切戻し手順

移行作業の各手順を実施した結果、疎通できない等の問題が発生した場合は本ページの手順を実施し、作業前の状態に切り戻します。


作業概要

以下では、設定変更を前提とした切戻し手順を記載します。
※通信の復旧を優先させる場合、対象ロードバランサー全台のコンフィグ保存が未実施であれば、全台再起動を実施して作業前の状態に戻すことも可能です。

NO.

作業項目

1

新LB1の設定を変更する

2

旧LB1のVirtual IP/VMAC設定を変更して通信再開

3

新/旧LB2の設定を変更する


lbptn1_reverse1.png

1. 新LB1の設定を変更

1-1. 新LB1の設定変更

新LB1にログインし、SSHコンソールに切戻し用コンフィグを貼り付けます。
  • パターンa:VRRPの仮想IPアドレスとは別セグメントを利用してVirtual Server IPアドレスを設定する場合

#Virtual Server IPアドレス disable化
disable ns ip 172.16.100.100 -td 10
disable ns ip 172.16.100.200 -td 10
disable ns ip 192.168.10.251 -td 10

#VRIDの削除
rm vrid 40

#コンフィグ保存
save ns config


  • パターンb:VRRPの仮想IPアドレスをVirtual Server IPアドレスへ設定する場合

#Virtual Server IPアドレス disable化
disable ns ip 192.168.10.251 -td 10

#VRIDの削除
rm vrid 40

#コンフィグ保存
save ns config

2. 旧LB1のVirtual IP/VMAC設定を変更

2-1. 旧LB1の設定変更

2-1-1.旧LB1にログインし、system - Network - VMAC をクリックし、Addボタンをクリックします。
NetScaler VPX GUI

2-1-2. 以下のパラメータを設定し、Createボタンをクリックします。
NetScaler VPX GUI

2-1-3. 設定された値(Virtual Router IDが40)が一覧に表示されていることを確認します。
NetScaler VPX GUI

2-1-4. system - Network - IPs をクリックし、VRRPの仮想IPアドレスを選択し、Editボタンをクリックします。
NetScaler VPX GUI

2-1-5. Virtual Router IDを40に指定し、OKボタンをクリックします。
NetScaler VPX GUI


2-1-6. 一覧に戻った後、全てのVirtual IPを選択した状態でActionボタンからenableを選択します。

注釈

  • Virtual IPが1つしかない場合は該当のものを選択してください。

NetScaler VPX GUI


2-1-7. 選択したVirtual IPのstateが全て緑色に変わっていることを確認します。
NetScaler VPX GUI

2-2. 通信確認

2-2-1. 通信確認を行う。
ロードバランサーを経由する通信が回復していることを確認してください。(ブラウザ、wget等)

2-3. コンフィグ保存

2-3-1. ロードバランサーのコンフィグファイルを保存する。
画面右上のsaveアイコンをクリックし、旧LB1のコンフィグを保存します。(エラーが表示されないこと)
NetScaler VPX GUI
下記のコマンドを実行して、旧LB1のコンフィグを保存します。(エラーが表示されないこと)
> save ns config
Done
>

注釈

  • 上記で既に通信は回復していますが、LB2も切り戻す必要がある場合は、以下を実施します。


3. 新/旧LB2の設定を変更

3-1. 新LB2の設定変更

3-1-1. 「1-1. 新LB1の設定変更」を参考に、新LB1と同様の手順で新LB2のVirtual IPの設定変更及びVRIDの削除を実施します。

3-2. 旧LB2の設定変更

3-2-1. 「2-2. 旧LB1の設定変更」を参考に、旧LB1と同様の手順で旧LB2のVMAC及びVirtual IPの設定変更を実施します。

3-2-2. 旧LB1,2のVRRPステータスを確認します。
system - Network - VMACをクリックします。Stateが表示通りとなっていることを確認してください。
NetScaler VPX GUI
NetScaler VPX GUI


3-2-3. 旧LB2のコンフィグファイルを保存します。
画面右上のsaveアイコンをクリックし、コンフィグを保存します。
NetScaler VPX GUI