4. ワークスペース管理機能

4.1. ワークスペース

ワークスペースとは、本サービスで提供される各種リソースを管理するための論理的な管理単位です。ワークスペースは内部でリージョンに所属するテナントを管理します。ベアメタルサーバー、サーバーインスタンス、ロジカルネットワークといったリソースはすべてワークスペース内のテナントに配置されます。ワークスペース内のテナントは1リージョンにつき1つのテナントのみとなります。
お客さまは1つの本サービス契約の中で、1〜100のワークスペースを作成できます。
Smart Data Platform(以下SDPF)の各メニューをご利用いただく際に、まずワークスペースを作成する必要があります。
またワークスペースごとにそのワークスペースへのアクセス権をユーザー単位で設定できます。ワークスペースにアクセス権を設定すると、ワークスペース内のテナントにも自動的にアクセス権が設定されます。
テナント

図 4.1.1 ワークスペースとテナントの関係

4.2. ワークスペースの管理

Smart Data Platformポータル(以下SDPFポータル)のワークスペース管理機能を利用して、ワークスペースの作成/削除、およびアクセス権を設定できます。
作成したワークスペースは契約代表ユーザーのみがアクセス権をもっています。他のユーザーにアクセス権を付与するには、ワークスペース作成後にアクセスを許可するユーザーをユーザー単位に指定します。

注釈

既存ワークスペース内のテナントを別のワークスペースに配置することはできません。

4.3. ご利用条件

契約代表ユーザーはすべてのワークスペースに対してアクセス権を持ち、これを変更することはできません。
本機能は管理ユーザーのみ利用いただくことができ、一般ユーザーの権限では利用できません。
ワークスペース内のテナントはご利用のメニューでリージョンを選択した際に自動的に作成されます。APIをご利用の場合は、対象ワークスペースおよびリージョンを指定して作成できます。
1つのワークスペースに同一リージョンのテナントを複数作成することはできません。

4.4. ワークスペースの移行

許可機能 を利用して、異なるSDPF契約間でワークスペースを移行することができます。本機能は、契約代表ユーザーのみ利用できます。ワークスペースの移行は、ワークスペース内のすべてのテナントが移行対象です。
ワークスペース移行

図 4.4.1 ワークスペースの移行

4.4.1. 移行の流れ

移行元の契約代表ユーザーが移行リクエストを発出し、これを移行先の契約代表ユーザーが承認することでワークスペースの移行を実施できます。
ワークスペース移行の流れ

図 4.4.1.1 移行の流れ

4.4.2. 注意事項

4.4.2.1. ご利用条件

表 4.4.2.1.1 ご利用条件

項目

内容

移行回数

月1回

料金請求

移行した月から移行先のSDPF契約に請求されます。
例:8/15に移行した場合、8月のご利用料金は移行先のSDPF契約に請求される。
クーポンの適用は移行先のSDPF契約に準じます。

ワークスペースのアクセス権

移行元のユーザーのアクセス権はすべて削除されます。
移行先では、移行先の契約代表ユーザーにアクセス権が付与されます。

4.4.2.2. 移行不可の条件

特定の契約形態またはメニューを利用している場合は、ワークスペースの移行が実施できません。
移行リクエストを発出時にシステム側でチェックを行い、下記に該当する場合はリクエストの登録が実施できません。
表 4.4.2.2.1 移行不可の契約形態

移行元契約

移行先契約

直販契約

パートナー再販の子契約

パートナー再販の親契約

パートナー再販の子契約

表 4.4.2.2.2 移行不可のメニュー

メニュー名

メニュー種類

留意事項等

データ統合 Next Generation iPaaS Powered by Informatica

移行後対応必要メニュー

お客さまによるワークスペースの移行は可能ですが、移行元と移行先と名義が異なる場合は、別途契約変更等必要となります。弊社営業担当者へご連絡ください。

BI/BAツール TIBCO Spotfire®

移行後対応必要メニュー

お客さまによるワークスペースの移行は可能ですが、移行元と移行先と名義が異なる場合はサービス利用規約に基づき、移行先契約者情報をNTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションズ株式会社に提供します。

Managed Anti-Virus

移行後対応必要メニュー

Network Based Security/Host Based Securityメニューをお申し込みの方は、本作業実施後、翌日より15営業日の間は、サービスオーダーが実施できません。

Managed Virtual Patch

移行後対応必要メニュー

Network Based Security/Host Based Securityメニューをお申し込みの方は、本作業実施後、翌日より15営業日の間は、サービスオーダーが実施できません。

Managed Host-based Security Package

移行後対応必要メニュー

Network Based Security/Host Based Securityメニューをお申し込みの方は、本作業実施後、翌日より15営業日の間は、サービスオーダーが実施できません。

Oracle

移行不可メニュー

本メニューをご利用中のワークスペースの移行はしないでください。ワークスペースの移行によって、お客さまの不適切な利⽤が確認された場合は、弊社よりお客さまにご連絡いたします。お客さまは、弊社の連絡から6か⽉以内に、適切な状態に是正する必要があります。6か⽉を超過し、是正が確認されなかった場合、弊社にて本メニューの利用を停止します。

Hybrid Cloud with Microsoft Azure

移行不可メニュー

本メニューではお客さまによるワークスペースの移行はできません。弊社営業担当者にご相談ください。

Hybrid Cloud with AWS

移行不可メニュー

本メニューではお客さまによるワークスペースの移行はできません。弊社営業担当者にご相談ください。

docomo business RINK IDaaS

移行不可メニュー

本メニューではお客さまによるワークスペースの移行はできません。弊社営業担当者にご相談ください。

クラウド/サーバー コロケーション接続

移行後対応必要メニュー

お客さまによるワークスペースの移行は可能ですが、移行元と移行先と名義が異なる場合は、別途異名義接続時の同意書が必要となります。弊社営業担当者へご連絡ください。

Managed Firewall

移行後対応必要メニュー

Network Based Security/Host Based Securityメニューをお申し込みの方は、本作業実施後、翌日より15営業日の間は、サービスオーダーが実施できません。

Managed UTM

移行後対応必要メニュー

Network Based Security/Host Based Securityメニューをお申し込みの方は、本作業実施後、翌日より15営業日の間は、サービスオーダーが実施できません。

Managed WAF

移行後対応必要メニュー

Network Based Security/Host Based Securityメニューをお申し込みの方は、本作業実施後、翌日より15営業日の間は、サービスオーダーが実施できません。

4.4.2.3. パートナーおよびエンドユーザー利用時の注意事項

パートナーとご契約のエンドユーザー(子契約)が本機能をご利用される場合は、パートナーからの了承を得て実施してください。