Global Traffic Management¶
概要¶
Global Traffic Management(以下、本メニュー)とは、本メニュー契約者が弊社の提供するポータルでDNSに基づいた負荷分散を使用してWeb等のサーバー要求を管理するクラウドベースのトラフィックマネージャーです。
データセンター間で、ピーク需要とシステム停止にシームレスに対応するための高パフォーマンス、かつスケーラブルで耐障害性に優れた負荷分散を実現します。
提供機能¶
本メニューで提供する機能は以下の通りです。
機能 | 概要 |
ミラーフェイルオーバー | プライマリとバックアップの両方のデータセンターを構成して、ミラーフェイルオーバーをサポートします。
グローバルトラフィック管理はプライマリデータセンターを監視し、稼働している限り、GTMはそこにユーザーを送ります。
プライマリデータセンターがダウンすると、GTMはユーザーをバックアップデータセンターに送ります。
|
地理的位置によるマップ | GTMは、リクエスタの場所(国、または国と州)に基づいてCNAMEを返します。
|
AS(自律システム)番号によるマップ | GTMは、リクエスタの自律システム番号に基づいてCNAMEを返します。
※自律システム番号(ASN)は、自律システムに割り当てられた一意の番号で、インターネット上の各ネットワークを識別します。
|
IPアドレスによるマップ(CIDRブロック) | GTMは、特定のネームサーバーとクライアントのクラスレスドメイン間ルーティング(CIDR)テーブルエントリに基づいてCNAME回答を返します。
たとえば、企業の内部DNSサーバーは1つの回答を受け取り、すべての外部リゾルバーは別の回答を受け取ります。
|
加重ランダム負荷分散 | GTMは、提供するトラフィックの重みに応じて、データセンター間でトラフィックを分割します。
各リクエストは、指定した重みに基づく確率でランダムに選択されたデータセンターに割り当てられます。
たとえば、2つのデータセンターがあり、2:1のトラフィック分割を指定した場合、GTMは最初のデータセンターを2番目のデータセンターの2倍の頻度で選択します。
割り当ては、要求者の場所に関係なく行われます。
|
データセンターのスティッキ性を備えた重み付けランダムロードバランシング | このモードでは、GTMは、加重ランダムロードバランシングの場合と同様に、設定した割合に従ってトラフィックを分散します。
データセンターの割り当ては「スティッキ」です。つまり、特定のネームサーバーは、そのデータセンターがダウンしない限り、同じデータセンターにマップされたままになります。
データセンターがダウンすると、そこでマップされたユーザーのみが再マップされます。他のすべてのマッピングは安定したままです。
|
負荷フィードバックによる重み付けランダム負荷分散 | GTMは、ロードフィードバックオブジェクトで報告される利用可能な現在の負荷統計に基づいて、2つ以上のデータセンターに回答を提供します。
現在の負荷が目標負荷よりも低いデータセンターは、トラフィックの比例配分を受け取ります。
報告された現在の負荷が目標負荷に近づくと、GTMはトラフィックを目標負荷よりも低い他のデータセンターにシフトし始めます。
GTMは、すべてのターゲットが容量を超えていない限り、現在の負荷が同じターゲットの容量よりも大きいデータセンターについては回答を提供しません。
このプロパティは、負荷フィードバックが有効になっている場合にのみ、重み付けランダム負荷分散ドメインで使用できます。
|
パフォーマンスベースの負荷分散 | トラフィックは、ユーザーに地理的に最も近いターゲットに送信されます。各ターゲットのトラフィックの重みを変更することにより、各ターゲットに送信されるトラフィックの量を変更できます。
ドメインの負荷不均衡係数も、各ターゲットに送信されるトラフィックの量に影響します。
|
負荷フィードバックによるパフォーマンスベースの負荷分散 | GTMは、ロードフィードバックオブジェクトで報告される利用可能な現在の負荷統計に基づいて、2つ以上のデータセンターに回答を提供します。
現在の負荷が目標負荷よりも低いデータセンターは、トラフィックの比例配分を受け取ります。
報告された現在の負荷が目標負荷に近づくと、GTMはトラフィックを目標負荷よりも低い他のデータセンターにシフトし始めます。
GTMは、すべてのターゲットが容量を超えていない限り、現在の負荷が同じターゲットの容量よりも大きいデータセンターについては回答を提供しません。
このプロパティは、負荷フィードバックが有効になっている場合にのみ、重み付けランダム負荷分散ドメインで使用できます。
|
負荷フィードバックによるパフォーマンスベースのロードバランシング | このプロパティタイプは、GTMがトラフィックを分散するときに考慮される重みを各トラフィックターゲットに与えることができることを除いて、ロードフィードバック付きのパフォーマンスベースのロードバランシングに似ています。
このプロパティは、ロードフィードバックが有効になっている場合にのみ、パフォーマンスドメインで使用できます。
|
活性テストダウンロードスコアに基づく負荷フィードバックを備えたパフォーマンスベースの負荷分散 | エッジネットワークは、このプロパティに指定されたテストオブジェクトをダウンロードするのにかかる時間を追跡し、最短のダウンロード時間でより多くのトラフィックをトラフィックターゲットに送信します。
このプロパティは、ロードフィードバックが有効になっている場合にのみ、パフォーマンスドメインで使用できます。
|
カスタマーポータル | オーダーに関する操作のためコントロールパネルと設定変更/レポート確認のためAkamaiポータル機能を提供いたします。(DSA参照)
更にDashボードで手動でのトラフィック制御(データセンターのOn/OFF 、Primary指定等)ができます。
|
料金体系¶
月額¶
月額には、原則として基本額と加算額が存在します。(*)
種別 | 料金に含まれるもの |
基本額 | コミット値までの基本機能の料金(契約内容により含まれる機能が異なります) |
加算額 | 基本機能のうち、コミット値がある機能については、コミット値を超える分は加算額として請求されます。 |
(*) 申込書の添付資料である見積書にて定義されている内容が優先されます。
制約条件¶
制約条件は以下の通りです。
- Akamai社サービス利用中の全てのお客様の設定に対し、同一ドメイン名のゾーン設定が存在する場合、同一のゾーン設定は行えません。
- Liveness TestのAgentのIPアドレスをファイアウォールのホワイトリストに登録して下さい。またこのIPアドレスは不定期に変更されます。オリジンファイアウォール変更通知で確認できます。
- Liveness Testの間隔は10秒以上となります。
- 当社は、本メニューに保存されたお客さまのデータが、滅失、毀損若しくは漏洩した場合又は滅失、毀損、漏洩その他の事由により本来の利用目的以外に使用された場合、その結果お客さまの又は第三者に発生した直接若しくは間接の損害について、その原因の如何を問わず、いかなる責任も負わないものとします。
- 当社は本メニューによるお客さまの設定が当社や第三者に対して悪意のあるものである、あるいは悪影響を及ぼすと判断した場合、お客さまの利用サービスを停止、削除する場合がございます。
- 当社は、本メニューに係る契約の解除等があったときは、本メニューに保存されているデータを削除します。
- 本メニューが提供する機能について、完全性、正確性、お客様への利用目的への適合性を有していることについて保証するものではありません。
- 本メニューの構成品とお客さま環境との相性により起こり得る不具合、またはお客さまが弊社指定以外の操作を行った場合に発生する不具合については、その回復の保証はできません。
- その他条件については「導入時の注意事項」および「導入後の注意事項」を参照してください。