VMware ESXi for BYOL

1. メニューの概要

1.1. メニューの概要

1.1.1. VMware ESXi for BYOLについて

  • 本メニューは、ベアメタルサーバー上で、VMware ESXi を評価モード状態で提供いたします。
  • ※ISOイメージを元にして、インストール作業を完了した状態で提供致します。
  • 本メニューは、お客さま自身で所有しているライセンス(以下、BYOL)を用いてVMware ESXiをご利用いただけます。


1.1.2. VMware ESXi for BYOL オフィシャルイメージテンプレートを利用できるサーバー/ハイパーバイザーについて

  • 本メニューはベアメタルサーバーを利用いただく場合のみお申込み、ご利用いただけます。

1.1.3. 提供構成パターン

  • ベアメタルサーバーのみご利用可能です

1.2. メニューの特長

  • オンデマンド
    1. サーバーのキャパシティマネジメントにおける、オペレーションコストを削減されたいお客さま
    2. コンピューティングリソースの予測できない高負荷に対応するための、余剰サーバー設備を削減されたいお客さま
  • 独立した仮想化環境
    1. アプリケーション/セキュリティ要件などにより、お客様専用の仮想環境を必要とされるお客様
    2. お客さまが、既に保有するVMware社のライセンスを活用し、オンプレミス相当のプライベートクラウドを構築されたいお客さま

2. 利用できる機能

2.1. オフィシャルイメージテンプレート

  • VMware ESXi for BYOLで提供されるオフィシャルイメージテンプレートのバージョン等の情報は以下の通りです。
OSバージョン License type [1] Availability period 言語
VMware ESXi 6.7 update3 評価モード 60日間 US Default
VMware ESXi 7.0 update3 評価モード 60日間 US Default
VMware ESXi 8.0 update2 評価モード 60日間 US Default
[1]
評価モードはお申し込みから60日で無償モードに自動ダウングレードされます。
無償モードの詳細は以下URLをご参照ください。
  • 詳細なESXi Build Numberはご利用のベアメタルサーバー フレーバーによって異なります。

2.2. 提供機能一覧

  • VMware ESXi for BYOLのオフィシャルイメージテンプレートとして提供する機能は以下の通りです。 [2]
機能名 概要
初期ユーザー名設定 初期ユーザー名は本メニュー既定値で提供いたします。
初期ユーザーパスワード設定 初回ログインパスワードを設定いたします。
キーボード配列設定 本メニュー既定値で設定いたします。
SSH設定 本メニュー既定値で設定いたします。
ネットワーク設定 本メニュー既定値で設定いたします。
その他設定 初期vibファイルおよびIPv6,NTP,DNSについて本メニュー既定値で設定いたします。
[2]
VMware ESXi 自体が提供する機能や情報については、Webサイトを参照してください。

2.3. 各機能の説明

2.3.1. 初期ユーザー名

  • 初期ユーザー名、および初期ユーザーの権限として以下を設定しています。
項目 設定内容
ユーザー名 root
権限 Admin

2.3.2. 初期ユーザー パスワード設定

  • パスワードは以下の通り設定できます。
項目 設定内容
設定内容 カスタマーポータルおよびAPIにてお客さまの任意の値を設定できます。また、入力がない場合はランダムで値を付与します。

2.3.3. キーボード配列設定

  • キーボード配列の設定は以下の通りです。
項目 設定内容
キーボード配列 English (US)

2.3.4. SSH設定

  • ssh設定は以下の通りです。
項目 設定内容
SSH Service (TSM SSH Service) Stopped
Port 22
Protocol 2
Password Authentication N(ただし、ChallengeResponseAuthenticationをnoに設定しないとパスワード認証可能です)
keyboard-interactive認証 Y
Public key Authentication ESXiでは設定不可(設定項目無しのため、デフォルト設定のYとなります)
  • VMware ESXi はお客さまがカスタマーポータル/APIでのSSHキーペア登録機能を使用することは出来ません。

