Red Hat Enterprise Linux

1. メニューの概要

1.1. メニューの概要

1.1.1. Red Hat Enterprise Linux について

  • オフィシャルイメージテンプレートの提供
    • サーバーでご利用可能なRed Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)のオフィシャルイメージテンプレートを提供します。
  • プロバイダーライセンスの提供
    • RHELライセンスをCCSP(認定クラウド&サービスプロバイダープログラム)にて提供します。
    • ※サーバー上で、BYOL(お客さま所有のライセンスをクラウド環境へ持ち込むこと)を前提とした、ライセンス非認証のRHELのオフィシャルテンプレートについては、ベアメタルサーバーの詳細情報をご参照ください。

注釈

2018年9月30日以前に作成したインスタンスは新しいリポジトリサーバー(RHUI)への切り替えが必要な場合があります。
yumコマンドがエラーになる場合、 RHELリポジトリサーバー変更手順 を参考に変更作業を実施してください。

1.1.2. RHELを利用できるサーバー/ハイパーバイザーについて

  • サーバー/ハイパーバイザーでRHELをご利用される場合は、オフィシャルイメージテンプレートを利用する、お客さまにてOSイメージを持ち込む2つの方法があります。
  • それぞれのサーバー/ハイパーバイザーでRHELを利用するための方法は以下の通りです。
OS 利用形態 サーバー/ハイパーバイザー      
  ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi Hyper-V
オフィシャルイメージテンプレート Y Y Y N
お客さま持ち込み(プライベートイメージ) [1] Y Y Y Y
[1]
RHELのいずれのバージョンもお持ち込みいただけます。
ただし、持ち込みの場合、Red Hat社へのクラウドアクセスの申請が必要になります。
下記Red Hat社ページより、ご登録ください。
また、持ち込みの場合、サポートはお客さまとRed Hat社で締結されたライセンス契約(サブスクリプション)に基いて受けていただく形となります。(弊社からのサポートは提供されませんのでご注意ください)

1.1.3. 提供構成パターン

  • サーバー/ハイパーバイザーでRHELをご利用される場合の詳細な利用形態は下記の通りです。

【提供構成パターン】

サーバー/ハイパーバイザー 利用用途 ホストOS ゲストOS オフィシャルイメージテンプレート お客さま持ち込み 構成パターン 利用可否
ベアメタルサーバー ホスト OS RHEL    
Y
         
Y
  ゲスト OS Red Hat社認定のハイパーバイザー [2] RHEL  
N
         
Y
サーバーインスタンス ゲスト OS サーバーインスタンス基盤 RHEL  
Y
         
Y
vSphere ESXi ゲストOS vSphere ESXi RHEL  
Y [3]
         
Y
Hyper-V ゲストOS Windows Server(Hyper-V) RHEL  
N
         
Y
[2]
Red Hat社が認定するハイパーバイザーが前提となります。
詳細はRed Hat社公式サイトをご確認ください。( https://access.redhat.com/certified-hypervisors
[3]
RHEL8.1/8.8はvSphere ESXi 6.5以降から、RHEL9.2はvSphere ESXi 7.0 Update2以降からご利用可能です。
それ以前のvSphereバージョンはサポート対象外です。

【構成提供パターンのイメージ図】

image

1.2. メニューの特長

  • オンデマンド
    お客さまは、カスタマーポータルもしくはAPI経由で、サーバー上にRHELをお申し込みいただくことが可能です。
  • サポート
    OSベンダが提供するソフトウェアのバグ修正やセキュリティパッチなどをご使用いただくことが可能です。

