5.1. 海外利用(技術輸出)について¶
SIMを個人使用の目的以外で海外へ持ち出す場合、経済産業省への輸出許可または役務取引許可申請が必要となる場合があります。[1]
「輸出規制対象の貨物等」に該当しない場合(非該当、対象外)でも、通関時に該非証明書の提出を求められる場合があります。
[1] 輸出規制に関する詳細および最新情報は経済産業省のホームページおよび下記関連サイト等でご確認ください。
- 経済産業省( http://www.meti.go.jp/policy/anpo/ )
- (財)安全保障貿易情報センター( http://www.cistec.or.jp/ )
- 米国輸出管理規則( https://www.bis.doc.gov/index.php/regulations/export-administration-regulations-ear)
5.2. サービス品質について¶
ベストエフォートサービスでSLAはありません。また、モバイルの特性上、国や拠点により電波状況が大きく異なるため、設置予定場所での電波レベルの確認・カバレッジの確認が必要です。
5.3. 解約時におけるSIMカードの取り扱いについて¶
SIMカードの所有権については、契約期間中は当社に帰属しますが、契約解約によりお客様に移転いたします。
解約後は、お客様にて法令に従いSIMカードを廃棄いただけますようお願いいたします。 なお、SIMカードの含有物については、次のとおりです。
- マルチカットSIM 鉛・ニッケル・銀・亜鉛:10ppm以下
- チップSIM:ニッケル:0.08mg 銀:0.998mg 亜鉛:0.05mg
5.4. プロファイル毎の制約事項について¶
プロファイル | 留意事項 | 概要 |
TSLプロファイル | パーマネントローミング | トルコ、ブラジル、中国などのパーマネントローミング規制※に注意が必要な国において、日本で調達したSIMでは恒常的な利用(例:90日を超える長期利用等)ができない場合があります。各国の規制内容は変更になる場合もございますので、最新の規制状況をご確認ください。 ※国または事業者側の定めにより国際ローミングで一定期間以上の通信を認めない規制です。通信機能を組み込んだ車両や建設機器などの機器を輸出してIoTとして恒常的に利用する場合、現地通信キャリアのSIMを利用する必要があります。
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共通 | プロファイルの開通 | ・初回プロファイル開通後、通信開始するためには端末再起動/SIM抜き差し/機内モードON・OFFのいずれかが必要になる場合があります。
・利用再開(中断/中断解除)時、通信を行うためには端末の再起動または機内モードON/OFFが必要になる場合があります。
・eSIM切替時、eSIMを挿入した端末の電源が入っている必要があります。
・eSIM切替時、現在有効なプロファイルでモバイルNWに正しく接続・通信できる設定になっている必要があります。
・eSIM切替時、切替先のプロファイルでモバイルNWに正しく接続・通信できる設定になっている必要があります。
・通信状態が良好でない環境では開通処理に失敗する場合があります。通信状態の良いところで実施してください。
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共通 | プロファイル削除 | ・IoT Connect Mobile TypeSコンソール(以下ICM(S)コンソール)上のプロファイル状態が「利用中」な場合は削除できません。
・現在有効なプロファイルでモバイルNWに正しく接続・通信できる設定になっている必要があります。(*)
・eSIMを挿入した端末の電源が入っている必要があります。(*)
*の条件を満たさない場合、プロファイルの廃止は実行されますが、eSIM上からのプロファイル物理データ削除には失敗します。
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共通 | 通信速度制限 | 当社は、利用の公平性を確保すること及び当社の設備を保護することを目的として、ご契約回線における通信の利用を制限する場合があります。また、当仕様は、お客様への予告なく変更することがあります。 |
TSLプロファイル | 日本での利用 | (1)KDDI網へのローミング利用の場合、以下の通り利用可能デバイスに制約があるため注意が必要です。
データ専用端末
: KDDIへのローミング - 〇(利用可)
: ドコモへのローミング - 〇(利用可)
SMS,音声対応端末
: KDDIへのローミング - △(一部の端末のみ利用可)
: ドコモへのローミング - 〇(利用可)
【KDDIネットワークにおいてSMS,音声対応端末で利用不可の理由】
・ローミング先であるKDDIは3G網がCDMA2000方式のため、LTE網のみ提供されております。
・SMS,音声対応端末はLTEと同時にSMSや音声利用のための3G(CSドメイン)へ在圏を試みます。しかし、KDDIは3G網を提供しないためネットワークから拒否応答を行います。
->その結果、多くの端末はSMS,音声を前提としているため他網へ在圏を試み最終的に圏外となります。(ドコモ網への在圏要求を行い通信OKとなる場合があります)
