2.3. 仮想サーバーインスタンスの新環境移行 (インスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更) 手順(API版)

2.3.1. 前提条件および注意事項

・仮想サーバーインスタンスのリサイズ時には、仮想サーバーインスタンスのステータスが​電源停止状態であることを推奨しております。​

 ※インスタンス起動状態でも本手順は実行可能ですが、処理の過程でインスタンスの停止、起動が​実行されます。フレーバーの変更実行前に、データ等の保存を実施してください。​

 また、インスタンス上のアプリケーションなどを停止した状態で実施してください。​

警告

・Windows Server 2012R2では、インスタンスのリサイズを絶対に実行しないでください。

※新環境では、Windows Server 2012R2の提供がないため、インスタンスのリサイズを実行するとOS起動不可となります。

切り戻しもできないため、ご注意ください。


 ・ボリューム種別の変更は、以下の状態での実行を推奨しております。​

 ・仮想サーバーインスタンスにアタッチした状態(※)​

 ・アタッチした仮想サーバーインスタンスが稼働中​

 ※月額固定料金のOSが入ったボリュームについて、アタッチ/デタッチを繰り返すとそれに応じて、OSに係る月額固定料金が発生するので、ご注意ください。

  (サーバーインスタンス - サーバーインスタンス 詳細情報

・インスタンスの一覧画面でシリーズが「V1〜」のものは旧環境のリソースです。

 旧環境でご利用いただいているサーバーは、本手順での移行が必要です。

  完了後、シリーズが「V2〜(新環境)」と表示されていることを必ずご確認ください。


・ボリュームの一覧画面で種別が「Type-A」のものは旧環境のリソースです。

 旧環境でご利用いただいているサーバーは、本手順での移行が必要です。

  完了後、種別が「Type-B(新環境)」と表示されていることを必ずご確認ください。


2.3.2. 仕様上の制限

・仮想サーバーインスタンスのリサイズによるシリーズ変更とボリューム種別の変更をあわせて行う際は、​必ず以下の順序で実施してください。​

 1. 仮想サーバーインスタンスのリサイズによる変更(V1A⇒V2B)​

 2. ボリューム種別の変更(Type-A⇒Type-B)​

 ※仮想サーバーインスタンスのシリーズが「V2B」の場合にのみ、ボリューム種別を「Type-B」へ変更することが可能です。

・本手順にて仮想サーバーインスタンスのリサイズによるフレーバー変更、ボリューム種別の変更を実施し、​新環境へ移行した場合、元のシリーズやボリューム種別に戻すことはできません。​

・仮想サーバーインスタンスのリサイズおよびボリューム種別の変更の実行可能数は、1テナント当たり同時に2台までです。

 ※1つのインスタンスに複数ボリュームがアタッチされている場合でも、同時に実行可能なボリュームは 1台までです。

また、システムを保護するため、リージョン全体での並列実行数の制限をかけており、リージョン全体での並列実行数は、zone1-groupa、zone1-groupbそれぞれ8台までです。

 ※並列実行数の制限は、仮想サーバーインスタンスのリサイズおよびボリューム種別の変更に対して​行っているため、他メニューの影響は受けません。

2.3.3. 移行作業内容

システム構成によって必要な手順が異なります。​

構成に合わせて、パターンA、B、C作業を実施してください

パターン

構成

実施する作業

パターンA

仮想サーバーインスタンスのみ

手順「仮想サーバーインスタンスのリサイズ」

パターンB

仮想サーバーインスタンス + ボリューム

手順「仮想サーバーインスタンスのリサイズ」 手順「ボリューム種別の変更」​

パターンC

ボリュームのみ

手順「ボリューム種別の変更」


■ パターンA:仮想サーバーインスタンスのみ

../../../_images/image03124.png

■ 実施する作業

 ⇒ 手順「仮想サーバーインスタンスのリサイズ」

■ パターンB:仮想サーバーインスタンス + ボリューム

../../../_images/image03222.png

■ 実施する作業​

 ⇒手順「仮想サーバーインスタンスのリサイズ」

 ⇒手順「ボリューム種別の変更」

■ パターンC:ボリュームのみ

../../../_images/image03322.png

■ 実施する作業​

 ⇒手順「ボリューム種別の変更」


2.3.4. 仮想サーバーインスタンスのリサイズ

  1. サーバーインスタンス APIリファレンスを参照し、Resize ServerのAPIを実行します。

    Resize server - サーバーインスタンス APIリファレンス

    <Resize Server APIコマンド構成>
    
    curl -X POST https://nova-{Region Name}-ecl.api.ntt.com/v2/servers/{server_id}/action \
    
     -H "Content-Type: application/json" \
    
     -H "X-Auth-Token: {your_token}" \
    
     -d '{
    
           "resize": {
    
           "flavorRef": "{flavor_id}"
    
      }
    
    }'
    

