10. 操作ログ転送機能を設定する¶
本ページでは、操作ログ転送機能の利用方法をご説明します。
10.1. 利用前の準備をする¶
10.1.1. ストレージの設定方法(Wasabiをご利用の場合)¶
操作ログ転送機能を利用する際に必要となる、Wasabiオブジェクトストレージの設定方法についてご説明します。
注釈
Azure Blob Storageの作成方法は Microsoft Azureのホームページ をご覧ください。
- Wasabiアカウントを作成
- Wasabi アカウント作成手順 に従って、Wasabiアカウントを作成してください。
Wasabiのユーザーを作成
- Wasabi ユーザー作成手順 に従って、Wasabiユーザーを作成してください。なお、ユーザー作成後に表示されるユーザー名・アカウント名・初期パスワード・アクセスキー・シークレットキーをメモ帳などで保存してください。
- ユーザーを作成した後に Wasabi Management Console 利用手順 に従って、Wasabiコンソールへログインしてください。
- [CREATE BUCKET]をクリック
- Bucket名とリージョンを入力し、[CREATE BUCKET]をクリック
- [Bucket Name]入力域にBucket名を入力し、[Region]入力域にリージョンを入力し、[CREATE BUCKET]をクリックしてください。
- 入力したBucket名は、メモ帳などで保存してください。
ログを転送するBucketのエンドポイントを確認
- Bucket作成時に選択した、リージョンごとのエンドポイントを確認してください。大阪・東京リージョンをご利用の場合は以下のAPIエンドポイントをご使用ください。
- 大阪リージョン:s3.ap-northeast-2-ntt.wasabisys.com
- 東京リージョン:s3.ap-northeast-1-ntt.wasabisys.com
- その他のリージョンに関しては以下をご覧ください。なお、エンドポイントはメモ帳などで保存してください。
10.1.2. IAMロール作成時のリソースの値(Wasabi/Azureをご利用の場合)¶
操作ログ転送機能に関するAPIの実行を許可するIAMロール作成時のリソースの値についてご説明します。
リソースに指定する値
- リソースに指定する値は、下記のとおりです。
{ "basePath": "/v2/apilog", "ipAddress": "*", "path": "*", "verb": "*" }
- IAMロール作成に関する詳細は、 API権限管理機能のご利用方法 をご覧ください。
10.1.3. Access Tokenの取得(Wasabi/Azureをご利用の場合)¶
プロファイルの選択
- Smart Data Platformポータル(以下SDPFポータル)にログインし、ヘッダー部分の[自分のプロファイル]をクリックする。
- API鍵とAPI秘密鍵の取得
- API秘密鍵の情報を失念した場合は、[API鍵を再生成]から改めてAPI鍵・API秘密鍵を発行してください。
APIの実行
- 取得したAPI鍵/秘密鍵の情報を用いて、以下のAPIを実行する。
- Method
POST
- Base Path
https://api.ntt.com/v1/oauth/accesstokens
- Request Headers
Content-Type: application/json
- Request Body
{ "grantType": "client_credentials", "clientId": "2.で取得したAPI鍵", "clientSecret": "2.で取得したAPI秘密鍵" }
Access Tokenの取得
- 3. で実行したAPIの結果からAccess Tokenを取得する。
- Example Result
{ "accessToken": "[Access_Token]", "tokenType": "BearerToken", "expiresIn": "3599", "scope": "READ WRITE", "issuedAt": "1407483969338" }
- 注意:取得したアクセストークンは、 APIゲートウェイ規約 に従い、取り扱いに注意してください。決して共有、および他人に貸与をしないでください。
- 注意:取得したアクセストークンの有効期限は、1時間です。
10.2. 操作ログ機能を設定する(Wasabiをご利用の場合)¶
操作ログ転送機能を利用する際の転送設定の方法をご説明します。
10.2.1. ログの転送設定の方法¶
ログ転送の設定方法をご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
POST
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages
- Request Headers
Content-Type: application/json Authorization: Bearer [4.で取得したAccess Token]
- (例)Authorization: Bearer e1b37cb197d84e69af37264fc0f167a33
- Request Body
{ "storageProvider": { "name": "wasabi", "accessKey": "ストレージサービスのアクセスキー", "secretAccessKey": "ストレージサービスのシークレットキー", "endpoint": "ストレージサービスのエンドポイント", "bucket": "ストレージサービスのBucket名" } }
- ストレージにWasabiを設定していただく際は、Wasabiの設定時にメモ帳などに保管したアクセスキー、シークレットキー、エンドポイント、Bucket名をご指定ください。
実行結果の確認
- Example Result
{ "storageProvider": { "name": "wasabi", "accessKey": "ストレージサービスのアクセスキー", "secretAccessKey": "ストレージサービスのシークレットキー", "endpoint": "ストレージサービスのエンドポイント", "bucket": "ストレージサービスのBucket名" }, "storageUuid": "登録されているストレージに対応したUUIDが表示されます。" }