*本制約事項については、LTE網しか提供されていない地域では同様に発生する可能性があります。
(2)日本利用時のキャリア(KDDI もしくは ドコモ)は電波の強い方に接続されます。お客様側で接続キャリアを指定したい場合は、お客様端末側の設定で指定いただく必要があります。
(3)日本でのTSLプロファイルの通信は電波の切れ方によってローミング先キャリアが変わる可能性があります。例えばドコモに接続されており、何かの理由でドコモの電波がなくなった場合にはKDDI側に接続されます。
また、端末再起動時(機内モードのON/OFF含む)は、SIMに登録されたRegister PLMN(最後に接続したキャリア網)に再接続されます。
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TSLプロファイル | 利用中断の反映 | 利用中断についてはボタン押下からTSL設備に伝搬されるまで1~2分かかります。また、利用中断が実際反映されるまでには以下条件のどちらかを満たす必要があります。
(1)TSL設備への利用中断反映後に最大16MB分の通信を実施します。 *従量料金に反映されます。
(2)ネットワークへの再接続(機内モード、再起動など)
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NTTCプロファイル | ステータス変更 | 定期的にメンテナンスが発生するため、処理失敗または処理完了が翌日以降となるケースがあります。
詳細は こちら を参照ください。
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5.5. IoT Connect Gateway ご利用時の注意点について¶
(1)プロファイル切替
- IoT Connect Gateway は、NTTCプロファイルのみでご利用頂けます。(TSLプロファイルでは IoT Connect Gateway はご利用頂けません。)
- 「プロファイル切替あり」のSIMにてNTTCプロファイルからTSLプロファイルに切替ると IoT Connect Gateway をご利用頂けなくなりますのでご注意願います。(再度TSLプロファイルからNTTCプロファイルに切戻すと切替前のICGW利用が継続適用されます。)
(2)固定IPアドレス有無の切替
- ご利用中SIMに対する以下の変更は不可となります。「固定IPアドレス払出あり」 ⇔ 「固定IPアドレス払出なし」
5.6. 閉域接続ご利用時の注意点について¶
(1)ご利用可能なプロファイル
- 閉域接続は、NTTCプロファイルのみでご利用いただけます。(TSLプロファイルでは、閉域接続をご利用いただくことはできません。)
(2)SIM区分(プロファイル切替機能)
- プロファイル切替機能なしのSIMのみでご利用いただけます。
(3)閉域接続のNW構築について
- ICM(S)閉域接続構成イメージおよび設定手順例については 2.1.5. 通信プラン(2)閉域接続 を参照ください。
- ICM(S)閉域接続に関わる必要な設定手順詳細については 6.7. 閉域接続 を参照ください。
- プラン変更に関する注意事項は 2.1.6プラン/上限値変更 を参照ください。
5.7. 上り特価プランご利用時の注意点について¶
(1)ご利用可能なプロファイル
- 上り特価プランは、NTTCプロファイルのみでご利用いただけます。(TSLプロファイルでは、上り特価プランをご利用いただくことはできません。)
(2)SIM区分(プロファイル切替機能)
- プロファイル切替機能なしのSIMのみでご利用いただけます。
(3)その他留意事項
- プラン変更に関する注意事項は 2.1.6プラン/上限値変更 を参照ください。
5.8. テストモードご利用時の注意点について¶
- プロファイル開通後のテストモードのお申込はできません。
- テストモードご利用中に閾値*1を超過した場合には、超過した翌日0時以降のデータ通信が課金対象*2となります。※1:テストモードご利用中の累計データ通信量が3MBを超過もしくは、テストモードご利用開始から365日経過後※2:お申込みのプランに基づき料金計算されます
- テストモードご利用中の期間は、プランの変更および上限値変更はできません。
- テストモードご利用中は容量シェア機能はご利用いただけません。容量シェア申込は実施できますが、容量シェアの反映は回線のテストモード利用を終えた後となります。
- テストモードご利用中は、ICM(S)コンソール上ではデータ利用量については表記されません。
5.9. 使用量表示画面・残量表示画面ご利用時の注意点について¶
- 使用量表示画面における使用量は、該当プロファイルで通信したデータ使用量を指します。
- 残量表示画面におけるデータ残量とは、通信速度が制限されるまでに通信可能なデータ量を指します。
[事例] 定額3GBの料金コースで開通したプロファイルに対し、 3/10までに3GBの利用量上限を超過して、通信速度が制限された状態を含めて計3.3GBデータ通信実施したのち、3/11に1GB容量追加を実施した場合、 使用量表示画面と残量表示画面の表示は下記になります。