概要

  • 弊社クラウドサービス(ECL1.0)のプロバイダーライセンスで使用していたRHELイメージをハイパーバイザー環境に持ち込んだ後は、弊社ライセンス認証サーバー(RHUI)への接続が必須となるため、以下の作業を実施ください。
  • お客さまライセンスで持ち込まれた場合(BYOLの場合)は、以下の作業は不要です

作業にあたっての前提条件

RHUIへの接続にあたり、作業対象のサーバーインスタンスに対して、以下の前提条件が必要となります。


  1. 共通機能ゲートウェイに接続し、 TCP443 ポートの通信が可能であること (アクセス先を限定したい場合には、下記項目の「ライセンス認証サーバ設定情報」を参照しサーバーアドレス指定でのフィルタ設定をお願いします)
  2. root 権限または sudo 権限でのコンソール作業が可能な状態であること
  3. お客さまで導入・設定されている、アンチウイルスソフトなどのセキュリティに関する設定が無効化されていること (もし、無効化されていない場合には想定外の動作が発生する場合がございます)

ライセンス認証サーバ設定情報

ライセンス認証サーバ(RHUI)の宛先は以下の通りです。

リンクローカルアドレス
169.254.127.24


また各リージョンにおけるrpmパッケージは以下の通りです。

リージョン名 rpmパッケージ名    
  RHEL7 RHEL6 RHEL5
JP1 rh07-rhui-client02-jp1-ecl-ntt-com-2.0-1.noarch.rpm rh06-rhui-client01-jp1-ecl-ntt-com-2.0-1.noarch.rpm rh05-rhui-client01-els-01-jp1-ecl-ntt-com-2.0-1.noarch.rpm
JP2 rh07-rhui-client02-jp2-ecl-ntt-com-2.0-1.noarch.rpm rh06-rhui-client01-jp2-ecl-ntt-com-2.0-1.noarch.rpm rh05-rhui-client01-els-01-jp2-ecl-ntt-com-2.0-1.noarch.rpm


クライアント設定 RPM パッケージのインストール

etc/hostsの設定追加
etc/hostsに以下の設定を追記してください。
169.254.127.24 rhcds-sr-vip-<リージョン名>.ecl.ntt.com.local

注釈

万が一上記IPアドレス(169.254.127.24)のhosts設定ファイルが存在した場合には事前に削除いただくか、コメントアウト(行頭に#)を設定してください。


各リージョンのhosts設定は以下になります。

リージョン名 設定内容
JP1 169.254.127.24 rhcds-sr-vip-jp1.ecl.ntt.com.local
JP2 169.254.127.24 rhcds-sr-vip-jp2.ecl.ntt.com.local


ライセンス認証設定パッケージの削除
本手順では、お客様のサーバーインスタンスにて認証切り替えの前に、以下手順を実施頂き、既存のライセンス認証設定を削除頂く必要があります。 以下コマンドで不要なライセンス認証設定パッケージがインストールされているか確認します。

(実行コマンド)

#rpm –qa | grep ec-rhel*

上記のコマンド実行後以下の様な出力があった場合には、 以下のコマンドを実行し既存のライセンス認証設定パッケージを削除します。 下記出力が無い場合にはそのまま次章の手順を実施ください。

(出力例)

#rpm –qa | grep ec-rhel*
ec-rhel5-normal-00-1.0-1 ←本出力があった場合には設定の削除が必要です。

(削除コマンド)

#rpm –e ec-rhel5-normal-00-1.0-1

注釈

削除コマンド実行後は再度確認コマンドを実施頂き、適切に既存のライセンス認証設定パッケージが削除されていることを確認した上で次章の手順を実施ください。

wget コマンドによるファイルのダウンロード

  • 本手順では、お客様のサーバーインスタンスへ必要な各種ファイルをダウンロードします。
  1. wget コマンドで以下のファイルをダウンロードします。
    <リンクローカルアドレス>には前項「ライセンス認証サーバー設定情報」に記載の リンクローカルアドレス(いずれか)を入力します。
    <rpmパッケージ>にはご利用のリージョンとRHEL OSverに該当するrpmパッケージを入力します。

本コマンドは各サーバー1度のみの実行となります。

なお、本作業はrootユーザのホームディレクトリにて実施しておりますが、お客さまの環境状態に合わせて変更いただいても問題ありません。

実行コマンド

#wget https://<リンクローカルアドレス>/pub/rhui-client-packages/<rpmパッケージ名> --no-check-certificate
#wget https://<リンクローカルアドレス>/pub/rhui-gpg-key/RPM-GPG-KEY-rhui-custom --no-check-certificate
インストールの実施
  • ダウンロードした、パッケージのインストールを実施します

実行コマンド

#chown root:root ~/<rpmパッケージ名>
#chown root:root ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom
#chmod u+x ~/<rpmパッケージ名>
#chmod u+x ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom
#rpm -i <rpmパッケージ名>

  • GPG 鍵のインポート

実行コマンド

# rpm --import ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom

作業完了確認 - 旧設定キャッシュの削除

実行コマンド

#yum clean all

  • Repositry の確認

実行コマンド

#yum repolist

下記 Repositoryが表示されることを確認してください (以下はRHEL6の場合)

rhui-rhel-6-server-rhui-debug-rpms
rhui-rhel-6-server-rhui-optional-debug-rpms
rhui-rhel-6-server-rhui-optional-rpms
rhui-rhel-6-server-rhui-rh-common-debug-rpms
rhui-rhel-6-server-rhui-rh-common-rpms
rhui-rhel-6-server-rhui-rpms

  • Repositry サーバの確認

実行コマンド

#cat /etc/yum.repos.d/rhui-load-balancers

下記 RepositoryサーバーURLが表示されることを確認してください 記載順序が異なる場合がありますが、異なっても動作に影響はありません。

リージョン名 出力内容
JP1 rhcds-sr-vip-jp1.ecl.ntt.com.local
JP2 rhcds-sr-vip-jp2.ecl.ntt.com.local