Session Accelerator

概要

Session Accelerator(以下、本メニュー)とは、本メニュー契約者のアプリケーションへの通信ルートを最適化し、トラフィック負荷の分散により可用性とパフォーマンスを
向上させ、アプリケーションを高速化して利用することができるサービスです。対応しているプロトコルに制限があります。

提供範囲

本メニューの提供範囲は、当社の指定するネットワーク上に設置されているDNSシステムやカスタマーポータルサーバーなどを含むアカマイサーバーになります。
overall

提供機能

本メニューで提供する基本機能は以下の通りです。
契約内容により含まれる機能が異なる場合があります。
機能 概要
Session Accelerator
お客様のアプリケーションへの通信ルートを最適化し、トラフィック負荷の分散により可用性とパフォーマンスを向上させ、アプリケーションを高速化して利用することができるサービスです
カスタマーポータル
お客様専用のポータルサイトを提供します。
カスタマーポータルでは、以下の機能が利用可能です。
- カスタマーポータルのユーザ作成
- アラートの設定
- レポート機能
- 各種分析ツール
セキュリティポリシー
セキュリティポリシー は、IPアドレスのリストに基づき、ホワイトリスト処理やブラックリスト処理を選択的に実行できる機能です。
IPアドレスだけでなく、国を指定してブラックリストに載せることもできます。

料金体系

工事費

工事費には、初期構築費用やご利用開始後の設定変更費用が含まれます。

種別 料金に含まれるもの
工事費 本メニューの初期/変更構築や初期/変更設定に関わる費用

月額

月額には、原則として基本額と加算額が存在します。(*)

種別 料金に含まれるもの
基本額 コミット値までの基本機能の料金(契約内容により含まれる機能が異なります)
加算額 基本機能のうち、コミット値がある機能については、コミット値を超える分は加算額として請求されます。

(*) 申込書の添付資料である見積書にて定義されている内容が優先されます。

なお、攻撃トラフィックと判断された通信については加算額から課金対象外とします。 課金対象外とする判断は、お客様から申告があり、かつアカマイ社と協議の上、決定することとします。

制約条件

制約条件は以下の通りです。

  1. 対象ホストはCNAMEレコードを記載できる必要があります。
    配信ホスト名と同名のMXレコードがある場合や、ネイキッドドメイン (example.com等)でWebサイトを運用している場合はCNAMEを設定することができません。
    この場合、配信ホスト名の変更をしていただくか、ネイキッドドメインへのアクセスをwwwなどのサブドメインにリダイレクトしていただく必要がございます。
    あるいはEdgeDNSのZAM機能をご利用いただくことでAkamaiをご利用いただけます。
  2. 契約外のFQDNで契約対象のFQDNに依存させていないことが望ましいです。
    契約外のFQDNが、CDNをご契約いただくFQDNに依存する処理があると、問題となる場合があります。
    契約外のFQDNを、CDN契約FQDNにCNAMEさせてないか、FQDNは異なっても同じオリジンサーバからコンテンツ配信していないか等をご確認ください。
    CNAMEしている場合は、契約外のFQDNでAレコードか他のCNAME先に変更していただきます。
    同じオリジンサーバから配信する別FQDNについては、オリジンをCDN用に設定変更した場合に別FQDNでの配信に遅延が発生しないかなどにご注意ください。
  3. HTTP/HTTPS以外に利用しているプロトコルはないことをご確認ください。
    Akamaiサービスを適用するホスト名で動画ストリーミング用プロトコルやFTP等HTTP/HTTPS以外のプロトコルをサポートすることはできません。
  4. ポート番号80, 443以外へのアクセスはないことをご確認ください。
    ポート番号80, 443以外へのアクセスはEdgeサーバーで受付できませんので、ポート番号80, 443をご利用下さい。
  5. FWや認証アプリケーションなどクライアントIPに依存する処理はないことをご確認ください。
    Akamaiのサービスを導入すると、エンドユーザーからのアクセスは一度Akamaiのサーバーに集約されるため、オリジンサーバーから見たクライアントのIPアドレスはEdgeサーバーのIPアドレスになります。
    IPアドレスによるアクセスコントロール (IDS や IPS の利用) やロードバランシング、セッション管理 など、クライアントIPアドレスやX-Forwarded-Forヘッダーに基づいた処理をオリジン側で行っている場合には
    設定を変更していただく必要がある場合があります。(CDN導入対象ホストと切り分けて頂く/Cookieベースやクエリーストリングベースで処理を行う等)
  6. オリジン側でIPアドレス毎のアクセス数によるアクセス制限は実施していないことをご確認ください。
    前項と関連して、オリジンサーバーへのアクセスがEdgeサーバーのみになります。
    アクセス数によるアクセス制限を導入している場合はオリジンサーバへアクセスするIPが限定されることから、従来とトラフィック傾向が変わる為、解除して頂く場合があります。
  7. ログ解析は行っていないことをご確認ください。
    Akamaiのサービスを導入すると、エンドユーザーからのアクセスは一度Akamaiのサーバーに集約されるため、オリジンサーバーのアクセスログに記録されるクライアントIPアドレスはAkamaiサーバーのIPアドレスとなります。
    また、Edgeサーバーが自身のキャッシュから配信したコンテンツへのアクセスについてはオリジンサーバーのログに記録されません。
    詳細なアクセスログは、AkamaiのLog Delivery Service (LDS)を使用して取得することが可能です。
  8. リアルタイムのログ解析は行っていないことをご確認ください。
    ログは世界中に分散している多数のEdgeサーバから集計してお客様に提供するため、リアルタイムでのログの提供はできかねます。
  9. 定期的な経路状況の確認によって、オリジンサーバへ直接アクセスする場合が早いと判断した場合は、CDNを経由せずオリジンサーバへ直接アクセスする場合があります。