1.2. FIC-Port(XaaS)

1.2.1. サービス概要

オンプレミス基盤でIaaSのサービスを提供している事業者向けのFICリソースです。

1.2.1.1. FIC-Port(XaaS)の特長

  • FIC-Port(Xaas)は、以下の特長をもった物理ポートです。
    VLAN単位で2つの用途にてご利用いただけます。
  • 公開ポイント利用
    事業者としてEndPointとして公開することで、Xaas事業者としてご利用いただけます。
    1ポートのお申し込みにつき、VLANブロック単位(16VLAN)で購入が可能です。
  • その他接続利用
    通常のFIC-Port同様に、接続元としてクラウドサービスやXaaS事業者などへのFIC-Connectionが作成可能となります。
    初期設定が公開ポイント用となっているためVLAN用途をその他接続用に変更することでご利用いただけます。 VLANブロック単位(16VLAN)で変更が可能です。

1.2.1.2. 用語の定義

  • テナント:契約に紐づくFICリソースの管理単位
  • Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/API:当サービスにて提供する申し込み方法
  • F番:各リソースに払い出される13桁のリソースID
  • L2接続:接続元(Source)がFIC-Port
  • EndPoint:エンドユーザーに対して公開ポイントとなるリソース
  • サービス利用者:XaaSサービスへ接続している利用者

1.2.2. 利用できる機能

本メニューにて利用できる機能は、以下の機能です。各機能を利用するためのFICコンソール/APIを提供致します。

表 1.2.1 機能一覧(FIC-Port(XaaS))
項番 機能 説明
1 VLANプール払出
VLANレンジは16個単位で払い出されます。払い出されたVLAN数が接続可能なFIC-Connection数となります。
2 セルフマネジメント お客さまご自身の操作により、FIC-Port(XaaS)を管理できます。
3 公開ポイント利用 エンドユーザー向けにFIC-Port(XaaS)をEndPointとして公開リソース情報を登録することができます。(複数のFIC-Port(XaaS)をEndPointとして登録が可能です。)
4 公開サービス機能 FIC-Connectionの接続先としてサービス利用者向けにサービス名を公開することが可能です。登録した公開サービスは公開/非公開へ切替可能です。
5 VLANステータス変更
FIC-Port(XaaS)で利用している、VLANのステータスを「preparing」から「unused」へ変更することが可能です。
「unused」、および「used」のVLANステータスを変更することはできません。
「unused」に変更されたVLAN IDはFIC-Connectionの接続用に再度払い出しされます。
各VLANステータスの種類は以下です。
 unused:未使用のVLAN ID
 used:利用中のVLAN ID
 preparing:FIC-Connectionが廃止され利用不可となっているVLAN ID
6 VLAN用途
FIC-Port(XaaS)に払い出されたVLANの利用用途を、VLANブロック単位(16VLAN)で変更可能です。
公開ポイント用:EndPointとして公開しているサービスの接続用に払い出すVLAN
その他接続用:上記以外のFIC-Port(XaaS)に紐づくConnectionに利用するVLAN

1.2.3. メニュー

FIC-Port(XaaS)は、お客さまのご希望構成に応じて、メニューが適用されます。

表 1.2.2 メニュー一覧(FIC-Port(XaaS))
提供エリア ロケーション 提供帯域 インターフェイス規格 提供有無
Japan East NTT Com Tokyo (NW1) 1 Gbps 1000Base-LX
    10 Gbps 10GBase-LR
Japan West NTT Com Osaka (Dojima #1) 1 Gbps 1000Base-LX
    10 Gbps 10GBase-LR

注釈

ロケーションのプルダウンメニューに「NTT Docomo Tokyo1」「NTT Docomo Osaka1」のロケーションが表示されますが、該当ロケーションにてFIC-Port(XaaS)を購入することはできません。


1.2.4. 申し込み種別と方法

FICコンソール/APIにて、FIC-Port(XaaS)を申し込みいただくことが可能です。

表 1.2.3 申し込み種別一覧(FIC-Port(XaaS))
申し込み種別 変更項目 納期 一時的な通信影響
新設 即日
アクティベート 即日 なし
変更 VLAN数 即日 なし
変更 VLANステータス 即日 なし
変更 VLAN用途 即日 なし
廃止 即日
  • FICコンソールでの申し込み方法は チュートリアル をご参照ください。
  • APIで参照可能な項目については APIリファレンス をご覧ください。
  • FIC-Port(XaaS)の新設申し込みを行うとLOAが発行されます。

1.2.5. 上限値

  • 各エリア毎(Japan East/Japan West)に16ポートまで購入できます。
  • 1つのFIC-Portに対し、購入できるVLAN数の上限は512個です。設備状況により、最大個数まで申し込めない場合があります。
  • 保持できるMACアドレス数の上限は、1VLANあたり64個です。
  • 1FIC-Port(XaaS)/FIC-Connectionの上限はお客さま自身が所持している1FIC-Port/VLAN数が上限になります。

