Ubuntu

1. メニューの概要

1.1. メニューの概要

1.1.1. Ubuntuについて

  • ベアメタルサーバー、サーバーインスタンスでご利用可能なUbuntu オフィシャルイメージテンプレートを提供します。

1.1.2. Ubuntuを利用できるサーバー/ハイパーバイザーについて

  • サーバー/ハイパーバイザーでUbuntuを利用する場合は、オフィシャルイメージテンプレートを利用する、お客さまにてOSイメージを持ち込むという2つの方法があります。

  • それぞれのサーバー/ハイパーバイザーでUbuntuを利用するための方法は以下のとおりです。

OS利用形態

サーバー/ハイパーバイザー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

vSphere ESXi

Hyper-V

オフィシャルイメージテンプレート

Y

Y

N

N

お客さま持ち込み(プライベートイメージ)

Y

Y

Y

Y


1.1.3. 提供構成パターン

  • サーバー/ハイパーバイザーでUbuntuを利用する場合の詳細な利用形態は下記のとおりです。

【提供構成パターン】

サーバー/ハイパーバイザー

利用用途

ホストOS

ゲストOS

オフィシャルイメージテンプレート

お客さま持ち込み

構成パターン

利用可否

ベアメタルサーバー

ホスト OS

Ubuntu

Y

Y

ゲスト OS

任意のハイパーバイザー

Ubuntu

N

Y

サーバーインスタンス

ゲスト OS

サーバーインスタンス基盤

Ubuntu

Y

Y

vSphere ESXi

ゲストOS

vSphere ESXi

Ubuntu

N

Y

Hyper-V

ゲストOS

Windows Server(Hyper-V)

Ubuntu

N

Y

【提供構成パターンのイメージ図】

1.2. プランの特長

  • オンデマンド
    お客さまは、Smart Data Platform(以下、SDPFポータル)もしくはAPI経由で、ベアメタルサーバー、およびサーバーインスタンス上でUbuntuオフィシャルイメージテンプレートを利用できます。
  • オフィシャルイメージテンプレートに関する費用は無料
    利用するサーバーによらず、初期費用、月額料金共に無料です。
    ※利用するサーバー自体(ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス)に関しては別途料金が発生します。

2. 利用できる機能

2.1. 機能一覧

  • Ubuntuオフィシャルイメージテンプレートにて提供する機能は以下のとおりです。

機能名

概要

初期ユーザー名

OSのユーザー名は本メニューの既定値で設定します。

初期ユーザー名 パスワード設定

OSのユーザー名での初回ログイン時のパスワードは、サーバーにより異なります。

ロケール設定

OSのTimezone/Language/Character code/Locale/Keyboardについて本メニューの既定値で設定します。

セキュリティ設定

OSのセキュリティ設定(UFW/AppArmor)は本メニューの既定値で設定します。

SSH設定

OSのsshd_configの設定は、サーバー/ハイパーバイザーにより異なります。

その他設定

OSの初期状態、追加PKG、リポジトリ、IPv6、NTP、DNS、デフォルトゲートウェイについてそれぞれ設定します。


※OSのインストールや削除、リビルド、複製等の機能は、各サーバー/ハイパーバイザーの詳細情報「機能一覧」を参照してください。
※Ubuntu自体が提供する機能や情報はWebサイトを参照してください。 https://www.ubuntulinux.jp/

2.2. 各機能の説明

2.2.1. 初期ユーザー名設定

  • 初期ユーザー名、および初期ユーザーの権限として以下を設定しています。

項目

サーバー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

ユーザー名

ubuntu

ubuntu

権限

一般ユーザー※

一般ユーザー※

※root権限にて実行する場合は、sudo実行、もしくはsuによる権限昇格を実施してください。

2.2.2. 初期ユーザー パスワード設定

  •  作成するサーバーのパスワードは以下のとおり設定できます。

項目

サーバー

メニュー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

設定内容

SDPFポータルおよびAPIにてお客さまの任意の値を設定できます。
また、入力がない場合はランダムで値を付与します。
初回ログイン時のパスワードは以下となります。
ubuntu

2.2.3. ロケール設定

  •  時刻設定、ロケールの設定、またキーボード配列の設定は以下のとおりです。

項目

サーバー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

時刻設定

UTC(統一)