2. 利用できる機能

2.1. オフィシャルイメージテンプレート

  • RHELのオフィシャルイメージテンプレートを提供しております。
  • 提供しているOSバージョンは、メニューよりご確認ください。

2.1.1. 提供リポジトリ

  • 本メニューでは、独自のリポジトリサーバーにて提供します。
  • Red Hat社が提供するソフトウェア保守(バグ修正やセキュリティパッチ)をyum(Linux系ディストリビューションのパッケージ管理システム)を通じて、提供します。yumの実行はお客さまご自身で実施する必要があります。
  • RHEL ver6.xを提供する上で必要となるリポジトリは以下の通りとなります。
    1. チャネルは、CCSPライセンス範囲内でRed Hat社から提供可能なパッケージである「Base」「Optional」「Extras」「RH Common」「Extended Life Cycle Support」のみ対象とします
    2. タイプは「RPM」「Debug」「Source RPMs」のみを対象とします
  • RHEL ver7.xを提供する上で必要となるリポジトリは以下の通りとなります。
    1. チャネルは、CCSPライセンス範囲内でRed Hat社から提供可能なパッケージである「Base」「Optional」「Supplementary」「Extras」「RH Common」「Extended Update Support」のみ対象とします
    2. タイプは「RPM」「Debug」のみを対象とします
  • RHEL ver8.xを提供する上で必要となるリポジトリは以下の通りとなります。
    1. チャネルは、CCSPライセンス範囲内でRed Hat社から提供可能なパッケージである「Base」「CodeReady Linux Builder」「Supplementary」「AppStream」を対象とします
    2. タイプは「RPM」「Debug」のみを対象とします
  • RHEL ver9.xを提供する上で必要となるリポジトリは以下の通りとなります。
    1. チャネルは、CCSPライセンス範囲内でRed Hat社から提供可能なパッケージである「Base」「CodeReady Linux Builder」「Supplementary」「AppStream」を対象とします
    2. タイプは「RPM」「Debug」のみを対象とします

【提供リポジトリ RHEL6.x】

リポジトリ名 Base Optional Extras RH Common Extended Life Cycle Support RPM Debug Source RPMs
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - Extended Life Cycle Support (Source RPMs) from RHUI         Y     Y
Red Hat Enterprise Linux 6 Server from RHUI (RPMs) Y         Y    
Red Hat Enterprise Linux 6 Server from RHUI (Debug RPMs) Y           Y  
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - Optional from RHUI (RPMs)   Y       Y    
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - Optional from RHUI (Debug RPMs)   Y         Y  
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - Extras from RHUI (RPMs)     Y     Y    
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - RH Common from RHUI (RPMs)       Y   Y    
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - RH Common from RHUI (Debug RPMs)       Y     Y  
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - Extended Life Cycle Support (RPMs) from RHUI         Y Y    
Red Hat Enterprise Linux 6 Server - Extended Life Cycle Support (Debug RPMs) from RHUI         Y   Y  

【提供リポジトリ RHEL7.x】

リポジトリ名 Base Optional Supplementary Extras RH Common Extended Update Support RPM Debug
Red Hat Enterprise Linux 7 Server from RHUI (RPMs) (7Server-x86_64) Y           Y  
Red Hat Enterprise Linux 7 Server from RHUI (Debug RPMs) (7Server-x86_64) Y             Y
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - Optional from RHUI (RPMs) (7Server-x86_64)   Y         Y  
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - Optional from RHUI (Debug RPMs) (7Server-x86_64)   Y           Y
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - Supplementary from RHUI (RPMs)     Y       Y  
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - Supplementary from RHUI (Debug RPMs)     Y         Y
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - Extras from RHUI (RPMs)       Y     Y  
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - Extras from RHUI (Debug RPMs)       Y       Y
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - RH Common from RHUI (RPMs) (7Server-x86_64)         Y   Y  
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - RH Common from RHUI (Debug RPMs) (7Server-x86_64)         Y     Y
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - eus from RHUI(RPMs) (7Server-x86_64)           Y [4] Y [4]  
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - eus from RHUI(Debug RPMs) (7Server-x86_64)           Y [4]   Y [4]
[4]Red Hat Enterprise Linux 7.9における提供はございません。

