クラウド/サーバー docomo MEC接続ゲートウェイ

サービス概要

本サービスはdocomo MEC Compute Eご利用者様限定のサービスです。

接続の概要

  • NTT ドコモが提供するdocomo MECとSmart Data Platform(以下、SDPF) クラウド/サーバーを接続するための機器の1つとして、SDPF クラウド/サーバー環境内にdocomo MECお客様専用の仮想ルーター(以下、docomo MECゲートウェイ)を提供します。
概要

docomo MECゲートウェイの特長

docomo MECゲートウェイは、以下の特長をもった仮想ルーターです。

  • 実績のあるNTT コミュニケーションズのネットワークサービスとクラウドサービスをワンストップでご利用いただけます。
  • 物理的に冗長構成で実装されており、安定した通信をご利用いただけます。

利用できる機能

機能一覧

docomo MECゲートウェイで提供する機能は、以下の機能です。

機能 機能概要
docomo MECゲートウェイ機能 SDPF クラウド/サーバー内に構築されるロジカルネットワークと、docomo MECとを接続するためのゲートウェイ機能を提供します。
セルフマネジメント機能 お客さまご自身の操作により、docomo MECゲートウェイを管理できるポータル/APIを提供します

各機能の説明

docomo MECゲートウェイ機能

docomo MECゲートウェイとは、docomo MECとテナント間の通信を実現する仮想ルーターです。以下の3機能を有します。

機能 機能説明 注意事項
docomo MEC接続機能 docomo MECとSDPF基盤との接続を提供します。
  • 1つのテナントにて、利用可能なdocomo MECゲートウェイの最大数は「32」です。
  • 1つのdocomo MECゲートウェイに接続できるdocomo MECは1つです。
  • 本セグメントのIPアドレスは、後から変更することはできません。廃止新設での変更となります。
ゲートウェイインターフェイス機能
下記の2つの機能を提供します。
1.ロジカルネットワークとの接続機能
2.ゲートウェイインターフェイスへのIPアドレスアサイン機能
  • docomo MECゲートウェイに接続できるロジカルネットワークは1つです。
  • docomo MECゲートウェイはVRRPで冗長化するため、お客さまはIPアドレス3つをアサインしていただく必要があります。
  • ゲートウェイインターフェイスに設定できるIPv4アドレスに制約はありません。
  • 本IPアドレスを変更する場合、ロジカルネットワークとの接続を削除・追加いただく必要があります。
  • 同一ロジカルネットワーク上でVRRPグループIDが重複すると、通信が正常に行えない可能性があります。VRRPグループIDが重複しないように、必ず別の値を指定してください。
BGP経路広告/スタティックルーティング機能 スタティックルーティングを設定しdocomo MECにBGP経路広告する機能を提供します。
  • ゲートウェイインターフェイスの接続ネットワークアドレス、スタティックルートの宛先ネットワークアドレスをBGP経路として広告します。
  • スタティックルートの上限値は、「32行」です。
  • スタティックルートの宛先ネットワークについては、下記のIPアドレスを含めないでください。また、下記IPアドレスよりもマスク長が長いネットワークは設定しないでください。ロンゲストマッチによりBGPやVRRPの動作に影響を与え通信断となる可能性があります。
    • ゲートウェイインターフェイスのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G1/P1/S1)
  • docomo MEC側からBGP受信できる経路数上限は20,000経路です。

セルフマネジメント機能

カスタマポータル/APIでは、以下の操作を実施することが可能です。

操作 操作可能な内容 詳細
ネットワークの接続 接続の追加、削除 ゲートウェイインターフェイスを作成し、任意のロジカルネットワークに接続することができます。また、ゲートウェイインターフェイスを削除し、接続を切断できます。
アドレス設定 アドレスの設定 ゲートウェイインターフェイスに任意のIPアドレスをアサインすることができます。
BGP経路広告/スタティックルートの設定 スタティックルート/広告経路の追加、削除 docomo MEC側にBGP経路を広告することができます。

ネットワークの接続

お客さまは、ゲートウェイインターフェイスを、任意のロジカルネットワークに接続することができます。なお、以下の制約があります。

  • 1つのゲートウェイインターフェイスには、1つのロジカルネットワークが接続できます。複数のロジカルネットワークを接続することはできません。
  • 接続先ロジカルネットワークの変更はできません。変更する場合、接続の削除・追加を実施する必要があります。

本操作と同時に、後述のゲートウェイインターフェイスへのIPアドレス設定を行うことができます。

インターフェイス

アドレス設定

  • お客さまは、docomo MECゲートウェイのゲートウェイインターフェイスに対し、任意のIPアドレスをアサインすることができます。
  • 本操作は、ロジカルネットワークの接続と同時に実行されます。
  • docomo MECゲートウェイは冗長化された構成で提供されるため、プライマリ・セカンダリ・VRRP用仮想IPアドレスの合計3つのIPアドレス、VRRPグループIDを設定できます。
  • docomo MEC接続インターフェイスのIPアドレスは、申込時に指定された/29のセグメントから自動で割当を行います。本IPアドレスを変更することは出来ません。
パラメータ 詳細
ゲートウェイIPv4アドレス VRRP用の仮想IPアドレス
プライマリデバイスIPv4アドレス 冗長化されたdocomo MECゲートウェイのうち、プライマリ側のdocomo MECゲートウェイのインターフェイスにアサインするIPアドレス
セカンダリデバイスIPv4アドレス 冗長化されたdocomo MECゲートウェイのうち、セカンダリ側のdocomo MECゲートウェイのインターフェイスにアサインするIPアドレス
VRRPグループID ゲートウェイインターフェイスで用いるVRRPグループID

