クラウド/サーバー Flexible InterConnect接続ゲートウェイ¶
サービス概要¶
接続の概要¶
- NTT Comが提供する高品質・高信頼なインターコネクトサービスであるFlexible InterConnectとSDPF クラウド/サーバーを接続するための機器の1つとして、SDPF クラウド/サーバー環境内にお客さま専用の仮想ルーター(以下、FICゲートウェイ)を提供します。
FICゲートウェイの特長¶
FICゲートウェイは、以下の特長をもった仮想ルーターです。
- 実績あるNTTComのネットワークサービスとクラウドサービスをワンストップでご利用いただけます。
- 物理的に冗長構成で実装されており、安定した通信をご利用いただけます。
利用できる機能¶
機能一覧¶
FICゲートウェイで提供する機能は、以下の機能です。
機能 | 機能概要 |
FICゲートウェイ機能 | SDPF クラウド/サーバー内に構築されるロジカルネットワークと、Flexible InterConnectとを接続するためのゲートウェイ機能を提供します。 |
セルフマネジメント機能 | お客さまご自身の操作により、FICゲートウェイを管理できるポータル/APIを提供します |
各機能の説明¶
FICゲートウェイ機能¶
FICゲートウェイとは、Flexible InterConnectとテナント間の通信を実現する仮想ルーターです。以下の3機能を有します。
機能 | 機能説明 | 注意事項 |
Flexible InterConnect接続機能 | Flexible InterConnectサービスとの接続を提供します。 |
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ゲートウェイインターフェイス機能 | 下記の2つの機能を提供します。
1.ロジカルネットワークとの接続機能
2.ゲートウェイインターフェイスへのIPアドレスアサイン機能
|
|
BGP経路広告/スタティックルーティング機能 | スタティックルーティングを設定しFlexible InterConnectにBGP経路広告する機能を提供します。 |
|
セルフマネジメント機能¶
カスタマポータル/APIでは、以下の操作を実施することが可能です。
操作 | 操作可能な内容 | 詳細 |
ネットワークの接続 | 接続の追加、削除 | ゲートウェイインターフェイスを作成し、任意のロジカルネットワークに接続することができます。また、ゲートウェイインターフェイスを削除し、接続を切断できます。 |
アドレス設定 | アドレスの設定 | ゲートウェイインターフェイスに任意のIPアドレスをアサインすることができます。 |
BGP経路広告/スタティックルートの設定 | スタティックルート/広告経路の追加、削除 | Flexible InterConnect側にBGP経路を広告することができます。 |
ネットワークの接続
お客さまは、ゲートウェイインターフェイスを、任意のロジカルネットワークに接続することができます。なお、以下の制約があります。
- 1つのゲートウェイインターフェイスには、1つのロジカルネットワークが接続できます。複数のロジカルネットワークを接続することはできません。
- 接続先ロジカルネットワークの変更はできません。変更する場合、接続の削除・追加を実施する必要があります。
本操作と同時に、後述のゲートウェイインターフェイスへのIPアドレス設定を行うことができます。
アドレス設定
- お客さまは、FICゲートウェイのゲートウェイインターフェイスに対し、任意のIPアドレスをアサインすることができます。
- 本操作は、ロジカルネットワークの接続と同時に実行されます。
- FICゲートウェイは冗長化された構成で提供されるため、プライマリ・セカンダリ・VRRP用仮想IPアドレスの合計3つのIPアドレス、VRRPグループIDを設定できます。
- FIC接続インターフェイスのIPアドレスは、申込時に指定された/29のセグメントから自動で割当を行います。本IPアドレスを変更することは出来ません。
パラメータ | 詳細 |
ゲートウェイIPv4アドレス | VRRP用の仮想IPアドレス |
プライマリデバイスIPv4アドレス | 冗長化されたFICゲートウェイのうち、プライマリ側のFICゲートウェイのインターフェイスにアサインするIPアドレス |
セカンダリデバイスIPv4アドレス | 冗長化されたFICゲートウェイのうち、セカンダリ側のFICゲートウェイのインターフェイスにアサインするIPアドレス |
VRRPグループID | ゲートウェイインターフェイスで用いるVRRPグループID |
注釈
- 同一ロジカルネットワーク上でVRRPグループIDが重複すると、通信が正常に行えない可能性があります。必ず別の値を指定してください。
- IPアドレスを変更する場合、ロジカルネットワークとの接続を削除・追加いただく必要があります。
- ゲートウェイインターフェイス(G1/P1/S1)に割当するセグメントと、FIC接続用インターフェイス(P2/S2/P3/S3)に割当するセグメントを重ならないように設定してください。BGPの動作に影響を与え通信断となる可能性があります。
NG例
- ゲートウェイインターフェイス(G1/P1/S1)部セグメント 192.168.0.0/24
- FIC接続用インターフェイス(P2/P3)セグメント 192.168.0.0/30
- FIC接続用インターフェイス(S2/S3)セグメント 192.168.0.4/30
BGP経路広告/スタティックルートの設定
- お客さまは、FICゲートウェイにスタティックルートを設定することができます。
- ゲートウェイインターフェイスの接続ネットワークアドレス、スタティックルートの宛先ネットワークアドレスをBGP経路として広告します。
- スタティックルートの宛先ネットワークについては、下記のIPアドレスを含めないでください。また、下記IPアドレスよりもマスク長が長いネットワークは設定しないでください。ロンゲストマッチによりBGPやVRRPの動作に影響を与え通信断となる可能性があります。
- ゲートウェイインターフェイスのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G1/P1/S1)
- FIC接続インターフェイスのIPv4アドレスと、FIC-RouterのIPv4アドレス(アドレス設定項の図:P2/S2/P3/S3)
- 設定可能なパラメータは以下の通りです。
パラメータ | 詳細 |
名前 | スタティックルートの名前を設定することができます。 |
説明 | スタティックルートの説明を設定することができます。 |
宛先 | 本スタティックルートの宛先ネットワーク(IPアドレスブロック)を設定できます。また、本アドレスは、経路情報としてFlexible InterConnect側に広告されます。 |
