ベアメタルサーバー(v1/v3/v4/v5)のファームウェアアップデート方法について

注釈

本手順ではメディア接続機能を利用したアップデート方法を記載しています。
他にはベアメタルサーバーからインターネット接続機能を利用し、直接ダウンロードサイトからアップデートパッケージのダウンロードも可能です。
また、以下のチュートリアルはベアメタルサーバー(v1/v3/v4/v5) が対象となります。
v2のアップデート方法については次頁でご案内します。
なお、TPMが有効化されている場合、OSによってはリカバリーキーが必要となる場合があります。そのため、作業前にリカバリーキーを必ず取得してください。

注釈

※動作検証が取れている最新バージョンは 「SPPGen91.2022_0822.4.iso」(v1),「SPP2024040000.2024_0416.18.iso」(v3/v4),「Gen11SPP2024040000.2024_0414.16.iso」(v5) です。(2024年12月現在)

本構成について

以下環境のもとチュートリアルを作成しています。
動作検証が取れている最新バージョンとは異なるためご注意ください。
なお、本文中の外部リンクは2024年8月現在で最新のものを記載しています。

Windows Server

  • オフィシャルイメージ

    WindowsServer-2022_Standard_64_include-license_baremetal-server_01

  • フレーバー

    General Purpose 2 v5

  • アップデートを行うツール

    Service Pack for ProLiant(SPP) 【P76088_001_gen11spp-2024.09.00.00-gen11SPP2024090000.2024_0923.23.iso】

RHEL

  • オフィシャルイメージ

    RedHatEnterpriseLinux-8.10_64_include-license_baremetal-server_01

  • フレーバー

    General Purpose 1 v5

  • アップデートを行うツール

    Service Pack for ProLiant(SPP) 【P76088_001_gen11spp-2024.09.00.00-gen11SPP2024090000.2024_0923.23.iso】


ドライバ/メンテナンスツール ダウンロード作業

v1の場合

  • ドライバ/メンテナンスツールのダウンロードが必要なお客様は、チケットにてお問合せください。
  • ファイルをお客さまのローカル環境にダウンロードします。

v3/v4/v5の場合

HPEサポートセンターにお客さまご自身のHPEパスポートアカウントでログインの上、ファイルをダウンロードしてください。HPEパスポートアカウントをお持ちでない場合は、新規作成してください。

  • 以下のURLにブラウザでアクセスし、画面左下の「Download Base SPP」をクリックします。

../../_images/v3v4_fwdl01.png

  • 適切なバージョンが選択されていることを確認の上、「ソフトウェアの入手」をクリックします。
    バージョンが異なる場合は、左ペインのバージョンから適切なバージョンを選択します。

../../_images/v3v4_fwdl02.png

  • HPEアカウントのサインインをしていない場合は、以下の表示でサインインを促されますので、ユーザーID/メールアドレスとパスワードを入力し、サインインします。
../../_images/v3v4_fwdl03.png

  • 再度「ソフトウェアの入手」をクリックします。
../../_images/v3v4_fwdl04.png

  • Product Download画面が表示されますので、ダウンロードしたいファイルにチェックをつけ、ダウンロードをクリックすると、ファイルがダウンロードされます。
../../_images/v3v4_fwdl05.png

ドライバ/メンテナンスツール導入作業(v1/v3/v4/v5共通)

Windows Server

  • 前項にてローカルにダウンロードしたISOファイルを、イメージ管理にアップロードします。
    具体的には、仮想サーバー > イメージ管理 > プライベートテンプレート/ISO に移動し、イメージの作成ボタンを押下して、ISOファイルをアップロードします。
  • ベアメタルサーバー起動後、メディアの接続機能を利用し、アップロードしたISOファイルをアタッチします。
iso_bringing06

  • CDドライブ(D:)を開き、「launch_sum.bat」を管理者権限で実行します。
iso_bringing07

  • Webブラウザが起動し、「Welcome HP Smart Update Manager」画面が表示されたら、「Localhost Guided Update」をクリックします。
Localhostguidupdate

  • モードを「Automatic」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
Localhostguidupdate2

  • 自動的にアップデートが行われます。
Localhostguidupdate3

  • 自動アップデート後にRebootをクリックします。
Localhostguidupdate4

  • コンソールへログインし Information > Overview を確認し「iLO Firmware Version」がバージョンアップがされていることを確認してください。

<実施前>

Localhostguidupdate5

<実施後>

Localhostguidupdate6

  • Firmware & OS Software > Firmwareより各種バージョンも確認できます。

<実施前>

Localhostguidupdate10

<実施後>

Localhostguidupdate11

  • サーバーに再度ログインし、以下のように「No components were installed or there was an error retrieving logs」と表示されるまで、再起動と「Localhost Guided Update」を繰り返し作業は完了となります。
Localhostguidupdate9

RHEL(CUI環境)

