クラウド/サーバー リージョン間接続(DIC)

注釈

  • 2023年4月10日からSDPF申込書のみの提出となり、Universal One申込書の提出は不要となりました。
  • 2023年4月10日から納期が5営業日に短縮されました。

メニュー概要

メニューの概要

  • Smart Data Platform(以下:SDPF)のリージョン間を、広帯域かつセキュアに接続する機能を提供します。
  • 複数リージョンから接続可能なリージョン間L2ベストエフォートバックボーン(リージョン間ネットワーク)と、各リージョンから接続するためのL3ゲートウェイを提供します。
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メニューの特長

クラウド/サーバー リージョン間接続(DIC)メニューは、以下の特長を持ったメニューです。

  • 実績あるNTTComのネットワークサービスとクラウドサービスをワンストップでご利用頂けます。
  • クラウド/サーバー リージョン間接続基盤設備は物理的に冗長化されており、安定した通信をご利用頂けます。
  • SDPF環境内に、お客さま専用の冗長化された仮想ルーター(以下:リージョン間接続ゲートウェイ)を提供し、リージョン間ネットワークと接続するための各種機能を提供します。
  • リージョン間ネットワークは最大10Gbpsの閉域ベストエフォートL2ネットワークであり、Point to Multi-Point型で提供します。
  • IaaS Powered by VMware(以下、IPV)サービスへ接続するIPV Internal Linkとしてもご利用可能です。

利用できる機能

機能一覧

本メニューで利用できる機能は、以下の機能です。

機能 機能概要
リージョン間接続ゲートウェイ機能 Smart Data Platform 内に構築されるロジカルネットワークと、リージョン間ネットワークを接続するためのゲートウェイ機能を提供します。
セルフマネジメント機能 お客さまご自身の操作により、クラウド/サーバー リージョン間接続メニューを管理できるポータル/APIを提供します。

各機能の説明

リージョン間接続ゲートウェイ機能

リージョン間接続ゲートウェイとは、リージョン間ネットワークとテナント間の通信を実現する仮想ルーターです。以下の機能を提供します。

機能 機能説明 注意事項
リージョン間ネットワーク接続機能
  • 下記の2つの機能を提供します。
  • 1.リージョン間ネットワークとの接続機能を提供します。
  • 2.DICインターフェイスにIPアドレスをアサインする機能を提供します。
  • 1つのテナントにて、利用可能なクラウド/サーバー リージョン間接続の最大数は、「32」です。
  • 1つのリージョン間接続ゲートウェイに接続できるリージョン間ネットワークは1つです。
  • リージョン間接続ゲートウェイはVRRPで冗長化するため、お客さまはIPアドレス3つをアサインして頂く必要があります。
  • DICインターフェイスに設定できるIPv4アドレスに制約はありません。
  • 本IPアドレスを変更する場合、リージョン間ネットワークとの接続を削除・追加いただく必要があります。
  • 同一ネットワーク上でVRRPグループIDが重複すると、通信が正常に行えない可能性があります。VRRPグループIDが重複しないように、必ず別の値を指定してください。
  • 1つのリージョン間ネットワークには、同一リージョンで1つのリージョン間接続ゲートウェイを接続することができます。複数リージョン間接続ゲートウェイを接続することはできません。
ゲートウェイインターフェイス機能
  • 下記の2つの機能を提供します。
  • 1.ロジカルネットワークとの接続機能を提供します。
  • 2.ゲートウェイインターフェイスにIPアドレスをアサインする機能を提供します。
  • リージョン間接続ゲートウェイに接続できるロジカルネットネットワークは1つです。
  • リージョン間接続ゲートウェイはVRRPで冗長化するため、お客さまはIPアドレス3つをアサインして頂く必要があります。
  • ゲートウェイインターフェイスに設定できるIPv4アドレスに制約はありません。
  • 本IPアドレスを変更する場合、ロジカルネットワークとの接続を削除・追加いただく必要があります。
  • 同一ロジカルネットワーク上でVRRPグループIDが重複すると、通信が正常に行えない可能性があります。VRRPグループIDが重複しないように、必ず別の値を指定してください。
  • 1つのロジカルネットワークには、1つのリージョン間接続ゲートウェイを接続することができます。複数リージョン間接続ゲートウェイを接続することはできません。
スタティックルーティング機能 スタティックルーティングを設定する機能を提供します。
  • リージョン間ネットワークはL2ネットワークとして提供します。
  • ロジカルネットワーク側・リージョン間ネットワーク側両方向へのスタティックルート設定が必要です。
  • スタティックルートの上限値は、「32行」です。
  • スタティックルートの宛先ネットワークに設定できるIPアドレスレンジに制約はありません。但し、下記のIPアドレスを含み、かつ、下記IPアドレスよりもマスク長が長いネットワークは設定しないでください。ロンゲストマッチによりBGPやVRRPの動作に影響を与え通信断となる可能性があります。
    • ゲートウェイインターフェイスのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G1/P1/S1)
    • DICインターフェイスのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G2/P2/S2)