注釈

  • 同一ロジカルネットワーク上でVRRPグループIDが重複すると、通信が正常に行えない可能性があります。必ず別の値を指定してください。
  • IPアドレスを変更する場合、ロジカルネットワークとの接続を削除・追加いただく必要があります。
IPアドレス

BGP経路広告/スタティックルートの設定

  • お客さまは、docomo MECゲートウェイにスタティックルートを設定することができます。
  • ゲートウェイインターフェイスの接続ネットワークアドレス、スタティックルートの宛先ネットワークアドレスをBGP経路として広告します。
  • スタティックルートの宛先ネットワークについては、下記のIPアドレスを含めないでください。また、下記IPアドレスよりもマスク長が長いネットワークは設定しないでください。ロンゲストマッチによりBGPやVRRPの動作に影響を与え通信断となる可能性があります。
    • ゲートウェイインターフェイスのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G1/P1/S1)
  • 設定可能なパラメータは以下の通りです。
パラメータ 詳細
名前 スタティックルートの名前を設定することができます。
説明 スタティックルートの説明を設定することができます。
宛先 本スタティックルートの宛先ネットワーク(IPアドレスブロック)を設定できます。また、本アドレスは、経路情報としてdocomo MEC側に広告されます。
ネクストホップ 宛先に設定したネットワークへの通信を行うためのネクストホップを設定できます。

注釈

設定できるスタティックルートの上限は32経路です。受信できる経路数の上限は20,000経路です。

ルーティング

メニュープラン

プランリスト

  • docomo MECゲートウェイは、10G ベストエフォートのみの提供となります。

申込種別と方法

お申込みの前にCompute E MECダイレクト接続利用契約を完了していただく必要があります。詳しい「申込方法」は下記をご参照ください。
<https://www.mec.docomo.ne.jp/document/docs/mec-direct-ph2/concepts/how-to-use.html>
申し込み種別 申し込み方法 納期
docomo MEC接続サービスの新設 docomo MECポータル上のSIM&サービス管理画面VGWタブにてMEC-GW利用のトグルをONにすることで、SDPF クラウド/サーバー上のテナントにMEC-GWが作成されます。 即日
docomo MECの廃止 docomo MECポータル上のSIM&サービス管理画面VGWタブにてMEC-GW利用のトグルをOFFにすることで、SDPF クラウド/サーバー上のテナントにMEC-GWが削除されます。 即日


申込時の注意事項

Smart Data Platformとdocomo MECとの接続条件は以下となります。

  • 本メニューは、1テナントに対し複数契約いただくことが可能です。1テナントで契約できる最大数は32契約(32ロジカルネットワーク分)です。
  • MACアドレスが重複し通信ができなくなるため、同一のロジカルネットワークに複数のdocomo MECゲートウェイを接続することができません。

docomo MEC接続サービスの構成及び利用時の注意事項は以下となります。

  • docomo MECゲートウェイ の利用には、docomo MECの契約が必須となります。docomo MECの新設・廃止に応じて、docomo MECゲートウェイが追加・削除されます。

ご利用条件

他メニューとの組み合わせ条件

  • 本メニューをご利用のお客様は一部SDPFメニューのみご利用可能です。ロジカルネットワークとの接続はデータプレーンとの接続のみ可能です。
  • なお、docomo MECゲートウェイの利用には、docomo MECの契約が必須です。

利用可能メニューは以下となります。

  • クラウド/サーバー
    • 仮想サーバー
      • サーバーインスタンス
      • イメージ管理
    • ストレージ
      • ブロックストレージ
      • ファイルストレージ
    • セキュリティ
      • Managed Anti-Virus​
      • Managed Virtual Patch​
      • Managed Host-based Security Package​
    • ミドルウェア/ライセンス
      • Oracle​
      • イメージ管理
      • SQL Server​
      • Arcserve Unified Data Protection​
      • HULFT​
      • Windows Server Remote Desktop Services SAL​
    • バックアップ
      • Arcserve Cloud Direct​
  • ネットワーク
    • 相互接続/関連サービス
      • インターネット接続ゲートウェイ​
      • Flexible InterConnect接続ゲートウェイ​
      • リージョン間接続​
      • テナント間接続
      • コロケーション間接続​
    • インターネット/関連サービス​
      • DNS
    • クラウド/サーバー​ ローカルネットワーク
      • ロジカルネットワーク​
      • 共通機能ゲートウェイ​
      • Managed Load Balancer
    • クラウド/サーバー ​ネットワークセキュリティ​
      • Managed Firewall​
      • Managed UTM​
      • Managed WAF​
      • セキュリティグループ​
  • モニタリング/​監査​
    • リソースモニタリング
      • モニタリング

料金

Smart Data Platformサービスにおいては料金は発生しません。


サービス提供の品質

サポート範囲

「本詳細情報(機能一覧)」に記載されている機能はサポート対象です。
なお本サービスの契約後、お客さま自身で設定したパラメータの設定誤り(スタティックルーティングの設定など)に起因する不具合については、サポート対象外です。

運用

本メニューの運用品質は、Smart Data Platform クラウド/サーバーに標準で定められた運用品質に準じます。詳細については、 詳細情報 Support を参照ください。

SLA

本メニューは、SLA対象外です。

注意事項

  • docomo MECゲートウェイ宛の通信は、サービス基盤を守るために流量制限を実施しています。docomo MECゲートウェイ宛のPing監視は実施しないでください。
  • docomo MECゲートウェイを通過する通信については上記流量制限を設けず、契約プランに応じた品質・速度を提供します。
  • MTUサイズは最大1500バイトまで対応しています。