- 実行結果に表示されるUUIDは、ログ転送設定の確認テストやログの転送設定解除で利用します。
10.2.2. ログの転送設定確認テストの方法¶
ログ転送の設定が正しくできているか確認する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
POST
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]/validate
- (例)https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/4d378228-def5-44db-9b71-6786f131a171/validate
- Request Headers
Content-Type: application/json Authorization: Bearer [Access Token]
- Request Body
{ }
- Request Bodyに具体的な値の指定は不要ですが、「{」、「}」の入力は必要です。
実行結果の確認
- Example ResultAPIの実行結果が下記の内容であれば、ログの転送が設定されています。
{ "message": "dummy data is queued" }
- 正しくログ転送が設定できていない場合は、以下の結果が返却されます。
{ "message": "ValidationError:storageUuid not found" }
テストログの確認
- 対象ストレージにテストログが登録されていれば、正しくログ転送が設定されています。テストログのフォーマットは以下のとおりです。
フィールド名 | 説明 |
username | Smart Data Platform(以下SDPF)のユーザーID |
apilogStorageUuid | 転送設定したストレージに対応するUUID |
message | This is a validate dummy data(固定値) |
apilogValidate | true(固定値) |
eventTime | お客さまがAPIを実行した時刻(UTC(協定世界時)で表示) |
10.2.3. ログの転送設定解除の方法¶
ログの転送設定を解除する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
DELETE
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]
- Request Headers
Authorization: Bearer [Access Token]
実行結果の確認
- Example ResultAPIの実行結果が下記の内容であれば、ログの転送が解除されています。
No Content
10.2.4. ストレージ登録状況確認方法¶
操作ログの転送先として設定したストレージの登録状況を確認する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
GET
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]
- Request Headers
Authorization: Bearer [Access Token]
実行結果の確認
- Example ResultStatusが「activated」になっていれば、登録されたストレージは有効化されています。Statusが「deactivated」になっていれば、有効化されていません。ストレージ登録状況の有効化方法を実施して、ストレージを有効化してください。
{ "id": "登録されているストレージに対応したUUID", "name": "wasabi", "endpoint": "ストレージサービスのエンドポイント", "bucket": "ストレージサービスのBucket名", "status": "activated" or "deactivated" }
10.2.5. ストレージ登録状況の有効化方法¶
操作ログの転送先として設定したストレージの登録状況を有効化する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
POST
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]?activated=true
- Request Headers
Authorization: Bearer [Access Token]
実行結果の確認
- Example ResultStatusが「activated」になっていれば、登録されたストレージは有効化されています。
{ "id": "登録されているストレージに対応したUUID", "name": "wasabi", "endpoint": "ストレージサービスのエンドポイント", "bucket": "ストレージサービスのBucket名", "status": "activated" }
10.3. 操作ログ機能を設定する(Azureをご利用の場合)¶
操作ログ転送機能を利用するためのログ転送の設定方法をご説明します。
10.3.1. ログの転送設定の方法¶
ログの転送設定を行う方法をご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
POST
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages
- Request Headers
Content-Type: application/json Authorization: Bearer [4.で取得したAccess Token]
- (例)Authorization: Bearer e1b37cb197d84e69af37264fc0f167a33
- Request Body
{ "storageProvider": { "name": "azure", "connectionString":"ストレージサービスの接続文字列", "containerName":"作成されたコンテナー名" } }
実行結果の確認
- Example Result