【前提】

  • 事前に管理者権限で binutils、net-toolsおよびlibxsltをインストールしてください。
(コマンド実行例)# yum install binutils
(コマンド実行例)# yum install net-tools
(コマンド実行例)# yum install libxslt

(参考)SPPに含まれるSUMのバージョンのリリースノートを参照し、上記以外にLinux OSでSUMを実行するために必要なコンポーネントがあれば、事前にyumコマンド等を使用しインストールしてください。


  • 前項にてローカルにダウンロードしたISOファイルを、イメージ管理にアップロードします。
    具体的には、仮想サーバー > イメージ管理 > プライベートテンプレート/ISO に移動し、イメージの作成ボタンを押下して、ISOファイルをアップロードします。手順については、以下をご参照ください。
  • ベアメタルサーバー起動後、メディア接続機能を利用し、アップロードしたISOファイルをアタッチします。手順については、以下をご参照ください。
  • アタッチしたISOファイルをマウントします。
    この例では、ISOファイルのマウント先ディレクトリを/mnt/cdromとして事前に作成しておきます。
(コマンド実行例)# mount -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom
  • ISOファイルをマウントできていること(df出力の最下行のように/mnt/cdromの行が表示されること)を確認し、ISOファイルのディレクトリに移動します。
  • ISOファイルのマウント先ディレクトリ配下のpackagesディレクトリに移動します。
  • 管理者権限で以下のRPMファイルをインストールします。(ファイルのバージョンはSPPに格納されているものを指定します)
(コマンド実行例)# rpm -ivh hponcfg-6.x.x.x.x86_64.rpm
(コマンド実行例)# rpm -ivh ssa-6.x.x.x.x86_64.rpm
  • 管理者権限でファームウェアのアップデートコマンドを実行します。
(コマンド実行例)# ./smartupdate --s
  • 以下のメッセージが出力されれば、アップデートは完了です。
  • アップデートコマンドでDeploy Failed等のエラーが発生した場合は、以下のリンク先のログファイルを確認してください。ログファイルに依存関係のエラーが出ている場合には、依存関係のあるパッケージをインストールして、再度アップデートコマンドを実行してください。

(参考)ISOファイルをアンマウントするには、ISOファイルのディレクトリから別のディレクトリに移動し、umountコマンドを実行します。


RHEL(GUI環境:参考手順)

【前提】

  • RHEL OS上でファームウェアアップデートツール(HPE SUM)を起動するには、GNOME等のデスクトップ環境および関連ソフトウェアがインストールされている必要があります。
  • GNOME環境は、RHELリポジトリサーバーに接続されている状態で、以下のコマンドを管理者権限で実行してインストールできます。事前にGNOMEデスクトップ環境に必要な空きディスク容量を確保してください。
(コマンド実行例)# dnf groupinstall “Server with GUI”
  • インストール後、以下のコマンドでデフォルトのターゲットをグラフィカルに設定します。
(コマンド実行例)# systemctl set-default graphical.target
  • サーバーを再起動し、変更を適用します。
(コマンド実行例)# reboot

  • 前項にてローカルにダウンロードしたISOファイルを、イメージ管理にアップロードします。
    具体的には、仮想サーバー > イメージ管理 > プライベートテンプレート/ISO に移動し、イメージの作成ボタンを押下して、ISOファイルをアップロードします。手順については、以下をご参照ください。
  • ベアメタルサーバー起動後、メディア接続機能を利用し、アップロードしたISOファイルをアタッチします。手順については、以下をご参照ください。
  • アタッチしたISOファイルをマウントします。
    この例では、ISOファイルのマウント先ディレクトリを/mnt/cdromとして事前に作成しておきます。
(コマンド実行例)# mount -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom
  • ISOファイルをマウントできていること(df出力の最下行のように/mnt/cdromの行が表示されること)を確認し、ISOファイルのディレクトリに移動します。
  • 「launch_sum.sh」を管理者権限で実行します。
(コマンド実行例)# ./launch_sum.sh

(以降はWindows Serverの「Welcome HP Smart Update Manager」画面以降と同様です)


(参考)ISOファイルをアンマウントするには、ISOファイルのディレクトリから別のディレクトリに移動し、umountコマンドを実行します。


オフライン適用手順

SPPの適用では、プラットフォームによらず、オフライン適用手順が利用できます。
vSphere ESXiの場合は、オンライン適用手順が利用できないため、以下のオフライン適用手順をご利用ください。

なお、各ファームウェアに対応するハードウェアドライバーの更新には HPE Custom ISO 等を別途ご利用ください。Custom ISOの適用手順は以下をご参照ください。

spp_offline1

  • アップロードしたプライベートテンプレートをベアメタルサーバーにメディア接続してマウントします。
    手順については、以下をご参照ください。
spp_offline2

spp_offline3

  • オフライン適用手順でアップデートします。

再起動後、SPPの適用画面が表示されますので、モードを「Automatic」にチェックを入れ「OK」をクリックし、アップデートします。