【提供リポジトリ RHEL8.x】

リポジトリ名 Base AppStream CodeReady Linux Builder Supplementary RPM Debug
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - BaseOS Extended Update Support from RHUI (RPMs) Y       Y  
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - BaseOS Extended Update Support from RHUI (Debug RPMs) Y         Y
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - AppStream Extended Update Support from RHUI (RPMs)   Y     Y  
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - AppStream Extended Update Support from RHUI (Debug RPMs)   Y       Y
Red Hat CodeReady Linux Builder for RHEL 8 x86_64 Extended Update Support from RHUI (RPMs)     Y   Y  
Red Hat CodeReady Linux Builder for RHEL 8 x86_64 Extended Update Support from RHUI (Debug RPMs)     Y     Y
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - Supplementary Extended Update Support from RHUI(RPMs)       Y Y  
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - Supplementary Extended Update Support from RHUI (Debug RPMs)       Y   Y

【提供リポジトリ RHEL9.x】

リポジトリ名 Base AppStream CodeReady Linux Builder Supplementary RPM Debug
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS Extended Update Support from RHUI (RPMs) Y       Y  
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS Extended Update Support from RHUI (RPMs) Y         Y
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream Extended Update Support from RHUI (RPMs)   Y     Y  
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream Extended Update Support from RHUI (Debug RPMs)   Y       Y
Red Hat CodeReady Linux Builder for RHEL 9 x86_64 Extended Update Support from RHUI (RPMs)     Y   Y  
Red Hat CodeReady Linux Builder for RHEL 9 x86_64 Extended Update Support from RHUI (Debug RPMs)     Y     Y
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - Supplementary Extended Update Support from RHUI (RPMs)       Y Y  
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - Supplementary Extended Update Support from RHUI (Debug RPMs)       Y   Y

2.2. 機能一覧

  • RHEL オフィシャルイメージテンプレートとして提供する機能は以下の通りです
機能名 概要
初期ユーザー名 OSのユーザー名は本メニューの既定値で設定します。
初期ユーザー名 パスワード設定 OSのユーザー名での初回ログイン時のパスワードは、サーバーにより異なります。
ロケール設定 OSのTimezone/Language/Character code/Locale/Keyboardについて本メニューの既定値で設定します。
セキュリティ設定 OSのセキュリティ設定(iptables/nftables/SELinux)は本メニューの既定値で設定します。
SSH設定 OSのsshd_configの設定は、サーバー/ハイパーバイザーにより異なります。
専用ツール設定 サーバーインスタンス、vSphere ESXiそれぞれで動作するためのツールを設定します。
その他設定 OSの初期状態、追加PKG、リポジトリ、Ipv6、NTPサーバー、DNSサーバー、デフォルトゲートウェイについてそれぞれ設定します。

※OSのインストールや削除、リビルド、複製などの機能は、各サーバー/ハイパーバイザーの詳細情報「機能一覧」に記載されていますので、そちらを参照してください。
※RHEL 自体が提供する機能や情報はWebサイトを参照してください。 https://www.redhat.com/ja/technologies/linux-platforms/enterprise-linux

2.3. 各機能の説明

2.3.1. 初期ユーザー名設定

  • 初期ユーザー名、および初期ユーザーの権限として以下を設定しています。
項目 サーバー/ハイパーバイザー    
  ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
ユーザー名 root root root
権限 root root root

2.3.2. 初期ユーザー名 パスワード設定

  • 作成するサーバーのパスワードは以下の通り設定できます。
項目 サーバー/ハイパーバイザー    
メニュー ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
設定内容
カスタマーポータルおよびAPIにてお客さまの任意の値を設定できます。
また、入力がない場合はランダムで値を付与します。
初回ログイン時のパスワードは以下となります。
root [5]
初回ログイン時のパスワードは以下となります。
root [6]
[5]SSH接続でログインする場合には、カスタマーポータル経由でログインを実施し、sshd_configの設定を変更していただく必要があります。
[6]SSH接続でログインする場合には、vSphere ESXiの仮想マシンコンソール経由でログインを実行し、sshd_configの設定を変更していただく必要があります。