{ "storageProvider": { "name": "azure", "connectionString":"ストレージサービスの接続文字列", "storageAccount":"ストレージサービスのアカウント名", "containerName":"作成されたコンテナー名" }, "storageUuid": "登録されているストレージに対応したUUIDが表示されます。" }
- 実行結果に記載されるUUIDは、ログ転送設定の確認テストやログの転送設定解除で利用します。
10.3.2. ログの転送設定確認テストの方法¶
ログ転送の設定が正しくできているか確認する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
POST
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]/validate
- (例)https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/4d378228-def5-44db-9b71-6786f131a171/validate
- Request Headers
Content-Type: application/json Authorization: Bearer [Access Token]
- Request Body
{ }
- Request Bodyに具体的な値の指定は不要ですが、「{」、「}」の入力は必要です。
実行結果の確認
- Example ResultAPIの実行結果が下記の内容であれば、ログの転送が設定されています。
{ "message": "dummy data is queued" }
- 正しくログ転送が設定できていない場合は、以下の結果が返却されます。
{ "message": "ValidationError:storageUuid not found" }
テストログの確認
- 対象ストレージにテストログが登録されていれば、正しくログ転送が設定されています。テストログのフォーマットは以下のとおりです。
フィールド名 | 説明 |
username | SDPFのユーザーID |
apilogStorageUuid | 転送設定したストレージに対応するUUID |
message | This is a validate dummy data(固定値) |
apilogValidate | true(固定値) |
eventTime | お客さまがAPIを実行した時刻(UTC(協定世界時)で表示) |
10.3.3. ログの転送設定解除の方法¶
ログの転送設定を解除する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
DELETE
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]
- Request Headers
Authorization: Bearer [Access Token]
実行結果の確認
- Example ResultAPIの実行結果が下記の内容であれば、ログの転送が解除されています。
No Content
10.3.4. ストレージ登録状況確認方法¶
操作ログの転送先として設定したストレージの登録状況を確認する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
GET
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]
- Request Headers
Authorization: Bearer [Access Token]
実行結果の確認
- Example ResultStatusが「activated」になっていれば、登録されたストレージは有効化されています。Statusが「deactivated」になっていれば、有効化されていません。ストレージ登録状況の有効化方法を実施して、ストレージを有効化してください。
{ "id": "登録されているストレージに対応したUUID", "name": "azure", "storageAccount": "ストレージサービスのアカウント名", "containerName": "作成されたコンテナー名", "status": "activated" or "deactivated" }
10.3.5. ストレージ登録状況の有効化方法¶
操作ログの転送先として設定したストレージの登録状況を有効化する方法についてご説明します。
APIの実行
- 以下のAPIを実行する。
- Method
POST
- Base Path
https://api.ntt.com/v2/apilog/storages/[登録されているストレージに対応したUUID]?activated=true
- Request Headers
Authorization: Bearer [Access Token]
実行結果の確認
- Example ResultStatusが「activated」になっていれば、登録されたストレージは有効化されています。
{ "id": "登録されているストレージに対応したUUID", "name": "azure", "storageAccount": "ストレージサービスのアカウント名", "containerName": "作成されたコンテナー名", "status": "activated" }
10.4. ログを確認する(Wasabiをご利用の場合)¶
Wasabiオブジェクトストレージに転送されたログの確認方法についてご説明します。
注釈
Azure Blob Storageの作成方法については、Microsoft Azureのホームページ をご覧ください。
10.4.1. ログの確認方法¶
Wasabiにログイン
- ログイン画面 に以下の情報を入力する。
- Root Account Email or Alias : アカウント名
- Subuser Name : ユーザー名
- Password : パスワード
Bucketの選択
- ログイン後、ログの転送先に指定したBucketをクリックする。
ログの検索
- ポータル操作/API操作を実行した日付のフォルダーにアクセスする。フォルダーはYYYY/MM/DDの形式で自動生成されています。
- ポータル操作/API操作を実行した時間(UTC(協定世界時))でフォルダー内を検索する。Wasabiオブジェクトストレージ内に格納されたログを一覧化する手順は、 1. 操作ログ転送機能のログ一覧化手順 をご覧ください。