セルフマネジメント機能

カスタマポータル/APIでは、以下の操作を実施することが可能です。なお、これ以外の操作については、申込書を提出いただく必要があります。

操作 操作可能な内容 詳細
ネットワークの接続 接続の追加、削除
ゲートウェイインターフェイスを作成し、任意のロジカルネットワークに接続することができます。また、ゲートウェイインターフェイスを削除し、接続を切断できます。
DICインターフェイスを作成し、お客さま御契約のリージョン間ネットワークに接続することができます。また、DICインターフェイスを削除し、接続を切断できます。
アドレス設定 アドレスの設定 DICインターフェイス・ゲートウェイインターフェイスにIPアドレス・VRRPグループIDをアサインすることができます。
スタティックルートの設定 スタティックルートの追加、削除 リージョン間接続ゲートウェイにスタティックルートを設定することができます。

ネットワークの接続

  • お客さまは、ゲートウェイインターフェイスを作成し、任意のロジカルネットワークに接続することができます。また、ゲートウェイインターフェイスを削除し、接続を切断できます。
  • DICインターフェイスを作成し、お客さま御契約のリージョン間ネットワークに接続することができます。また、DICインターフェイスを削除し、接続を切断できます。
  • SDPFポータル/API上では、後述の各インターフェイスへのアドレス設定と同時に操作を行うことができます。
  • 各リージョンにおいて、リージョン間接続ゲートウェイのネットワークの接続をしてください。
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アドレス設定

  • リージョン間接続ゲートウェイのDICインターフェイス・ゲートウェイインターフェイスに対し、任意のIPアドレス・VRRPグループID・ネットマスクをアサインすることができます。
  • リージョン間接続ゲートウェイは冗長化された構成で提供されます。そのため、プライマリ/セカンダリそれぞれのインターフェイス、及びVRRP用仮想IPアドレスの3つのIPアドレスをアサインできます。
  • リージョン間ネットワークは広域L2ネットワークとして提供されます。各リージョンのDICインターフェイスのアドレスは同一セグメントから払い出してください。
  • ゲートウェイインターフェイスのアドレスは各リージョン毎に異なるセグメントから払い出してください。
パラメータ 詳細
ゲートウェイIPv4アドレス VRRPプロトコルで用いる仮想IPアドレスを設定できます。
プライマリデバイスIPv4アドレス 冗長化されたリージョン間接続ゲートウェイのうち、プライマリ側のインターフェイスにアサインするIPアドレスを設定できます。
セカンダリデバイスIPv4アドレス 冗長化されたリージョン間接続ゲートウェイのうち、セカンダリ側のインターフェイスにアサインするIPアドレスを設定できます。
VRRPグループID VRRPプロトコルで用いるグループIDを設定できます。本値により仮想MACアドレスが決定されます。
接続ロジカルネットワーク (ゲートウェイインターフェイスのみ)接続する任意のロジカルネットワークを設定できます。
ネットマスク (DICインターフェイスのみ)リージョン間ネットワークセグメントのネットマスクを設定できます。

注釈

  • 同一ロジカルネットワーク・リージョン間ネットワーク上でVRRPグループIDが重複すると、通信が正常に行えない可能性がありますので、VRRPグループIDが重複しないように、必ず別の値を指定してください。
  • IPアドレスの変更はできません。IPアドレスを変更したい場合、ロジカルネットワークとの接続を削除・追加いただく必要があります。
  • ゲートウェイはVRRP機能で冗長化しているため、ロジカルネットワーク側の対向リソース(FWやVM等)にゲートウェイ向けのスタティックルートを設定する際は、ゲートウェイインターフェイスで設定したゲートウェイIPv4アドレス(VRRP用の仮想IPアドレス)をネクストホップとしたスタティックルートを設定してください。※プライマリデバイスIPv4アドレスやセカンダリデバイスIPv4アドレスをネクストホップとしないようにご注意ください。障害発生時の切り替わり後に継続して通信することができなくなってしまいます。
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スタティックルートの設定