2.3.3. ロケール設定

  • 時刻設定、ロケールの設定、またキーボード配列の設定は以下の通りです。
項目 サーバー/ハイパーバイザー    
  ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
時刻設定 UTC(統一) UTC(統一) UTC(統一)
ロケールの設定 en_US.UTF-8 en_US.UTF-8 en_US.UTF-8
キーボード配列 英語キー配列(101/104) 英語キー配列(101/104) 英語キー配列(101/104)

2.3.4. セキュリティ設定

  • iptables/nftables、SELinuxの設定は以下の通りです。
項目 サーバー    
  ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
iptables/nftables 設定なし 設定なし 設定なし
SELinux disable disable disable

2.3.5. SSH設定

  • サーバーのsshd_configの設定は以下の通りです。
項目 サーバー/ハイパーバイザー    
  ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
Port 22 22 22
Protocol [7] 2 2 2
PasswordAuthentication yes no no
PubkeyAuthentication yes yes yes
HostbasedAuthentication no no no
[7]なお、RHEL7.4以上においてProtocol値のデフォルト設定より変更がない場合はOS仕様により表示されません
  • vSphere ESXiのRHEL7.3においてはPermitRootLoginをnoと設定しており、RHEL7.5/7.9/8.1/8.8においてはPermitRootLoginをyesと設定しております。
  • RHEL9.2では、PermitRootLoginは既定値の prohibit-passwordで設定されており、rootのパスワード認証が拒否され、公開鍵認証は許可されます。
  • お客さまは、サーバーを作成される場合、SSHキーペアの作成と、既にお使いのSSHキーペアを利用できます。1テナント毎の上限は120キーペアとなります。
  • キーペアの作成、削除、登録はカスタマーポータルまたはAPI経由で実施いただけます。

2.3.6. パーティション設定

パーティションの設定は以下の通りです。
バージョンにより、容量に差分がある場合があります。
  • ベアメタルサーバーのパーティション設定
ベアメタルサーバーのパーティション設定については、以下を参照ください。

  • RHEL 7.7, 7.9, 8.1, 8.2, 8.4 (仮想サーバー)
デバイスファイル名 マウントポイント 容量(MB) ファイルシステム
/dev/vda1 /boot 500 xfs
/dev/vda2 (/dev/mapper/rhel-root) / 22023(21.51GB) xfs
/dev/vda2 (/dev/mapper/rhel-var) /var 10240(10.0GB) xfs
/dev/vda2 (/dev/mapper/rhel-swap) swap 8192(8.0GB) xfs

  • RHEL 8.6, 8.8 (仮想サーバー)
デバイスファイル名 マウントポイント 容量(MB) ファイルシステム
/dev/vda2 /boot/efi [8] 100 (0.1 GB) vfat
/dev/vda3 / 40848 (40 GB) xfs

  • RHEL 9.2 (仮想サーバー)
デバイスファイル名 マウントポイント 容量(MB) ファイルシステム
/dev/vda2 /boot/efi [8] 200 (0.2 GB) vfat
/dev/vda3 /boot 500 (0.5 GB) xfs
/dev/vda4 / 40248 (40 GB) xfs
[8]現在UEFIブートはご利用いただけませんのでご注意ください。(今後順次ご利用可能になる予定です。)

  • RHEL 7.3, 7.5, 7.9, 8.1, 8.8, 9.2 (ハイパーバイザー ゲストイメージ)
デバイスファイル名 マウントポイント 容量(MB) ファイルシステム
/dev/sda1 /boot 500 xfs
/dev/mapper/rhel-root / 22006(21.49GB) xfs
/dev/mapper/rhel-var /var 10230(9.99GB) xfs

2.3.7. 専用ツール設定

  • 各サーバー、ハイパーバイザーにおける専用ツールの設定は以下の通りです。
サーバー/ハイパーバイザー    
ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
Cloud-init Cloud-init VMware Tools

