1.2.6. Version2からVersion3へのバージョンアップについての諸注意

バージョンアップ機能には、下記の諸注意がございます。お客様のご希望のタイミングでバージョンアップができない可能性がございますので、複数の作業日程をあらかじめご計画いただけますと幸いです。


・1デバイスのバージョンアップに80分程度の時間を要します。

・Managed WAFのバージョンアップ時、計10分程度の通信断(数分の断が複数回)が発生いたします。

・通信断に関わる目安としては上記となりますが、基盤の状況により超過する場合がありますのでご注意願います。

・バージョンアップ処理は同一リージョン内で最大5台程度の並列処理にて実施されます。
例1) JP1で5デバイスがバージョンアップをしている時、JP1でバージョンアップ機能を実行すると、バージョンアップ開始までに最大80分の待ちが発生いたします。
例2) JP1で5デバイスがバージョンアップをしている時であっても、JP2でバージョンアップをしているデバイスが5台以下であれば、JP2のバージョンアップ開始に待ち時間は発生いたしません。
※5台は目安のため前後いたします。

・バージョンアップ機能を実施すると、バージョンアップ待機中のステータスであってもキャンセルすることができません。

・バージョンアップ待機中は、通信断は発生いたしません。

・Version2からVersion3の別プランへ移行したい場合、同プランでVersion3に移行後にプラン変更を実施いただく必要がございます。
例:Managed WAF (2CPU-4GB) Version2からManaged WAF (4CPU-6GB) Version3へ変更したい場合。
STEP1:Managed WAF (2CPU-4GB) Version2からManaged WAF (2CPU-4GB) Version3へバージョンアップ。(通信断発生)
STEP2:Managed WAF (2CPU-4GB) Version3からManaged WAF (4CPU-6GB) Version3へプラン変更。(通信断発生)

・バージョンアップ前のログ、インシデントレポート、各種設定の実行履歴、コンフィグエクスポート結果はVersion3へは引き継がれません。また、バージョンアップ実施後は、Version2のポータルに過去のログを確認することができなくなります。

・バージョンアップ前のデバイスKPIはVersion3へは引き継がれません。

Version2とVersion3 仕様差分 (Signature 追加/変更) にご案内のとおり、一部Signature IDが変更されています。 White List/Block Listに登録しているSignature IDが該当した場合、バージョンアップ後に当該IDの設定は削除されます。また、バージョンアップに伴いシグネチャーの検知精度も向上しています。そのため、これまで透過していた通信についても検知/防御する場合があります。Signature ID設定削除および検知精度の向上による通信影響をご懸念される場合、バージョンアップ前にMonitorモードへ変更し、バージョンアップ後に通信影響をご確認の上、Monitorモード解除をお願いいたします。Monitorモードの設定につきましては こちら を参照ください。

Version2とVersion3 仕様差分 にご案内のとおり、暗号スイートが変更されています。それに伴いVersion3ではこれまでVersion2で使用できていたCipherの内、使用できなくなっているCipherがあるため、事前にCipherを確認いただき、お客様の環境に合わせてバージョンアップ後に対応するようお願い致します。

・システム間連携のため毎月1日AM 6:00~3日AM 9:00(JST)はバージョンアップ機能がご利用できません。

・オブジェクトやポリシー等、Nameを設定が必要な項目についてはNameから禁止文字(< > ( ) # ' " スペース(空白)全角文字)を削除してからバージョンアップを実施してください。バージョンアップ後お客様で対象のポリシーやオブジェクト等が編集、削除できない状態になってしまいます。