帯域制御設定¶
動作確認バージョン: | NetScaler VPX Version13.1 Standard Edition |
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警告
- 13.1-49.13において、 GUI経由でResponder Policyが設定できない事象 が確認されております。
- 既知の問題に掲載されている手順に則り、設定を実施してください。
ロードバランサーではRate Limiting機能により特定のインターフェイスの最大負荷を定義できます。
この機能を使用すると、設定した通信量を超えた場合に新規リクエストをDROPします。これによってサーバー側の過負荷を防止します。
ここでは、ロードバランサーのインターフェイスに対してパフォーマンス上限を設定する方法について紹介します。
注釈
- 指定した閾値以上のスループットを消費している場合、新規リクエストをDROPしますが、既存の接続スループットを制限して閾値に抑えることはいたしません。
サンプル設定のシナリオ
- ロードバランサーのクライアント側インターフェイス(192.168.10.250)に通信のパフォーマンス上限(8192Kbps)を設定したい
- 通信がパフォーマンス上限値に達した状態で新しい通信リクエストが来た場合にパケットを破棄したい
構成図
「Configuration」メニューより「AppExpert」→「Rate Limiting」→「Limit Identifiers」へと進みます。
Limit Identifiers画面を表示後、「Add」をクリックします。
Create Limit Identifier画面が表示されるので、以下の表のとおりに入力していきます。
設定項目 | 設定値 |
Name | Ratelimit01(任意のLimit Identifier名) |
Selector | Top_URL |
Mode | NONE |
Threshold | 1 |
Maximum Bandwidth (Kbps) | 8192 |
Traps | 0 |
設定値を入力し、「Create」をクリックします。
Limit Identifiers画面が表示されるので、設定したLimit Identifierが表示されていることを確認します。
「Configuration」メニューより「AppExpert」→「Responder」→「Policies」へと進みます。
Responder Policies画面を表示後、「Add」をクリックします。
Create Responder Policy画面が表示されるので、以下の表のとおりに入力していきます。
設定項目 | 設定値 |
Name | ResponderPolicy01(任意のResponder Policy名) |
Action | DROP |
Undefined-Result Action | -Global undefined-result action- |
Expression | HTTP.REQ.URL.CONTAINS("/") && SYS.CHECK_LIMIT("Ratelimit01") |
注釈
Expressionの設定は「Expression Editor」をクリックしExpression Editor画面からできますが、設定値の直接入力もできます。
設定値を入力し、「Create」をクリックします。「Create」をクリックした際にRESPONDER機能を有効化することの確認画面が出現する場合がございます。その場合は「Yes」をクリックして下さい。
Responder Policies画面が表示されるので、設定したResponder Policyが表示されていることを確認します。
「Configuration」メニューより「Traffic Management」→「Load Balancing」→「Virtual Servers」へと進みます。
Virtual Servers画面を表示後、パフォーマンス上限を設定したいVirtual Serverを選択し、「Edit」をクリックします。
Virtual Serversの詳細表示画面が表示されるので、画面右「Advanced Settings」の「Policies」をクリックします。
Virtual Serversの詳細表示画面に追加された「Policies」項の「+」をクリックします。
Choose Type画面が表示されるので、以下の表のとおりに入力していきます。
設定項目 | 設定値 |
Choose Policy | Responder |
Choose Type | Request |
設定値を入力し、「Continue」をクリックします。
Choose Type画面が表示されるので、以下の表のとおりに入力していきます。
設定項目 | 設定値 |
Select Policy | ResponderPolicy01 |
Priority | 100 |
Goto Expression | END |
Invoke LabelType | None |
注釈
Select Policyの設定は「Click to select」をクリックし、表示されたResponder Policies画面より設定済みであるResponderPolicy01を選択します。
設定値を入力し、「Bind」をクリックします。
Virtual Serversの詳細表示画面が表示されるので、「Policies」項に「1 Responder Policy」と表示されていることを確認し「Done」クリックします。
Virtual Servers画面が表示されます。
これでロードバランサーのインターフェイスに対するパフォーマンス上限の設定が完了しました。
動作確認結果
ブラウザ画面を2つ立ち上げて、Webページにアクセスします。
上限を超えた2つ目のブラウザでは通信がDropされてしまい表示されないことを確認しましたのでパフォーマンス上限で制限されていることが確認できました。