2.3.5. ネットワーク設定

  • 作成時にお客さまが指定したネットワーク設定値を元に以下設定値で提供されます。
Logical Network IP アドレス / サブネット デフォルトゲートウェイ セグメント種別 [3] セグメントID [3] VMkernel Interface名
Logical Network 1
お客さま
指定値
お客さま
指定値
vlan 3
vmk0 - vmk3
のいずれかで設定されます
Logical Network 2
お客さま
指定値
お客さま
指定値
vlan 3
vmk0 - vmk3
のいずれかで設定されます
Logical Network 3
お客さま
指定値
お客さま
指定値
vlan 3
vmk0 - vmk3
のいずれかで設定されます
Logical Network 4
お客さま
指定値
お客さま
指定値
vlan 3
vmk0 - vmk3
のいずれかで設定されます
[3]
カスタマーポータルでの申し込みの場合には、セグメント種別はvlan、セグメントIDは3が設定されます。
セグメントIDについては、サーバー作成完了後にお客様ご自身で任意のIDへ変更できます。 なお、APIでのサーバーの作成を行う場合、セグメントIDのご指定が可能です。


  • 上記で作成するVMkernel Interfaceは以下の設定値で提供されます。(Management以外のServicesは未設定です。)
VMkernel Interface 名
VMkernel Port
ネットワークラベル
Management 仮想スイッチ名
vmk0 User Network 0 Enable 指定したロジカルネットワークが所属するPlaneの仮想スイッチへ設定します
vmk1 User Network 1 Enable 指定したロジカルネットワークが所属するPlaneの仮想スイッチへ設定します
vmk2 User Network 2 Enable 指定したロジカルネットワークが所属するPlaneの仮想スイッチへ設定します
vmk3 User Network 3 Enable 指定したロジカルネットワークが所属するPlaneの仮想スイッチへ設定します

  • 上記で作成するVMkernel Interfaceのフェイルオーバー設定は以下となります。
VMkernel Interface 名 NICチーミングポリシー フェイルオーバー順序
vmk0 仮想スイッチのポリシーと同一 各仮想スイッチに所属する物理NICにおいてActive/Unusedで設定します
vmk1 仮想スイッチのポリシーと同一 各仮想スイッチに所属する物理NICにおいてActive/Unusedで設定します
vmk2 仮想スイッチのポリシーと同一 各仮想スイッチに所属する物理NICにおいてActive/Unusedで設定します
vmk3 仮想スイッチのポリシーと同一 各仮想スイッチに所属する物理NICにおいてActive/Unusedで設定します

警告

上記フェイルオーバー順序は仮想スイッチ設定を利用していません。 各VMkernel Interfaceにて設定しています。


  • 仮想スイッチ設定は以下の構成でvSphere Standard Switchに設定された形で提供されます。
仮想スイッチ名 NICチーミングポリシー        
  ロードバランシング フェイルオーバー検出 スイッチへの通知 フェイルバック フェイルオーバー順序
Data Plane vSwitch 発信元の仮想ポートIDに基づいたルート リンク状態のみ はい はい
Active:vmnic0
Active:vmnic3
Storage Plane vSwitch 発信元の仮想ポートIDに基づいたルート リンク状態のみ はい はい
Active:vmnic1
Active:vmnic2

注釈

  • 物理NICとNICPhysicalPortとの関係はベアメタルサーバーメニューの詳細情報にてご確認ください

2.3.6. その他設定

  • OSイメージの詳細、及び上記以外の初期設定は以下の通りです。
項目 設定内容
vibイメージ VMware社提供バイナリと同一イメージ
追加vibイメージ なし
IPv6 enable
DNS 設定されません。提供後、お客さまご自身にてOSへ直接設定ください
NTP
ロジカルネットワークのサブネットで指定されたNTPサーバーIPアドレスが設定されます。
※169.254.127.1 (共通機能ゲートウェイ NTPサーバー利用時)
スタティックルート 各subnet resource設定値の情報は反映しません。提供後、お客さまご自身にてOSへ直接設定ください
ポストインストールアクション 実行されません

