クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続¶
注釈
- 本サービスは、2021年3月31日に新規販売停止しています。本サービスと同様の機能を Flexible InterConnect にて提供していますのでこちらをご利用下さい。
- JP6, JP7リージョンにおいては、本サービスは提供しません。本サービスと同様の機能を Flexible InterConnect にて提供していますのでこちらをご利用下さい。
メニュー概要¶
- Smart Data Platform(以下SDPF)を御契約のお客さまに、Google Cloud Platform(TM)(以下GCP)との閉域接続機能を提供します。
- 本メニューを利用することで、安定した閉域接続が可能となり、SDPFとGCPを組み合わせたマルチクラウドソリューションを実現できます。
メニューの特長¶
クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続メニューは、以下の特長を持ったメニューです。
- セキュアな接続
- GCPとSDPFをNTTComのネットワークで直接接続し、インターネットから独立された閉域接続を提供します。
- 安定した接続
- クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続基盤を設備・経路ともに冗長化することで、安定した接続を提供します。
- 柔軟な速度メニュー
- 50Mbpsから1Gbpsまでの幅広いプランにより、お客様要望に合わせた回線速度を提供します。
- 自動プロビジョニング
- 全ての操作はポータル/APIから実施可能であり、お客さまのトラフィック状況に応じた柔軟なスケールアップ・スケールアウト機能を提供します。
利用できる機能¶
機能一覧¶
- 本メニューで提供する機能は、以下の機能です。
- GoogleのGoogle Cloud Partner Interconnectに準拠して機能を提供します。詳細は、 GOOGLE CLOUD INTERCONNECT を参照してください。
機能 | 機能概要 |
---|---|
GCPゲートウェイ機能 | 「SDPF ロジカルネットワーク」と「Google クラウドルーター」との間を接続するL3ゲートウェイ機能を提供します。 |
セルフマネジメント機能 | カスタマーポータル/API経由で、お客さまご自身の操作により本メニューを管理する機能を提供します。 |
各機能の説明¶
GCPゲートウェイ機能¶
- GCPと接続するための、L3ゲートウェイ機能を提供します。
- 接続先GCPリージョン名は接続先GCP情報を確認ください。
- サービスリリース時に接続できるのはVPCに接続されたサービス(例:Compute Engine、Kubernetes Engineなど)のみです。パブリックサービス(G.suiteなど)と接続することは出来ません。
- GCPゲートウェイとGoogle クラウドルーターの間は、BGPによって接続します。
- SDPF、GCP各サービスより必要な経路を配信することで、SDPFとGCP間の通信を実現してください。
- BGPによるプライマリ・セカンダリの冗長構成で提供します。
- GCPゲートウェイ機能の概要は以下の通りです。
項番 | 機能 | 機能説明 |
---|---|---|
1 | ネットワーク接続機能 |
|
2 | アドレス設定機能 |
|
3 | BGP経路広告/スタティックルーティング機能 |
|
4 | 帯域設定機能 |
|
1. ネットワーク接続機能¶
GCPゲートウェイは、以下の2種類のインターフェースを提供します。
機能 | 仕様・制約事項 |
---|---|
クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続用インターフェース |
|
ゲートウェイインターフェース |
|
2. アドレス設定機能¶
- Google クラウドルーターとの接続インターフェースには、Googleよりリンクローカルアドレス(169.254.0.0/16)から払い出された/29アドレスが設定されます。
- ゲートウェイインターフェースに対し、下記アドレスを設定する機能を提供します。
パラメータ | 詳細 |
---|---|
ゲートウェイIPv4アドレス | VRRP用の仮想IPアドレス |
プライマリIPv4アドレス | 冗長化されたGCPゲートウェイのうち、プライマリ側のインターフェースにアサインするIPアドレス |
セカンダリIPv4アドレス | 冗長化されたGCPゲートウェイのうち、セカンダリ側のインターフェースにアサインするIPアドレス |