1.2.6. 注意事項

1.2.6.1. ご利用時の注意事項

  • FIC-Port側のAutoNegotiation機能は以下となります。
    1Gの場合、AutoNegotiationはOFFとなり、通信方式は全二重固定となります。
    10Gの場合、AutoNegotiationはなく、通信方式は全二重固定となります。
  • FIC-Port(XaaS)に接続するアクセス回線(NexcenterConnectMetro接続、UNOイーサ専用線など)は、お客さまにてご準備いただく必要があり、サポートの対象外となります。
    なお、アクセス回線をお申し込み際にはFIC-Port側の物理インターフェイスは1000Base-LX/10GBase-LRをご指定ください。
    ※アクセス回線とFIC-Portの物理インターフェイスがミスマッチとなり、接続できない事例が発生しておりますのでご注意ください。
  • XaaS事業者が所有しているFIC-Port(XaaS)に影響のあるメンテナンスについては、XaaS事業者にのみ通知されます。
    FIC-Port(XaaS)を所有しているXaaS事業者の方は、必要に応じてサービス利用者への周知を実施ください。

1.2.6.2. お申し込み時の注意事項(共通)

  • 申し込み受付完了後、設定が完了するまでの間は他の申し込みを行うことができません。
  • API権限管理機能 のIAMロールにて、読み取り専用(GETメソッドのみ許可)の権限を割り当てたユーザのお客さまは、申し込みできません。

1.2.6.3. お申し込み時の注意事項(新設)

  • FICコンソールでのお申込みの場合VLAN-IDは指定できません。
    APIにてFIC-Portを購入する場合のみ利用したいVLANレンジを指定することが可能です。
    APIを利用して指定可能なVLANレンジを確認後、ご希望の範囲を指定して、ご購入ください。
    使用可能なVLANレンジを確認する方法は こちら をご参照ください。
    APIによるFIC-Portの購入方法は こちら をご参照ください。
  • FIC-Port(XaaS)の申し込み完了後、90日(※)経過すると自動で課金が開始されます。アクティベートは別途お客さまにて処理が必要です。アクティベートを行わず90日以内にFIC-Portを廃止した場合には、 キャンセル料 が発生いたします。
    ※新設完了時刻から24時間となる時刻を1日目として、90日目の同時刻をいいます。
  • FIC-Portへのアクセス回線の接続は、別途アクセス回線サービスにて対応をお願いします。
  • お客さま宅内機器とはタグVLAN(IEEE802.1q)で接続する必要があります。

1.2.6.4. お申し込み時の注意事項(アクティベート)

  • FIC-Port(XaaS)新設後はアクティベート手続きが必要となります。
  • アクティベート手続き前でも対象のFIC-Port(XaaS)を接続元または、接続先とするFIC-Connectionを作成することは可能ですが、FIC-Port(XaaS)を利用した通信を実施する際は、アクティベート手続きが必要です。

1.2.6.5. お申し込み時の注意事項(LOA取得)

  • 取得したLOAの「Demarcation」に記載されているFIC-Port(XaaS)のポート番号は、若番がTx、老番がRxになります。
    FIC-Port(XaaS)の若番にお客さま側ポートのRx、老番にお客さま側ポートのTxを接続するよう、物理回線サービスをお申し込みされた事業者に依頼してください。
    お客様Port[Rx] ← FIC-Port(XaaS)[Tx(若番)]
    お客様Port[Tx] → FIC-Port(XaaS)[Rx(老番)]
  • FIC-Port(XaaS)は申し込み完了後、90日経過すると自動で課金が開始されますが、FIC-Port(XaaS)のLOAに関しては90日以降もご利用いただくことが可能です。

1.2.6.6. お申し込み時の注意事項(VLAN数変更)

  • FIC-Port購入後、VLAN数変更が可能となります。
    VLAN数の追加は、該当Port上に16VLAN以上の在庫がある場合、残VLAN数に応じVLANレンジ単位で追加できます。
    VLAN数の削除は、未使用のVLANが16VLAN単位(VLANレンジ単位)で存在する場合、お申し込み時に払い出されたVLANレンジ単位で削除することができます。
    VLANレンジを跨いだ16VLAN単位やVLANレンジの中から特定のVLANのみ削除することはできません。
    VLANを削除する際に未使用のVLANレンジが複数ある場合は、VLANレンジ単位で老番から削除されます。
  • FICコンソールではVLANレンジを指定しての追加・削除はできません。
    APIからのみVLANレンジを指定しての追加・削除が可能です。APIを利用して指定可能なVLANレンジを確認後、ご希望の範囲を指定して変更の申し込みをしてください。
  • APIを使用してVLANレンジの追加・削除を同時に行うことはできません。
    既存FIC-Portの払い出し済みVLANレンジの変更をご希望の際は、変更したいVLANレンジを追加後、不要なVLANレンジを削除してください。

1.2.6.7. お申し込み時の注意事項(VLANステータス)

  • なし

1.2.6.8. お申し込み時の注意事項(VLAN用途)

  • FIC-Port(Xaas)に払い出されるVLANは、初期設定時「公開ポイント利用」となっているため、接続元(Source)にしたConnectionを作成する場合は、「その他接続利用」に利用用途変更をしたうえで、Connectionを作成可能です。
  • 購入したVLANレンジ内に利用中のVLANがない場合、VLAN用途変更が可能です。*1つ(1VLAN)でも 「used」 がある場合は変更できません

1.2.6.9. お申し込み時の注意事項(廃止)

  • アクティベートを行わず90日以内にFIC-Portを廃止した場合には、 課金は開始されませんが キャンセル料 が発生いたします。
  • アクティベート後に廃止した場合は、アクティベートから廃止までのご利用料金を請求いたします。
  • FIC-Portに接続しているアクセス回線の抜去は、別途アクセス回線の廃止申し込みを実施してください。