日以降、US1, UK1, DE1, SG1, HK1 リージョンでは、新規テナント作成できません。
  • 2021 年 3 月 31 日に JP2 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2021 年 5 月 19 日に JP5 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2021 年 9 月 30 日に JP4 リージョンは新規テナントの作成を停止しました。
    詳細につきましては、Knowledge Center のお知らせを参照ください。
  • 2021 年 10 月 31 日に FR1 リージョンのサービス提供は終了しました。
  • 2022 年 3 月 31 日に NTT Ltd. とご契約いただいているお客さまの US1, UK1, DE1, SG1, HK1 リージョンのサービス提供は終了しました。
  • 2023 年 3 月 31 日に JP リージョンを除くすべてリージョンのサービス提供は終了しました。

注釈

<エリアについて>

  • 本サービスにおいて、各種リソースを作成する際の収容単位はリージョン/ゾーン/グループであり、前述のとおり、リージョンは管理システムの単位となります。
  • リージョンを分けることで、お客さまは管理システムに関する影響を分散することができますが、リージョンはあくまで管理システムの単位であるため、 リージョンが異なっても国や地域は同一である可能性がございます。
    これに対し、地理的な概念を補足するため、各リージョンが所属する国や地域の単位を「エリア」として区分し、上記の表に記載しております。
  • エリアを分けることでお客さまは国や地域レベルでの災害対策、分散を行うことが可能となります。

注釈

<100%再生可能エネルギー導入済について>

  • クラウド拠点のデータセンターにおいて100%再生可能エネルギー(実質再エネ含む)を利用していることを指します。