3. メニュー

3.1. オフィシャルイメージテンプレート(再掲)

  • VMware ESXi for BYOLで提供されるオフィシャルイメージテンプレートのバージョン等の情報は以下の通りです。
  • 詳細なESXi Build Numberはご利用のベアメタルサーバー フレーバーによって異なります。
ベアメタルサーバー
フレーバー情報
VMware ESXi 6.7 update3 VMware ESXi 7.0 update3 VMware ESXi 8.0 update2
General Purpose 1 v1 14320388 N/A N/A
General Purpose 2 v1 14320388 N/A N/A
General Purpose 3 v1 14320388 N/A N/A
Workload Optimized 1 v1 14320388 N/A N/A
Workload Optimized 2 v1 N/A N/A N/A
General Purpose 1 v2 14320388 N/A N/A
General Purpose 2 v2 14320388 N/A N/A
General Purpose 3 v2 14320388 N/A N/A
Workload Optimized 1 v2 N/A N/A N/A
Workload Optimized 2 v2 N/A N/A N/A
General Purpose 2 v3 14320388 19193900 22380479
General Purpose 3 v3 14320388 19193900 22380479
Custom Plan v3 14320388 19193900 22380479
General Purpose 1 v4 N/A 19193900 22380479
General Purpose 2 v4 N/A 19193900 22380479
General Purpose 3 v4 N/A 19193900 22380479

3.2. 申し込み方法

  • 新規申し込み方法
    サーバー作成時に、以下のイメージテンプレートを指定してください。
サーバー
ベアメタルサーバー
ESXi-6.7.u3_64_BYOL_baremetal-server_01
ESXi-7.0.u3_64_BYOL_baremetal-server_01
ESXi-8.0.u2_64_BYOL_baremetal-server_01

  • 廃止申し込み方法
    VMware ESXi for BYOL オフィシャルイメージテンプレートで作成したベアメタルサーバーを削除してください。

4. ご利用条件

4.1. 他メニューとの組み合わせ条件

  • ベアメタルサーバーとセットでお申し込みいただく必要があります。
  • 本サービスで提供するNTPサーバーをご利用になる場合は、共通機能ゲートウェイが必要となります。ご利用されたい場合は、お申し込みください。

4.2. 最低利用期間

  • 本メニューでは最低利用期間は設けておりません。

5. 料金

5.1. 初期費用

  • 無料

5.2. 月額費用

  • 無料
    ※同時にお申し込みされたベアメタルサーバーの費用は発生します。

6. 提供品質

6.1. サポート範囲

6.1.1. サポートされるオフィシャルイメージテンプレート

  • 以下のオフィシャルイメージテンプレートから作成されたベアメタルサーバーが対象となります。
サーバー
ベアメタルサーバー
ESXi-6.7.u3_64_BYOL_baremetal-server_01
ESXi-7.0.u3_64_BYOL_baremetal-server_01
ESXi-8.0.u2_64_BYOL_baremetal-server_01

6.1.2. サポート方法

  • VMware ESXi for BYOLは、お客さまライセンスの持ち込まれることを前提としております。
  • 本ソフトウェアは提供時に評価モードで提供されます。 お客さまご自身にてライセンスとともに保守サービスを購入ください。
  • また、本メニューのサポート範囲については、OSの詳細情報をご確認ください。

6.2. 運用

6.2.1. 監視範囲について

  • 本メニューの運用品質は、本サービスに標準で定められた運用品質に準じます。詳細については、以下のページを参照ください。

6.3. SLA

  • 本メニューのSLAは、本サービスに標準で定められたSLAに準じます。詳細については、サービス利用規約 / SLA を参照ください。

7. 制約事項

  • 本メニューから、ハイパーバイザー vSphereメニューへの切り替えはできません。(vCloud Air Network programに基づくライセンスへの切り替えはできません。)
  • 評価モードの有効期限が切れた場合、お客さまご自身にて、VMware社並びにリセラーを通じたライセンス契約の実施が必要です。