2.3.8. その他設定

  • OSのインストール状態、また初期設定は以下の通りです。
項目(大) 項目(小) サーバー    
    ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
初期状態 OS基本部分 minimalインストール minimalインストール minimalインストール
  追加ソフトウェア
・共通
acpid
RHELライセンス証明書(RHUIクライアント証明書)
sos
Cloud-init 0.7.9
・RHEL7.9の場合
Cloud-init 19.4-7
・RHEL8.1の場合
Cloud-init 18.5
・RHEL8.8の場合
Cloud-init 22.1-8
・RHEL9.2の場合
Cloud-init 22.1-9
・共通
RHELライセンス証明書(RHUIクライアント証明書)
・RHEL7.5/7.7の場合
acpid
net-tools
OpenSSH Server(meta group)
sos
Cloud-init 0.7.9
・RHEL7.9/8.1/8.2の場合
cloud-init-19.4
・RHEL8.4の場合
cloud-init-20.3-10
・RHEL8.6の場合
cloud-init-21.1-15
・RHEL8.8の場合
Cloud-init 22.1-8
・RHEL9.2の場合
cloud-init-22.1-9
VMware Tools
net-tools
OpenSSH Server(meta group)
RHELライセンス証明書(RHUIクライアント証明書)
・RHEL7.3/7.5/8.1の場合
Perl
初期設定 リポジトリサーバー 本メニューではRHUI(CDS)サーバーのFQDNが指定されます。 本メニューではRHUI(CDS)サーバーのFQDNが指定されます。 本メニューではRHUI(CDS)サーバーのFQDNが指定されます。
  IPv6 enable enable enable
  デフォルトゲートウェイ
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。※1
設定されません。
作成時、お客さまにて設定ください。
  DNS
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、値は設定されません。※1
設定されません。
作成時、お客さまにて設定ください。
  /etc/hosts 本メニューではリポジトリサーバーの名前解決に関する設定情報が指定されます。 本メニューではリポジトリサーバーの名前解決に関する設定情報が指定されます。 本メニューではリポジトリサーバーの名前解決に関する設定情報が指定されます。
  NTP
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、169.254.127.1が設定されます。
chrony.confにて、slewモードの設定がされています。
ロジカルネットワークで指定した値が投入されます。
空欄の場合、169.254.127.1が設定されます。
chrony.confにて、slewモードの設定がされています。
169.254.127.1が設定された状態で提供されます。
chronyd.confにて、slewモードの設定がされています。
  Linux EDAC (Error Detection And Correction) driver
以下のディレクトリにファイルを設置し、unloadとなるように設定しています。
/etc/modprobe.d/blacklist-edac.conf
  初期ログインメッセージ "/etc/motd"を編集し、初期ログインメッセージを標準設定から変更しています。 "/etc/motd"を編集し、初期ログインメッセージを標準設定から変更しています。 "/etc/motd"を編集し、初期ログインメッセージを標準設定から変更しています。

※1 DHCP=falseの場合は空欄となります。作成後、お客さまにて設定ください。
サーバーインスタンスのRHEL7.5/7.7/7.9/8.1/8.2/8.4/8.6/8.8/9.2については、Spectre/Meltdownの脆弱性対応としてretpolineを有効にしています

3. メニュー

3.1. オフィシャルイメージテンプレート

  • RHELで提供されるオフィシャルイメージテンプレートは以下の通りです。
OSバージョン 言語 サーバー/ハイパーバイザー      
    ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi Hyper-V
Red Hat Enterprise Linux 7.7 EN N Y N N
Red Hat Enterprise Linux 7.9 EN Y Y
Y
対応ESXiバージョン: 6.5以上
N
Red Hat Enterprise Linux 8.6 EN N Y N N
Red Hat Enterprise Linux 8.8 EN Y Y
Y
対応ESXiバージョン: 6.5以上
N
Red Hat Enterprise Linux 9.2 EN Y Y
Y
対応ESXiバージョン: 7.0 Update2以上
N