UTC(統一)

ロケールの設定

en_US.UTF-8

en_US.UTF-8

キーボード配列

英語キー配列(105)

英語キー配列(105)


2.2.4. セキュリティ設定

  • UFW、AppArmorの設定は以下のとおりです。

項目

サーバー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

UFW

設定なし

設定なし

AppArmor

Disable

Disable


注釈

AppArmorのサービスは無効化されていますが、Ubuntu 24.04についてはカーネル側設定によりrsyslogのプロファイルのみ有効(enforce mode)になっています。

2.2.5. SSH設定

  • サーバーのsshd_configの設定は以下のとおりです。

項目

サーバー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

Port

22

22

Protocol

2

2

PasswordAuthentication

yes

no

PubkeyAuthentication

yes

yes

HostbasedAuthentication

no

no

  • お客さまは、サーバーを作成される場合、SSHキーペアの作成と、すでにお使いのSSHキーペアを利用できます。 1テナントごとの上限は120キーペアとなります。

  • キーペアの作成、削除、登録はSDPFポータルまたはAPI経由で実施できます。

注釈

サーバーインスタンスを利用する場合、初回パスワードを変更せずにキーペアでSSH接続すると、ログインパスワード変更後、一度セッションが切断されます。
再度SSH接続することで、利用できます。

2.2.6. パーティション設定

パーティションの設定は以下のとおりです。
  • Ubuntu 18.04, 20.04(サーバーインスタンス)

デバイスファイル名

マウントポイント

容量(MB)

ファイルシステム

/dev/vda1

/boot

500

ext4

/dev/vda2

1KB

ext4

/dev/vda5 (ubuntu--vg-root)

/

12,820(12.62 GB)

ext4

/dev/vda5 (ubuntu--vg-swap_1)

swap

2,048(1.91 GB)

ext4


  • Ubuntu 22.04(サーバーインスタンス)

デバイスファイル名

マウントポイント

容量(MB)

ファイルシステム

/dev/vda1

/

14,702 (14.36 GB)

ext4

/dev/vda15

/boot/efi

105

vfat


  • Ubuntu 24.04(サーバーインスタンス)

デバイスファイル名

マウントポイント

容量(MB)

ファイルシステム

/dev/vda1

/

13,813 (13.49 GB)

ext4

/dev/vda15

/boot/efi

105

vfat

/dev/vda16

/boot

881

ext4


  • Ubuntu 24.04(ベアメタルサーバー)

デバイスファイル名

マウントポイント

容量(MB)

ファイルシステム

/dev/nvme0n1p1

/boot/efi

1,075 (1.05 GB)

vfat

/dev/nvme0n1p2

/boot

2,048 (2.0 GB)

ext4

/dev/nvme0n1p3 (ubuntu--vg-ubuntu--lv)

/

102,400 (100.0 GB)

ext4


2.2.7. その他設定

  • OSのインストール状態、また初期設定は以下のとおりです。

項目(大)

項目(小)

サーバー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

初期状態

OS基本部分

minimalインストール

minimalインストール

追加PKG

共通
OpenSSH Server(meta group)
・Ubuntu 16.04の場合
Cloud-init 0.7.8
・Ubuntu 18.04の場合
chrony
Cloud-init 18.2-27
net-tools
・Ubuntu 24.04の場合
acpid
amsd ahslog smad
Cloud-init 24.1.3以降
共通
・Ubuntu 16.04の場合
OpenSSH Server(meta group)
Cloud-init 0.7.8
・Ubuntu 18.04の場合
OpenSSH Server(meta group)
acpid
Cloud-init 18.2-27
net-tools
ntp
・Ubuntu 20.04の場合
acpid
chrony
Cloud-init 20.2-45
net-tools
・Ubuntu 22.04の場合
chrony
Cloud-init 23.1.1
net-tools
・Ubuntu 24.04の場合
chrony
Cloud-init 24.1.3
net-tools

初期設定

リポジトリ

/etc/apt/sources.list

・Ubuntu 16.04/18.04/20.04/22.04の場合
/etc/apt/sources.list
・Ubuntu 24.04の場合
/etc/apt/sources.list.d/ubuntu.sources