    ※パラメータについては、それぞれ以下の通り。​

     {Region Name} : 対象サーバーのあるリージョン​

     {server_id} : リサイズするサーバーのUUID

     {your_token} : 取得した認証トークン​

    コマンド例)JP5にある仮想サーバーインスタンスのフレーバーを「シリーズ:none」 「サイズ:2CPU-8GB」から、「シリーズ:V2B」 「サイズ:2CPU-8GB」に変更する。

    <コマンド例>
    
    curl -X POST https://nova-jp5-ecl.api.ntt.com/v2/servers/abcdefg-1234-abcd-1234-abcdefghijkl/action \
    
    -H “Content-Type: application/json" \
    
    -H "X-Auth-Token: abcdefghijklmnopqrstuvwxyz~1234567890~" \
    
    -d '{
    
        “resize:” {
    
        “flavorRef”: “V2B_2CPU-8GB”
    
        }
    
    }'
    
  2. API実行後、レスポンスコード「202」が返ってきたら受付完了となり、リサイズが開始されます。

    ※レスポンスコードがエラーの場合は、APIリファレンスを参照し、エラーコードに合わせて対応してください。

     Resize server - サーバーインスタンス APIリファレンス

     リサイズ状況については、次ページ記載の「Show Server Details」のAPIを実行し、確認します。

     ※所要時間の目安 : 容量30GBにつき4~8分(基盤の利用状況などによって実際の時間と異なる場合があります。)

     インスタンスのリサイズ処理が完了した後も「シリーズ」の項目が更新されない、もしくは、「ステータス」の項目が​エラーになった場合は「➀仮想サーバーインスタンスのリサイズ」手順を再実行してください。​

     再実行しても解消されない場合は、チケットシステムよりお問い合わせください。​

  3. サーバーインスタンス APIリファレンスを参照し、Show Server DetailsのAPIを実行します。

     Get server details - サーバーインスタンス APIリファレンス

    以下のコマンド例をバックアップ時に確認したUIDやGIDに置き換えてください。

    <コマンド例>
    
    curl -s -X GET https://nova-[Region Name]-ecl.api.ntt.com/v2/servers/{server_id} \
    
    -H "Content-Type: application/json" \
    
    -H "X-Auth-Token: {your_token}"
    

    ※パラメータについては、それぞれ以下の通り。​

     {Region Name} : 対象サーバーのあるリージョン​

     {server_id} : リサイズするサーバーのUUID

     {your_token} : 取得した認証トークン​

  4. 対象の仮想サーバーインスタンスについて、「server : status」が「ACTIVE」(リサイズ前にSHUTOFFしていた場合は、「SHUTOFF」)、「flavor : id」がリサイズ時に指定した値に変化することを確認します。

    <コマンド例>
    
    {
    
     "server": {
    
             "id": "abcdefg-1234-abcd-1234-abcdefghijkl",
    
             "name": "sample-server"
    
             "status": "ACTIVE",
    
          ~中略~​
    
             "flavor": {
    
                "id": "V2B_2CPU-8GB",
    
          ~以下略~​
    }
    

2.3.5. ボリューム種別の変更

  1. ブロックストレージ APIリファレンスを参照し、Retype a volumeのAPIを実行します。

     Block Storage API V3 (CURRENT) — cinder documentation

     ※仮想サーバーインスタンスにアタッチしたボリュームに対して、Retype a volumeのAPIを実行する場合は、

    「仮想サーバーインスタンスのリサイズ」によるシリーズ変更が正常終了していることをご確認の上、手順を進めてください。​

     また、アタッチした仮想サーバーインスタンスが稼働中であることをご確認ください。​

    <コマンド例>
    
    curl -X POST https://cinder-[Region Name]-ecl.api.ntt.com/v3/{project_id}/volumes/{volume_id}/action \
    
    -H “Content-Type: application/json” \
    
    -H "X-Auth-Token: {your_token}“ \
    
    -d ‘{
    
       "os-retype": {
    
           "new_type": \"{new_volume_type}",
    
           "migration_policy": "on-demand"
    
       }
    
    }'
    

    ※パラメータについては、それぞれ以下の通り​

     {Region Name} : 対象サーバーのあるリージョン​

     {project_id} : テナントID

     {volume_id} : リタイプするボリュームのUUID

     {your_token} : 取得した認証トークン​

     {new_volume_type} : Type-B

     (コマンド例)JP5にあるボリュームのタイプを「Type-A」から、「Type-B」に変更する

    <コマンド例>​
    
    curl -X POST https://cinder-jp5-ecl.api.ntt.com/v3/abcdefghijklmnopqrstuvwxyz12345/volumes/abcdefg-1234-abcd-1234-abcdefghijkl/action \​
    
    -H "Content-Type: application/json“ \
    
    -H "X-Auth-Token: abcdefghijklmnopqrstuvwxyz~1234567890~“ \
    
    -d '{
    
        "os-retype\": {
    
        "new_type\": "Type-B",
    
        "migration_policy": "on-demand"
    
        }
    
    }'
    