3.2. 申し込み方法

3.2.1. ベアメタルサーバー/サーバーインスタンスの場合

  • 新規申し込み方法
    サーバー作成時に、以下のイメージを指定してください。
品目 サーバー/ハイパーバイザー    
  ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
Red Hat Enterprise Linux 7.7 N/A RedHatEnterpriseLinux-7.7_64_include-license_virtual-server_12 N/A
Red Hat Enterprise Linux 7.9 RedHatEnterpriseLinux-7.9_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-7.9_64_include-license_virtual-server_12 RedHatEnterpriseLinux-7.9_64_include-license_hw13_vSphere-ESXi_02
Red Hat Enterprise Linux 8.6 N/A RedHatEnterpriseLinux-8.6_64_include-license_virtual-server_22 N/A
Red Hat Enterprise Linux 8.8 RedHatEnterpriseLinux-8.8_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-8.8_64_include-license_virtual-server_02 RedHatEnterpriseLinux-8.8_64_include-license_hw13_vSphere-ESXi_02
Red Hat Enterprise Linux 9.2 RedHatEnterpriseLinux-9.2_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-9.2_64_include-license_virtual-server_02 RedHatEnterpriseLinux-9.2_64_include-license_hw19_vSphere-ESXi_02

  • 廃止申し込み方法
    RHELオフィシャルイメージテンプレートで作成したベアメタルサーバー/サーバーインスタンスを削除してください。

3.2.2. ハイパーバイザー上の場合

  • 新規申し込み方法/廃止申し込み方法
    ハイパーバイザー説明書をご参照ください。

4. ご利用条件

4.1. 他メニューとの組み合わせ条件

  • 以下、いずれかのメニューと合わせての提供となります。
    1. ベアメタルサーバー/サーバーインスタンスのいずれかとセットでお申し込みいただきます。
    2. ハイパーバイザーを申し込んでいただいた上で、別途申し込みいただきます。
  • OSライセンス認証を実施するためには共通機能ゲートウェイへの通信経路は必ず確保してください。

  • また、RHELのOSライセンス認証がされている状態で、共通機能ゲートウェイを外された場合は、リポジトリサーバーがご利用いただけなくなります。

  • ベアメタルサーバー/サーバーインスタンスのいずれかとセットでお申し込みいただく必要があります。


4.2. 最低利用期間

  • 本サービスでは最低利用期間は設けておりません。

5. 料金

5.1. 初期費用

  • 無料です。

5.2. 月額料金

5.2.1. ベアメタルサーバー

  • 課金形態
    月額固定課金となります。
  • 課金対象
    月に一回以上利用したベアメタルサーバー単位です。
※同時にお申し込みされたベアメタルサーバーの費用も別途発生します。
※同月内でベアメタルサーバー削除後、再度ベアメタルサーバーを作成された場合の本メニューの費用は、ご利用された台数の合計分となります。
※ご利用されているベアメタルサーバーのフレーバーにより、本メニューの料金は異なります。
※ベアメタルサーバーのフレーバーについては、下記の詳細情報をご参照ください。

ベアメタルサーバー


5.2.2. サーバーインスタンス

  • 課金形態
    月額上限付き従量課金(/分)となります。
    当月中にフレーバー変更を実施した場合、月額上限料金は最大vCPU数の上限金額が適用されます。
  • 課金対象
    OSライセンスが格納されているルートディスク、およびボリュームがアタッチされたインスタンスとなります。
※本メニューのオフィシャルイメージテンプレートのOSが格納されたボリュームが、1つのインスタンスに複数アタッチされている場合、ボリュームの数に応じて本メニューの料金が加算されます。
※ボリュームがアタッチされているインスタンスのフレーバーにより、本メニューの料金は異なります。
※インスタンスとボリュームの関係性、およびサーバーインスタンスのインスタンスのフレーバーについては、サーバーインスタンスの詳細情報をご参照ください。