VRRPグループID | VRRPグループの識別子 |
3. BGP経路広告/スタティックルーティング機能¶
- Google クラウドルーターとのBGP接続機能を提供します。
- お客さまは、GCP ゲートウェイからロジカルネットワーク向けにスタティックルートを設定することができます。
- スタティックルートの宛先ネットワークアドレス、ゲートウェイインターフェースの接続ネットワークアドレスを、BGP経路としてGCPに広告することができます。
- スタティックルートの上限値は「32行」です。
- スタティックルートの宛先ネットワークに設定できるIPアドレスレンジに制約はありません。但し、下記のIPアドレスを含み、かつ、下記IPアドレスよりもマスク長が長いネットワークは設定しないでください。ロンゲストマッチによりBGPやVRRPの動作に影響を与え通信断となる可能性があります。
- ゲートウェイインターフェースのゲートウェイIPv4アドレス、プライマリIPv4アドレス、セカンダリIPv4アドレス(アドレス設定項の図:G1/P1/S1)
- クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続インターフェースのIPv4アドレスと、Google クラウドルーターのIPv4アドレス(アドレス設定項の図:P2/S2/P3/S3)
- スタティックルートの宛先ネットワークにデフォルトルートを設定することが可能です。
- GCP側からBGP受信できる経路数上限は20,000経路です。
4. 帯域設定機能¶
- GCPゲートウェイが処理できる帯域を設定することができます。設定される帯域は、お客さまが契約された帯域プランに準じます。
セルフマネジメント機能¶
カスタマーポータル/APIでは、以下の操作を実施することが可能です。
項番 | 操作 | 操作可能な内容 | 詳細 |
---|---|---|---|
1 | ゲートウェイインターフェースの追加・削除 | 接続の追加、削除 | ゲートウェイインターフェースを作成し、任意のロジカルネットワークに接続することができます。
ゲートウェイインターフェースにIPアドレスをアサインすることができます。
ゲートウェイインターフェースを削除し、接続を切断できます。
|
2 | スタティックルートの設定/経路広告 | スタティックルート/広告経路の追加、削除 | GCPゲートウェイにスタティックルートを設定し、GCP側にBGP経路を広告することができます。 |
1. ゲートウェイインターフェースの追加・削除¶
- ゲートウェイインターフェースを作成し、任意のロジカルネットワークに接続することができます。ゲートウェイインターフェースを削除し、接続を切断できます。
- ゲートウェイインターフェース作成時、任意のIPアドレスをアサインすることができます。ゲートウェイインターフェースはVRRPプロトコルで冗長化されているため、下記アドレスを設定できます。
パラメータ | 詳細 |
---|---|
接続ロジカルネットワーク | 接続する任意のロジカルネットワーク |
ゲートウェイIPv4アドレス | VRRP用の仮想IPアドレス |
プライマリデバイスIPv4アドレス | 冗長化されたGCP ゲートウェイのうち、ACT側のGCP ゲートウェイのインターフェースにアサインするIPアドレス |
セカンダリデバイスIPv4アドレス | 冗長化されたGCP ゲートウェイのうち、STANDBY側のGCP ゲートウェイのインターフェースにアサインするIPアドレス |
VRRPグループID | ゲートウェイインターフェースで用いるVRRPID |
注釈
- 同一ロジカルネットワーク上でVRRPグループIDが重複すると、通信が正常に行えない可能性がありますので、必ず別の値を指定してください。
- IPアドレスの変更はできません。IPアドレスを変更したい場合、ロジカルネットワークとの接続を削除・追加いただく必要があります。
2. スタティックルートの設定/経路広告¶
お客さまは、GCPゲートウェイ上にスタティックルートを設定することができます。また、スタティックルートの設定内容が、BGP経路としてGCP側に広告されます。
スタティックルートとして設定可能なパラメータは以下の通りです。
パラメータ | 詳細 |
---|---|
名前 | スタティックルートの名前を設定することができます。 |
説明 | スタティックルートについて、お客さま任意の文字列を設定できます。 |
宛先 | 本スタティックルートの送信先のネットワーク(IPアドレスブロック)を設定できます。また、本アドレスは、経路情報としてGCP側に広告されます。 |
Next hop | 宛先に設定したネットワークへの通信を行うためのnext hopを設定できます。 |