  2. API実行後、レスポンスコード「202」が返ってきたら受付完了となり、リタイプが開始されます。

     ※レスポンスコードがエラーの場合は、APIリファレンスを参照し、エラーコードに合わせて対応してください。

      Block Storage API V3 (CURRENT) — cinder documentation

     ※所要時間の目安 : アタッチ状態のボリューム容量1TBにつき1~2時間

     (基盤の利用状況などによって実際の時間と異なる場合があります。)​

     ボリュームのリタイプ処理が完了しても「種別」の項目が更新されない、もしくは「ステータス」項目がエラーになった場合は、​

     「ボリューム種別の変更」手順を再実行してください。​

     再実行しても解消されない場合は、チケットシステムよりお問い合わせください。​

  3. ブロックストレージ APIリファレンスを参照し、Show volume detailsのAPIを実行します。

     Block Storage API V2 (DEPRECATED) - サーバーインスタンス APIリファレンス | Smart Data Platform Knowledge Center

    <Show volume details APIコマンド構成>
    
    curl -s -X GET https://cinder-[Region Name]-ecl.api.ntt.com/v2/{project_id}/volumes/{volume_id} \
    
    -H "Content-Type: application/json" \
    
    -H "X-Auth-Token: {your_token}"
    

    対象の仮想ボリュームについて、「volume : status」が「in-use」もしくは「available」、「volume_type」がリタイプ時に指定した値に変化することを確認します。

    <Show volume details APIコマンド実行結果例>
    
    {
    
       "volume": {
    
          "status": "in-use",
    
    ~中略~​
    
          "volume_type": "Type-B",
    
    ~以下略~​
    
    }
    

2.3.6. 切り戻し方法

 仮想サーバーインスタンスのリサイズ、ボリューム種別の変更を実施した場合、切り戻しはできません。


2.3.7. 手順通り進まない場合の対処方法

エラー等が発生した場合や手順に関する不明点がございましたら、チケットシステムよりチケットを起票の上、お問い合わせください。

※チケット起票手順につきましては、「SDPFクラウド/サーバー関連チケット起票方法 」をご参照ください。

お問い合わせ内容によって下記区分をご選択ください。​

 Incident Submission : 故障・不具合に関するお問い合わせ​

 General Inquiry : 設備更改のガイドラインおよび手順書に関するお問い合わせ​


2.3.8. FAQ

Q1 : 新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)は、同時に何台まで​実行可能ですか?​

A1 : 新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)は、1テナントあたり同時に2台まで実行可能です。

 ※複数ボリュームが1つのインスタンスにアタッチされている場合でも、同時に実行可能なボリュームは 1台までです。

 また、システムを保護するため、別途リージョン全体でも並列実行数の制限をかけております。​


Q2 : 新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)実行時にエラーとなった場合​どういった挙動をしますか?​

A2 : 新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)は、実行されずに終了します。

 ​再度、新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)の実行をお願いします。​


Q3 : 新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)後に不具合が発生した場合、​旧環境への切り戻しは可能ですか?​

A3 : 仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更による切り戻しは出来ません。​


Q4 : ボリュームをアタッチした仮想サーバーインスタンスの場合、インスタンスのリサイズとボリューム種別の変更​どちらを先に実行すればよいですか?​

A4 : 仮想サーバーインスタンスのリサイズによるシリーズ変更を先に実施する必要があります。​必ず以下の順序で実施してください。​

 1. 仮想サーバーインスタンスのリサイズによる変更(V1A⇒V2B)​

 2. ボリューム種別の変更(Type-A⇒Type-B)​

 ※ 仮想サーバーインスタンスのシリーズが「V2B」の場合にのみ、ボリューム種別「Type-B」へ変更が可能。


Q5 : 新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)の所要時間を教えて下さい。​

A5 : 所要時間の目安は下記の通りです。但し、基盤の利用状況などによって実際の時間は異なる場合があります。​

 ・仮想サーバーインスタンスのリサイズ(ルートディスク) : 容量30GBにつき4~8分

 ・ボリューム種別の変更(アタッチ状態) : 容量1TBにつき1~2時間(※)​

 ・ボリューム種別の変更(デタッチ状態) : 容量1TBにつき6~12時間(※)​

 ※実容量ではなく、契約容量に依存します。​


Q6 : 新環境移行作業(仮想サーバーインスタンスのリサイズ/ボリューム種別の変更)による通信影響はありますか?​

A6 : 仮想サーバーインスタンスのリサイズについては、インスタンスがシャットダウンされるため、​その間インスタンスはご利用頂けません。​

 ボリューム種別の変更については、ボリュームを利用したまま移行作業が可能ですが、移行の安全性を​高めるためにアプリケーションの停止を推奨しております。​


Q7 : Linux系OSを再起動した際、意図していないデータボリュームからOSが起動しました。

A7 : 通常の起動領域(ルートディスク/ボリューム)以外に、起動可能なイメージを書き込んだデータボリュームを同時に接続している場合は、必要に応じてデバイス名やUUID(固有識別子)を用いて、マウント先を明示的に固定して運用することを推奨します。

事象の詳細については、以下URLをご参照ください。

https://sdpf.ntt.com/faq/virtual-server-181/