5.2.3. ハイパーバイザー

  • 課金形態
    月額固定課金となります。
  • 課金対象
    当月中の1テナント内で生成された最大同時利用VM数が課金対象となります。
    1サブスクリプションは2VM Guest OS単位で課金を行います。(最大同時利用VM数が奇数の場合は、1サブスクリプション切り上げ)

※請求書にはサブスクリプション数ではなく、当月の最大同時利用VM数を記載します。


注釈

上記は参考情報であり、詳細はサービス利用規約および料金表をご確認ください。


6. 品質

6.1. サポート範囲

6.1.1. サポートされるオフィシャルイメージテンプレート

以下のオフィシャルイメージテンプレートから作成されたサーバー/ハイパーバイザーが対象となります。

品目 サーバー/ハイパーバイザー    
  ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
Red Hat Enterprise Linux 7.1 RedHatEnterpriseLinux-7.1_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-7.1_64_include-license_virtual-server_42 RedHatEnterpriseLinux-7.1_64_include-license_hw9_vSphere-ESXi_12
Red Hat Enterprise Linux 7.3 RedHatEnterpriseLinux-7.3_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-7.3_64_include-license_virtual-server_12 RedHatEnterpriseLinux-7.3_64_include-license_hw9_vSphere-ESXi_12
Red Hat Enterprise Linux 7.5 RedHatEnterpriseLinux-7.5_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-7.5_64_include-license_virtual-server_02 RedHatEnterpriseLinux-7.5_64_include-license_hw9_vSphere-ESXi_02
Red Hat Enterprise Linux 7.7 N/A RedHatEnterpriseLinux-7.7_64_include-license_virtual-server_12 N/A
Red Hat Enterprise Linux 7.9 RedHatEnterpriseLinux-7.9_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-7.9_64_include-license_virtual-server_12 RedHatEnterpriseLinux-7.9_64_include-license_hw13_vSphere-ESXi_02
Red Hat Enterprise Linux 8.1 RedHatEnterpriseLinux-8.1_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-8.1_64_include-license_virtual-server_12 RedHatEnterpriseLinux-8.1_64_include-license_hw9_vSphere-ESXi_12
Red Hat Enterprise Linux 8.2 N/A RedHatEnterpriseLinux-8.2_64_include-license_virtual-server_12 N/A
Red Hat Enterprise Linux 8.4 N/A RedHatEnterpriseLinux-8.4_64_include-license_virtual-server_12 N/A
Red Hat Enterprise Linux 8.6 N/A RedHatEnterpriseLinux-8.6_64_include-license_virtual-server_22 N/A
Red Hat Enterprise Linux 8.8 RedHatEnterpriseLinux-8.8_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-8.8_64_include-license_virtual-server_02 RedHatEnterpriseLinux-8.8_64_include-license_hw13_vSphere-ESXi_02
Red Hat Enterprise Linux 9.2 RedHatEnterpriseLinux-9.2_64_include-license_baremetal-server_01 RedHatEnterpriseLinux-9.2_64_include-license_virtual-server_02 RedHatEnterpriseLinux-9.2_64_include-license_hw19_vSphere-ESXi_02

OSバージョンのサポート

OSバージョン リリース開始 サポート完了 [10]
7.1 2015/3/5 2017/3/5
7.3 2016/11/3 2018/11/3
7.5 2018/4/10 2020/4/10
7.7 2019/8/6 2021/8/6
7.9 2020/9/29 2024/6/30 [11]
8.1 2019/11/5 2021/11/5
8.2 2020/4/28 2022/4/28
8.4 2021/5/18 2023/5/31
8.6 2022/5/10 2024/5/31
8.8 2023/5/16 2025/5/31
9.2 2023/5/10 2025/5/31
[10]
サポート完了日には、EUS(Extended Update Support)の終了日を記載しております。
各EUSは、マイナーリリースの提供開始から24カ月間利用可能です。
[11]
メジャーバージョン最後のマイナーリリースである7.9のみ、2年間の延長サポートが提供されています。

