2.1.5.1.2. 手動インストール

スクリプトインストールが実行できない環境では、Operation画面からAgentインストーラをダウンロードし、手動インストールと手動アクティベーション(有効化)を実施します。
手動アクティベーションは、スクリプトの作成 で作成したスクリプトの一部を利用し、Windowsではコマンドプロント、Linux系ではCUIを利用してアクティベーション(有効化)を行います。

2.1.5.1.2.1. 入手するインストールプログラム

AgentインストーラはOperation画面から入手してください。
Operation画面には、インストールファイルとして、インストーラとパッケージの2種類が存在しますが、通常はインストーラを選択して入手してください。パッケージでのインストールは、一部のプロキシ環境やダウンロードするファイルサイズの制限がある環境で、内部にRelayサーバーを設置しないお客さまやインストーラで正常にインストールが行えない場合にのみ利用できます。

インストーラによるインストールを実施すると、Agentコアモジュールのみがインストールされ、アクティベーション(有効化)完了後のポリシー適用時に、ポリシーで有効にした機能に必要なモジュールが管理サーバーから自動ダウンロード、インストールされます。これにより、機能に必要なモジュールだけでAgentを動作させることができます。

注釈

  • 一部のプロキシ環境やダウンロードするファイルサイズの制限がある環境では、Agentインストール後に配信される各種モジュールの取得が出来ない場合があります。このような環境では、パッケージを利用したインストールが必要になります。トレンドマイクロ社より下記URLにて公開されている情報を参考にしてAgentの導入を行ってください。

インストールファイルの形式

インストールファイルの形式は以下の通りです。
OS インストーラ(拡張子) パッケージ(拡張子)
Windows系 msi zip
Linux系 rpm zip


2.1.5.1.2.2. インストーラの入手

  1. Operation画面で【管理】タブ⇒【アップデート】ペイン⇒【ソフトウェア】⇒【ローカル】を選択します。
    updatepane

  1. メイン画面に表示されている一覧の中から、Agentを導入するOSの最新Agentバージョンを選択します。

  1. 上部のメニュー【エクスポート】から、【インストーラのエクスポート】を選択します。
    installerexport

注釈

  • パッケージの入手方法は、入手メニュー選択項目を「パッケージのエクスポート」で実施します。パッケージを入手後、利用する機能やカーネルに合わせて必要となるモジュールを残して他のファイルは削除します。

2.1.5.1.2.3. Agentの手動インストール

取得したインストーラを、各OS上で実行します。
Windows系OSでは、msiファイルを実行するとインストールウィザードが起動します。ウィザードに従ってインストールを進めます。
Linux系OSの場合は、CUIでrpmコマンド(# rpm -i [インストールに使用するRPMファイル名])を実行します。

2.1.5.1.2.4. アクティベーションコードの作成

手動インストールを完了後は、管理サーバーにコンピュータに登録を行う為に、アクティベーションコードを作成する必要があります。

  1. スクリプトの作成 の 1~7に沿って、スクリプトを作成します。

  1. スクリプトの作成 の 7 の最下部に表示されている以下の文字列をコピーします。
    Windows ::

    & $Env:ProgramFiles"Trend MicroDeep Security Agentdsa_control" -a dsm://DSM Address:port/ "tenantID:XXXXXXXXXX” "token:XXXXXXXXXX” "policyid:10"

    Linux ::

    /opt/ds_agent/dsa_control -a DSM Address:port/ "tenantID:XXXXXXXXXX” "token:XXXXXXXXXX" "policyid:10"

注釈

スクリプトにてポリシー適用まで同時に行う場合は、上記文字列の後ろに「Policyid:ポリシー番号」が付きます。 他のOSでご利用になる場合、上記の “dsa_control〜”と記載されている箇所を探します。


  1. コピーしたスクリプトをテキストエディターなどに張り付けて、dsa_control以降、行末までの文字列を切り出してスクリプトを加工します。なお、Windows系の場合は、「control”」の「”」の文字を忘れずに削除してください。

2.1.5.1.2.5. アクティベーションコードの実行

  1. Windows系OSでは、管理者権限にてコマンドプロンプトを利用します。コマンドプロンプトの起動方法は、各OSのマニュアルを参照してください。Linux系OSでは、root権限でコンソールを利用します。コンソールの起動方法は、各OSのマニュアルを参照してください。

  1. Agentのインストールディレクトリに移動します。
    Windows系OSの場合 : cd "C:\Program Files\Trend Micro\Deep Security Agent"
    Linux系OSの場合 : cd /opt/ds_agent

  1. アクティベーションコードの作成 で作成したアクティベーションコマンドを実行します。

  1. スクリプトを利用したインストール の 1-c で表示されている内容がコマンドプロンプト上で表示されます。
    ● Windows系OSの実行画面
    winos

    ● Linux系OSの実行画面
    linuxos

  1. スクリプトを利用したインストール の3で表示されているように、コマンド実行したコンピュータが表示されていれば、アクティベーションの成功です。

    注釈

    プロンプト上でアクティベーション失敗ログが表示された場合でも、数十分程度は静観してください。これは、Agentがその後のハートビートのタイミングで再度、登録を行う場合があるためです。時間を空けても成功しない場合は、Agentのアンインストールと再インストールを行ってください。その後、再度アクティベーションを実行してください。