注釈
- スタティックルートの最大数は32です。
- 宛先、ネクストホップの変更はできません。変更したい場合、スタティックルートの削除・作成を実施いただく必要があります。
メニュープラン¶
プランリスト¶
本メニューでは、お客さまに下記のプランを提供します。
SDPF リージョン | JP4 / JP5 | |
---|---|---|
帯域確保 | 50M | ◯ |
100M | ◯ | |
200M | ◯ | |
300M | ◯ | |
400M | ◯ | |
500M | ◯ | |
1G | ◯ |
接続先GCP情報¶
本メニューで接続するGCPのロケーション情報は以下の通りです。
サービス | 種別 | 詳細 |
---|---|---|
SDPF | リージョン | JP4 / JP5 |
GCP | リージョン |
|
都市 |
|
|
都市の可用性ゾーン (プライマリ) |
|
|
都市の可用性ゾーン (セカンダリ) |
|
申込種別と方法¶
- 本メニューは、カスタマーポータル/API経由でのお申し込みが可能です。
申し込み種別 | 申込方法 | 納期 |
---|---|---|
クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続の新設申込 | カスタマーポータル/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み。
申し込み後、Google Cloud Consoleで有効化が必要。
|
即日提供 |
クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続の帯域変更 | カスタマーポータル/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み。 | 即日提供 |
クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続の廃止 | カスタマーポータル/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み。 | 即日提供 |
注釈
- 帯域変更時には数分間の通信断となりますのでご注意ください。
- 増速となる帯域変更時、収容状況により廃止・新設での対応をご依頼する場合がありますのでご留意願います。
- クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続の新設申込後、下記の場合には30日間で申込を自動で取り消して申し込み前の状態にします。
- Google Cloud Consoleでの有効化が行われない場合
- パラメーター不備など何らかの理由で申し込み失敗した場合
申込時の注意事項¶
- 提供条件
- 本メニューはプライマリ・セカンダリの冗長構成でサービスを提供します。シングル構成では本メニューはご利用いただけないためご注意ください。
- 接続先GCP情報にプライマリ・セカンダリとして指定する「都市の可用性ゾーン」を記載しています。GCP側でもこちらに合わせた申し込み・冗長制御を実施してください
- クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続のお申し込みの上限数と下限数、販売単位は以下となります。
上限数 | 下限数 | 販売単位 | |
クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続 | 4 | 0 | 1 |
- 事前準備
- 本メニューの申込前に、Google Cloud Platform(TM)の利用契約、クラウドルーター作成、パートナーインターコネクトアタッチメント作成を実施してください。
- クラウドルーター・パートナーインターコネクトアタッチメントは、冗長化のために2つ作成してください。
- パートナーインターコネクトアタッチメント申し込み時に発行される「ペアリングキー」というIDを、カスタマーポータル/APIからの申し込み時に入力してください。
- Googleシステムへの申込み状態監視
- SDPF上での開通処理開始後、SDPFはGoogleシステムに対してパートナーインターコネクトアタッチメントの有効化状態を定期的に監視します。この際どちらか片方のパートナーインターコネクトアタッチメントが廃止されたことを検知すると、クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続を自動的に廃止する仕様となりますのでご注意ください。