ネクストホップ | 宛先に設定したネットワークへの通信を行うためのネクストホップを設定できます。 |
注釈
設定できるスタティックルートの上限は32経路です。
メニュープラン¶
プランリスト¶
- FICゲートウェイは、お客さまが契約した帯域プランに応じて、帯域設定が適用されます。
リージョン | プラン種別(最大帯域) | 確保帯域 | JP1 | JP2 | JP4 | JP5 | JP6 | JP7 | JP8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
接続先リージョン | 東日本 | 西日本 | 東日本 | 東日本 | 西日本 | 東日本 | 西日本 | ||
帯域確保 | 10M | 10M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
20M | 20M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
30M | 30M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
40M | 40M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
50M | 50M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
100M | 100M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
200M | 200M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
300M | 300M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
400M | 400M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
500M | 500M | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
1G | 1G | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
2G | 2G | × | × | × | × | × | ◯ | ◯ | |
3G | 3G | × | × | × | × | × | ◯ | ◯ | |
4G | 4G | × | × | × | × | × | ◯ | ◯ | |
5G | 5G | × | × | × | × | × | ◯ | ◯ | |
10G | 10G | × | × | × | × | × | ◯ | ◯ |
申込種別と方法¶
ビジネスポータル/APIにて、Flexible InterConnectを申し込みいただくことが可能です。
申し込み種別 | 申し込み方法 | 納期 |
Flexible InterConnectの新設 | ビジネスポータル/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 |
Flexible InterConnectの帯域変更 | ビジネスポータル/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 |
Flexible InterConnectの廃止 | ビジネスポータル/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 |
申込時の注意事項¶
Smart Data PlatformとFICゲートウェイとの接続条件は以下となります。
- 本メニューは、1テナントに対し複数契約いただくことが可能です。1テナントで契約できる最大数は32契約です。
- 同一名義・異名義に関わらず、異なるSDPFテナントから同一のFlexible InterConnectテナントに接続いただくことが可能です。
- 同一名義・異名義に関わらず、異なるFlexible InterConnectテナントから同一のSDPFテナントに接続いただくことが可能です。
- 同一のロジカルネットワークに複数のFICゲートウェイを接続した場合、MACアドレスが重複するため通信することが出来ません。
Flexible InterConnectの構成及び利用時の注意事項は以下となります。
- FICゲートウェイの利用には、Flexible InterConnectの契約が必須となります。Flexible InterConnectの新設・帯域変更・廃止に応じて、FICゲートウェイが追加・変更・削除されます。
- 異なる名義のFlexible InterConnectとSDPFを接続する場合、下記を実施いただく必要がございます。
- ポータル申込の場合、接続したいFlexible InterConnectの契約ユーザーとしてFlexible InterConnectポータルに再ログインいただいて、申し込みいただく必要がございます。シングルサインオン連携が可能なのは、同一名義の場合のみです。
- SDPFのテナントID/API鍵/API秘密鍵の情報を取得し、Flexible InterConnectの申し込み担当者に伝えていただく必要がございます。
- SDPFへのアクセス権限を伝えることになるため、適切な権限管理を実施願います。SDPFの権限管理方法は API権限管理 機能を用いて実施することが可能です。本メニューのお申し込みにはSDPF基盤との接続認証権限のみ必要であるため、 チュートリアル:Keystoneへのアクセスを許可する権限設定例 を参考にして設定してください。
ご利用条件¶
他メニューとの組み合わせ条件¶
- 本機能は全てのメニューとの組み合わせが可能です。ロジカルネットワークとの接続はデータプレーンとの接続のみ可能です。
- なお、FICゲートウェイの利用には、Flexible InterConnectの契約が必須です。
サービス提供の品質¶
サポート範囲¶
「本詳細情報(機能一覧)」に記載されている機能はサポート対象です。
なお本サービスの契約後、お客さま自身で設定したパラメータの設定誤り(スタティックルーティングの設定など)に起因する不具合については、サポート対象外です。
運用¶
本メニューの運用品質は、Smart Data Platform クラウド/サーバーに標準で定められた運用品質に準じます。詳細については、 詳細情報 Support を参照ください。
SLA¶
本メニューのSLAは、Flexible InterConnectサービスのSLAに準じます。Flexible InterConnectサービスについての詳細は、弊社営業担当にご確認ください。