  • リージョン間ネットワークは広域L2ネットワークとして提供されます。
  • お客さまは、リージョン間接続ゲートウェイ上にスタティックルートを設定することができます。
  • 各リージョンにおいて、リージョン間接続ゲートウェイのスタティックルートの設定をしてください。
  • リージョン間ネットワークは広域L2ネットワークとして提供されます。同リージョン方向(ロジカルネットワーク向け)・異リージョン方向(リージョン間ネットワーク向け)にスタティックルートを設定する必要があります。
  • 複数リージョンから1つのリージョン間ネットワークへ接続することが可能です。その場合、各リージョンに向けたスタティックルートを設定してください
  • スタティックルートの宛先ネットワークに設定できるIPアドレスレンジに制約はありません。但し、下記のIPアドレスを含み、かつ、下記IPアドレスよりもマスク長が長いネットワークは設定しないでください。ロンゲストマッチによりBGPやVRRPの動作に影響を与え通信断となる可能性があります。
    • ゲートウェイインターフェイスのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G1/P1/S1)
    • DICインターフェイスのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G2/P2/S2)
  • スタティックルートして設定可能なパラメータは以下の通りです。
パラメータ 詳細
名前 スタティックルートの名前を設定できます。
説明 スタティックルートについて、お客さま任意の文字列を設定できます。
宛先 本スタティックルートの送信先のネットワーク(IPアドレスブロック)を設定できます。
ネクストホップ 宛先に設定したネットワークへの通信を行うためのネクストホップを設定できます。

注釈

  • スタティックルートの最大数は32です。
  • 宛先、ネクストホップの変更はできません。変更したい場合、スタティックルートの削除・作成を実施いただく必要があります。
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メニュープラン

注釈

  • 通信速度はベストエフォートのため、回線の混雑状況などにより、大幅に低下する場合があります。(遅延が100msecを超過する場合があります。)
  • 安定した通信速度が必要な場合は、 Flexible InterConnect をご利用ください。

プランリスト

クラウド/サーバー リージョン間接続では、お客さまに下記のプランを提供します。

接続プラン 最大帯域
ベストエフォート
伝送速度の最大値として設定します。
お客さまのシステム環境や回線混雑状況などにより伝送速度が変化します。
最大帯域は理論上の最高値であり、帯域確保や帯域保証するものではありません。
・10 Gbps

申込種別と方法

クラウド/サーバー リージョン間接続の追加・変更・削除の申し込みには、申込書を提出いただく必要がございます。

No 申込み種別 申込み方法 納期
1 リージョン間接続の新規
申込書によって、新規にリージョン間接続の申込み(初回)ができます。
5営業日
2 リージョン間接続の追加 申込書によって、既存のリージョン間接続にリージョンの追加の申込みができます。 5営業日
3 リージョン間接続の廃止 申込書によって、廃止の申込みができます。 5営業日

注釈

  • IPV Internal Linkと接続する場合、納期は10営業日です。

申込時の注意事項

Smart Data Platformとリージョン間ネットワークとの接続条件は以下となります。

  • 本メニューは、1テナントに対し複数契約いただくことが可能です。1テナントで契約できる最大数は32契約です。
  • 同一リージョン/ゾーン内では、同一のリージョン間ネットワークに複数接続することは出来ません。
  • 同一のロジカルネットワークに複数のリージョン間接続ゲートウェイを接続した場合、MACアドレスが重複するため通信することが出来ません。
  • 異リージョン間では、異なるテナント・異なる名義から同一のリージョン間ネットワークに接続頂くことが可能です。

注釈

  • 1台のManaged FirewallもしくはManaged UTMに複数のリージョン間接続ゲートウェイを接続すると動作しなくなる仕様は、2018年1月16日に解消致しました。
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ご利用条件

他メニューとの組み合わせ条件

本機能は全てのメニューとの組み合わせが可能です。ロジカルネットワークとの接続はデータプレーンとの接続のみ可能です。


料金

初期費用

本サービスでは、初期費用はいただいておりません。

月額費用

本サービスでは、月額費用はいただいておりません。


メニュー提供の品質

サポート範囲

  • 「本詳細情報(機能一覧)」に記載されている機能はサポート対象です。
  • なお本サービスの契約後、お客さま自身で設定したパラメータの設定誤り(スタティックルーティングの設定など)に起因する不具合については、サポート対象外です。

運用

本メニューの運用品質は、Smart Data Platform クラウド/サーバーに標準で定められた運用品質に準じます。詳細については、詳細情報 Supportを参照ください。

SLA

本メニューは、SLA対象外です。

注意事項

  • リージョン間接続ゲートウェイ宛の通信は、サービス基盤を守るために流量制限を実施しています。リージョン間接続ゲートウェイ宛のPing監視は実施しないでください。
  • リージョン間接続ゲートウェイを通過する通信については上記流量制限は実施せず、契約プランに応じた品質・速度を提供いたします。
  • MTUサイズは最大1500バイトまで対応しています。