- 一度開通処理が完了すると以降はSDPFからGoogleシステムに定期的に監視いたしません。この状態でどちらか片方もしくは両方のパートナーインターコネクトアタッチメントを削除されてしまうと、片系運用あるいは通信断となってしまいます。両系利用を前提とした運用を実施しておりますので、片系での利用はご遠慮ください。開通処理完了後誤ってパートナーインターコネクトアタッチメントを削除されてしまった場合、一度該当の回線を廃止後、再度お申し込みください。
- 片系メンテナンス中の申込について
- 片系メンテナンス中に新設・変更・廃止の一部SOが出来なくなる場合があリます。
- メンテナンスの内容によっては数日程度お申し込みが出来なくなる場合があるため、余裕を持ったお申し込みをお願い致します。
- お申し込み後、冗長接続されていることをご確認ください。確認方法はチュートリアルをご参照ください。
- その他
- 本メニューの新設申込後、Google Cloud Consoleでの有効化前にカスタマーポータル/APIから申込をキャンセルすることが可能です。
- 本メニューの新設申込時に何らかの理由で申込が失敗した場合、申込前の状態に戻ります。その際、パートナーインターコネクトアタッチメントも廃止となるため、再度新設申込を行う際は、パートナーインターコネクトアタッチメントを再作成して新しいペアリングキーでお申し込みください。
- Google Cloud Consoleの操作については、本メニューではサポートを実施いたしません。GCPサポート(公式ドキュメントなど)をご確認ください。
ご利用条件¶
他メニューとの組み合わせ条件¶
- 本メニューは他の全てのメニューとの組み合わせが可能です。ロジカルネットワークとの接続はデータプレーンとの接続のみ可能です。
最低利用期間¶
- 本メニューの最低利用期間はございません。
料金¶
初期費用¶
- 本サービスでは、初期費用はいただいておりません。
月額費用¶
- 本メニューは、月ごとに利用料金を請求いたします。月ごとの利用料金は、月額上限付分課金となります。
注釈
- 本メニューではGoogle・当社がそれぞれの提供区間の料金を個別にお客さまに請求します。
- 当社提供区間・Google提供区間は、カスタマーポータル/APIでの申し込みが完了し、更にGoogle Cloud Consoleでの有効化が完了後に課金開始します。
メニュー提供の品質¶
サポート範囲¶
- 本詳細情報に記載されている機能はサポート対象です。
- なお本メニューの契約後、お客さま自身で設定したパラメータの設定誤り(スタティックルーティングの設定等)に起因する不具合はサポート対象外です。
運用¶
- 本メニューの運用品質は、サービスで標準で定められた運用品質に準じます。
- Google提供区間の運用品質は、Googleが規定する運用品質に準じます。Google提供区間の故障に対する故障通知、故障対応は当社からは実施致しません。
SLA¶
- 本メニューのSLAは、サービスで標準で定められたSLAに準じます。
- 本メニューでは、プライマリ・セカンダリ冗長での申し込み・設定が正しく行われている場合に限り、99.9%のSLAを提供します。
注意事項¶
- 構成
- 同一のロジカルネットワークに複数のGCPゲートウェイを接続した場合、MACアドレスが重複するため通信することが出来ません。GCPゲートウェイは異なるロジカルネットワークに接続してください。
- GCP内のMTUサイズは1,440バイトです。GCPと通信するサーバーのMTUサイズは1,440バイトに設定してください。設定しない場合、通信できなくなる可能性があります。
- 共通機能ゲートウェイ接続用ロジカルネットワークには接続しないでください。クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続セグメント用のIPアドレスとしてリンクローカルアドレスがGoogleから払い出されるため、アドレス重複する可能性があります。
- 運用
- 本メニューの接続区間以外については、サポート対象外となります。Googleがお客さまに直接提供する区間の故障などについては、お客さまに通知致しません。
- クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続ゲートウェイ宛の通信制限について
- クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続ゲートウェイ宛の通信は、サービス基盤を守るために流量制限を実施しています。
- クラウド/サーバー SD-Exchange Google Cloud Platform接続ゲートウェイを通過する通信については流量制限は実施せず、契約プランに応じた品質・速度を提供いたします。