IPv6

Enable

Enable

デフォルトゲートウェイ

ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。

DNS

ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。

NTP

ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、169.254.127.1が設定されます。
chrony.confにて、slewモードの設定がされています。
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、169.254.127.1が設定されます。
・Ubuntu 16.04/18.04の場合
ntpd.confにて、slewモードの設定がされています。
・Ubuntu 20.04/22.04/24.04の場合
chrony.confにて、slewモードの設定がされています。

Linux EDAC (Error Detection And Correction) driver

以下のディレクトリにファイルを設置し、unloadとなるように設定しています。
/etc/modprobe.d/blacklist-edac.conf
-


3. オフィシャルイメージテンプレート

3.1. オフィシャルイメージテンプレート

  • 本メニューで提供されるオフィシャルイメージテンプレートは以下のとおりです。

オフィシャルイメージテンプレート

OS バージョン

言語

サーバー/ハイパーバイザー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

vSphere ESXi

Hyper-V

Ubuntu 22.04.2

Ubuntu 22.04.2

EN

N

Y (※)

N

N

Ubuntu 24.04

Ubuntu 24.04

EN

Y

Y (※)

N

N


※Ubuntu 20.04.1以降は以前のOSバージョンからKernelのメジャーバージョンが上がり脆弱性対応が強化されています。一方で、その影響により、ご利用方法によっては一部の性能が以前のバージョンのOSよりも低下することがあるため、ご注意ください


3.2. 申し込み方法

  • 新規申し込み方法
    サーバー作成時に、以下のイメージを指定してください。

サーバー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

N/A

Ubuntu-22.04.2_64_virtual-server_02

Ubuntu-24.04.1_64_baremetal-server_01

Ubuntu-24.04_64_virtual-server_02

  • 廃止申し込み方法

    Ubuntuのオフィシャルイメージテンプレートで作成したベアメタルサーバー/サーバーインスタンスを削除してください。


4. ご利用条件

4.1. 他メニューとの組み合わせ条件

  • ベアメタルサーバー/サーバーインスタンスのいずれかとセットで申し込む必要があります。

  • 本サービスで提供するNTPサーバーを利用する場合は、共通機能ゲートウェイが必要となります。

  • 設定されたリポジトリへアクセスするためには、別途インターネット接続ゲートウェイを契約する必要があります。

4.2. 最低利用期間

  • 本サービスでは最低利用期間は設けていません。

5. 料金

5.1. 初期費用

  • 無料です。

5.2. 月額費用

  • 無料です。

※同時にお申し込みされたベアメタルサーバー/サーバーインスタンスの費用は発生します。

6. メニュー提供の品質

6.1. サポート範囲

6.1.1. サポートされるオフィシャルイメージテンプレート

  • 以下のオフィシャルイメージテンプレートから作成されたベアメタルサーバー、サーバーインスタンスが対象となります。

サーバー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

N/A

Ubuntu-22.04.2_64_virtual-server_02

Ubuntu-24.04.1_64_baremetal-server_01

Ubuntu-24.04_64_virtual-server_02


6.1.2. サポート方法

  • Ubuntu含めた無料OSに関するオフィシャルイメージテンプレートのサポート範囲については、 OSの詳細情報 をご確認ください。

  • SDPFオフィシャルイメージテンプレートで提供されるUbuntuは、LTS(Long Term Support)版です。Ubuntuコミュニティのサポート期間がリリースから5年となり、その間セキュリティアップデートが提供されます。

6.2. 運用

6.2.1. 監視範囲について

  • 本メニューの監視範囲は、Smart Data Platformに標準で定められたSLAに準じます。

6.3. SLA

  • 本メニューのSLAは、本サービスにて標準で定められたSLAに準じます。詳細については、サービス利用規約 / SLA を参照してください。

7. 提供データセンター

  • 提供可能なデータセンターは以下のとおりです。(2025年7月時点)

リージョン

サーバー/ハイパーバイザー

ベアメタルサーバー

サーバーインスタンス

JP1

JP2

JP4

JP5

JP6

JP7

JP8

8. 制約事項

  • 本メニュー特有の制約事項はありません。

  • OSメニュー全般の制約事項については、OSメニューの詳細情報をご確認ください。