注釈

SDPFではEUS(Extended Update Support)が適用されております。
EUSのサポート期間を含めたマイナーリリースのサポート期間内に、お客さまにてご利用中のマイナーバージョンを継続的に新しいマイナーリリースへアップグレードをすることで、メジャーバージョンのサポート完了までサポートを受けることが可能です。なお、EUSのご利用にあたり、お客様による追加手続き等は必要ございません。
ただし、AUS(Advanced Mission Critical Update Support)をオフィシャルイメージテンプレートに適用することはできませんのでご注意ください。AUSを適用する場合はOSイメージを持ち込んでいただく必要があります。
詳細は以下をご参照ください。

サポートされるリポジトリ

本章記載の提供リポジトリをご確認ください。

6.2. サポート方法

6.2.1. サポート内容

  • 初期設定/サーバーへの初回ログインおよびOSライセンス認証についてサポートします。

  • お客さまが直面したインストール/セットアップ基本的な機能に関する不具合などへの対処方法などのお問合せについては受付を行います。
    またRed Hat社と弊社でお問合せ内容を確認し、知見のある範疇で回答させていただきます。

6.2.2. 注意事項

  • 持ち込みされたRHELのイメージに関しては、動作保証の対象外となります。

  • お客さまのご利用状況によっては、サポートしかねる場合があります。

  • 支援、アドバイス、コンサルティングについては対応いたしませんのでご了承ください。
    例:パフォーマンスチューニング、マイグレーション方法/手順 など
  • Red Hatサポートをご希望される場合には、原則として sosreport をご提出いただきます様お願い申し上げます。

  • ご提出頂く添付資料のファイル名は全て英語でご提出いただきます様お願い申し上げます。日本語を含まないようにご留意ください。

  • ご提出頂く添付資料の文字コードはShift-JIS等ではなく、UTF-8に設定してお送りください。


6.3. 運用品質

本メニューの運用品質は、本サービスに標準で定められた運用品質に準じます。


6.4. SLA

  • 本メニューのSLAは、本サービスに標準で定められたSLAに準じます。詳細については、サービス利用規約 / SLA を参照ください。

7. 提供データセンター

  • 提供可能なデータセンターは以下の通りです。(2023年10月時点)
リージョン グループ サーバー/ハイパーバイザー    
    ベアメタルサーバー サーバーインスタンス vSphere ESXi
JP1 A
  B
JP2 A
  B
  C
  D
JP4 A
  B
JP5 A
  B
JP6 A
  B
JP7 A
  B
  C

8. 制約事項

8.1. 全般

  • 持ち込みされたRHELのイメージに関しては、動作保証の対象外となります。
  • 本メニュー以外で、RHUI(CDS)サーバーを利用することを禁じます。
  • ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス間でのOSイメージの受け渡しは禁じます
  • Red Hat社のサポート期限が切れたOSバージョンについてはサポートを行いません。またサポート期間の延長も行いません。
  • Red Hat社からのサポート終了案内があった場合、もしくはサーバー側のサポート終了があった場合は、事前にお客さまへ別途サポート終了のご案内をします。
  • 書⾯またはその他の⼿段で、アクティベーションキー、サブスクリプション番号などのインストールに必要な情報を、お客さまに直接開⽰することはできません。
  • 本メニューでKVMを有効化し、同サーバー上にRHELの仮想マシンを作成することは禁じます。
  • 弊社提供時点における/etc/hosts内の設定情報は、弊社からの指定がない限り変更しないでください。
  • 適切な課金が行えなくなるため、必ず共通機能ゲートウェイに接続をしてご利用ください。正常な課金ができていないことが後日判明した場合は、利用開始時に遡って差額分を請求させていただきます。
  • 適切な課金が行えなくなるため、オフィシャルイメージテンプレートから作成されたサーバーインスタンス、ベアメタルサーバー、ハイパーバイザー上のゲストイメージのOSメジャーバージョンアップを行うことを禁じます。正常な課金ができていないことが後日判明した場合は、利用開始時に遡って差額分を請求させていただきます。